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不思議な家  作者: 猫野沙子


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22/24

43話 タイヘン、44話 茶飲み2

インコの予言と茶飲みに行く宅配のお兄さん。

43.タイヘン


 友達の家に行くと、玄関のポーチにある止まり木に大きいセキセイインコがいる。

「こんにちは」

「コンニチハ、アス、タイヘン、タイヘン」

「えっ?」

ちょうど玄関を開けた友達も、

「あら、どうしたのかしら?」

と、困り顔だ。


 セキセイインコはその後、「ピピピ」と鳴くだけで喋らず、私と友達は困惑したままだった。


 次の日、私はいつも以上に気を付けて過ごした。身だしなみもきちんとし、通勤時には安全に気を配った。落ち着かない気分のまま、仕事もいつも以上にミスがないように気を付けた。


 お昼を過ぎた頃、気を張ったままの私は少し疲れて、昼食後に少し散歩に出た。


「む、虫ぃ!!!」


顔に虫がとまって、私は絶叫した。




44.茶飲み2


 変な家の住人である女性とその友達と、何故か茶飲み友達になってしまった。


 俺は、今日も姉が働く店でケーキを買おうと思った。


「あら、いらっしゃい。ちょうどケーキ、売り切れちゃったの」


人気店なせいか、たまにこういう日がある。姉に勧められるまま、焼き菓子を買って変な家を訪ねた。


 インコと挨拶を交わす。今日は何もないらしく、挨拶だけだった。少しほっとする。


「いらっしゃい」


迎え入れられて、お土産を渡すと、馴染みつつあるリビングに入る。狐と狸がくつろいでいた。先に来ていた女性の友達も、どこか困惑した雰囲気だ。


「祖母が飼ってた子たちなの。たまに遊びに来るのよ」


 そう言って、何事もなかったかのようにお土産の焼き菓子を並べる女性が、一番不思議な存在なのかもしれない。



読んでくださり、ありがとうございます。

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