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不思議な家  作者: 猫野沙子


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45話 犬の散歩、46話 浮玉

犬の散歩へ行く主人公、主人公の友人が主人公にちょっとしたプレゼント

45.犬の散歩


 犬の散歩をしていると、ご近所の犬友達に会う。


 初めのうちは、うちの犬を怖がる人が多かったけれど、最近は慣れたようだ。やはり、大きくて黒い犬は威圧感があって怖かったのかもしれない。


「今日は真ん中の子、寝てるのね」

笑って声をかけてきたのは、ポメラニアンを連れた近所の奥さんだ。


 ポメラニアンはうちの犬を見て、尻尾を振っている。一生懸命尻尾を振るポメラニアンはかわいい。


 ポメラニアンは真ん中の子がお気に入りだ。右側の子が、真ん中の子に頭突きをして起こしてしまった。真ん中の子はしょぼしょぼと目を開けた。


「わふぅ」


 欠伸をして、真ん中の子はポメラニアンを見ると、今度は嬉しそうに鳴いた。やっぱりうちの子が一番かわいい。




46.浮玉


 店先にあった浮玉を見て、友達の顔がふと浮かんだ。ころんと丸くて可愛らしい、カエルや金魚などをかたどった様々な浮玉の中から、金魚を選んで友達へのプレゼントにした。


 プレゼントをもって、友達の家を訪ねると玄関先のインコが「コンニチハ」と挨拶をしてきた。この前、「タイヘン」と言われて警戒していたのに、顔に虫がとまって街中で絶叫してしまい、とても恥ずかしかったのを思い出してしまった。


 友達にプレゼントをあげると、とても喜んでくれた。友達はさっそく、金魚の水槽に浮玉を浮かべて、ほほ笑んだ 


 金魚は浮玉が気になるのか、ツンツンと口で浮玉をつついていた。


 帰る時、金魚が手のような両ヒレで浮玉を持っているように見えたのは、見なかったことにした。


読んでくださり、ありがとうございます。

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