35話 蝶々、36話 プレゼント
主人公と主人公の妹の日常、近所の子とほのぼの
35.蝶々
家に帰ると、妹がいた。
「帰ってたの?」
「うん。そういえば、さっきケーキを食べようと思ったら、お皿がいつの間にか出ていたんだけど」
「納戸に入ってるのよ。この前、掃除しようと思って開けたら、食器とかいっぱい入ってたの」
「そうなんだ。漆器の器、きれいだったわ」
「気に入ったんなら持って帰っていいわよ」
妹は頷いて、納戸へ行った。「うちに来ない?」と声を掛けている。しばらくすると、箱を手に戻ってきた。
「そうそう。その蝶々、描いてみない?」
妹が来てから、アピールするためか、ひらりひらりと飛んでみたり、花瓶にとまって羽根を動かしていた。
「手作り?」
「近所の子にもらったの。器用なのよ」
「へえ。じゃあ、描いてプレゼントしてあげようかな」
蝶々はうれしかったのか、また飛んだ。妹はじっとそれを見つめていた。
2週間ほどして、家に帰ると蝶々が描かれた絵が置いてあった。優しい子。
36.プレゼント
近所のおねーさんが、絵を持ってきた。私が作ったチョウチョの絵。とってもかわいい。
「ありがとう!」
「私の妹が描いたの。蝶々も描いてもらって喜んでたわ」
私は、弟がカラスと友達になったのを思い出して、おねーさんに聞いた。
「うちの弟、おねーさんとカラス飼ってたの?」
「ケガをしていたから、治るまでうちに居てもらったのよ」
「ふうん」
ちょっとうらやましかった。
「今度うちに遊びに来て。あなたの作った蝶々、とってもかわいいのよ」
私は、おねーさんにもう1匹蝶々を作って、おねーさんちに遊びに行った。私が最初に作った蝶々が、飛んでいた。もう1匹も飛ぶかな?
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