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未来の宇宙で戦争があり、そこで特攻兵として戦いに参加した男がひょんなことから未来に行ってハーレムと国を作るお話  作者: 信礼智義
第2章 外交編

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第30話 再びヤマトへ

毎日18時に投稿しています。お読みいただければ幸いです。

 私は講和条約と通商条約の締結のため、官僚たちを引き連れてヤマトの首都シンキョウトに向かった。

 官僚たちの一部には名家と呼ばれるヤマトの支配層であった女たちも含まれていた。

 彼女たちは逃げ出した夫や婚約者を求めて、ミズホに来て彼らと和解し、そのままミズホに居を構えた女たちであった。

 彼女たちの夫やミズホで娶ったクリス人も一緒に来ており、彼、彼女らは船の運航や航空兵としてこのヤマト行の船に同乗していた。


 ちなみに私の妻たちは妊娠しているため、今回は一緒に行動していなかった。

 アイやミィは付いて行くと駄々をこねたが、妊娠中の長期の宇宙空間の移動は放射線や無重力状態での子供の育成に問題があることを伝え、今回は遠慮してもらった。

 実は途中で襲撃がある可能性もあるため、妻たちを危険にさらしたくないという裏の事情もあった。

 多くのヤマト人の男子が我が国に逃亡したことで、ヤマトでの男性の地位が向上し、それまでのような好き放題ができなくなっていた。

 同意に基づいた婚姻に夫婦生活も女性側の一方的欲望の消化ではなく、お互いを尊重するとともに、譲り合って愛し合うことが必要になった。

 そうしないと逃げてしまうからだ。

 これまで好き放題していた名家の女子の中には、男がいろいろな権利を持つことを「生意気」「夫は妻に尽くすのが当然」「男らしく女に従っていればいいんだ」と言う保守的な思想をもつものも多く、私は彼女たちから相当な恨みを買っていた。


 そのため、襲撃や暗殺の危険があり、警戒を怠らないようしなければならなかった。

 本来はもっと大きな戦艦クラスを多く並べて護衛する必要があるのだが、ヤマト政府に警戒心を抱かせないために、重武装は慎まなければならず、現在乗っている「三笠」「橋立」「松島」の軽戦闘艦3隻と小型空母「吉鶴」のみだった。

 

 途中でヤマト連邦の迎えの部隊と合流、シンキョウトまで護衛してくれることになった。フレンドリーファイヤーを警戒していたが、特に何事もなく、無事にシンキョウトに辿り着くことができた。

 シンキョウトでは、九頭明が迎えてくれた。

 「お久しぶりです。お元気でしたか?」明はニコニコ顔で迎えてくれた。

「そちらこそ、お元気そうでなによりです」私は無難に答えた。

 「皆様には、宿泊場所をご用意しています。あと、九頭総統は我が家に宿泊されませんか?同じ九頭家の者ですし、先祖が残した物や文書もありますから、総統には懐かしいと思いますよ」明は笑顔で言った。

 外交のトップがいる場所に泊まるなんて、情報も筒抜けになるし、いろいろ弱みも握られそうだ。断るのが正解だ。

 「いえ、せっかくの申し出ですが、今回の条約の件もあって部下たちと打ち合わせをしたいと思っています。なので。部下たちと同じと頃に泊まらせていただければと思うのですが」とやんわりと断った。


 明は九頭一史の耳元に手をやりそっとささやいた。「実は秘密のお話があるのです。余人に聞かせられない件ですので、一晩だけでよいのでお泊りいただけないかと」

 秘密の話とは何か?すごく気になる。まさか私が裏切り者呼ばわりされた件か。

 「その秘密の話とは何ですか?」と尋ねると、「九頭様が一番気になっていることです」と言ってにっこりとした。


 私が気になっていること?それは私がなぜ冤罪をかけられたかだ。それをこの男は知っているということだろうか。十分ありうる。もし私が本当に国家を裏切ったとしたら、九頭家がそのまま存続を許されたとは思えない。

 兄は、ヤマト地区自治政府の官僚で、父はシンキョウトの市長を務めていたいわば政治家一家だった。

 私だけ、次男と言うことで自由な進路を進ませてもらったが、父も兄もかなり中枢の地位にいたわけだ。

 私が裏切り者であったなら、父は失脚し、兄も職を追われたことは想像に難くない。

 ところが、九頭家はヤマト政府の反主流派としてその中心となる3つの家の一つとして存続していた。

 これは、当時のヤマト政府と九頭家と何らかの約束があったからと言うことは十分に考えられる。その際に私が裏切り者として扱われた件について秘密を知った可能性が高い。


 あれからヤマト出身で、歴史学の研究者であった桜井幸江にも聞いてみたが、歴史上の解釈としては、牟田と私は裏切り者と言う扱いになっており、研究者の中には疑問を持つ者もいるが、歴史上の定説としてすでに決まっているできごとだそうだ。


 私は真実を知りたい。それならば、九頭明が何か仕掛けているであろう九頭家本家に乗り込むのもやむなし、そう腹を決めた私は「ぜひお願いいたします」と言って、頭を下げた。

 一応、武装と自決用の小型爆弾を隠し持っていくつもりだ。

 九頭明は大喜びして、「大歓迎させていただきます。よろしくお願いいたします」と言って手を取った。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


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