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未来の宇宙で戦争があり、そこで特攻兵として戦いに参加した男がひょんなことから未来に行ってハーレムと国を作るお話  作者: 信礼智義
第1章 建国編

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閉話10話 ミズホとヤマトの女の闘い

次が最後になります。お読みいただければ幸いです。

 今回の集団亡命事件でミズホに来た兵士たちはそのほとんどがミズホに移住した。

 約2万人のヤマト人が新たにミズホ人となった。

 わずかだが、名家出身の者もおり、彼女たちの婚約者や配偶者がミズホに亡命していたため、彼らを追ってやってきたのだ。


 そのうちの一組、桜井守は桜井姉妹と面会することとなった。妻であるミミたち10人も同席していた。

 「とりあえず久しぶり」守は投げやりに言った。「あと、ミズホに亡命するのは、あなたたちの勝手だけど、僕はこの子たちを妻にもらって楽しくやっているんだ。おなかに子供のいる子もいる。だからもう僕にはかかわらないでほしい」

 「何でそんなに冷たいの」桜井良子は言った。

 「そうよ、ずっと面倒見てあげていたじゃない」幸江も言った。

 「何が面倒見てただよ。僕をおもちゃにして監禁して、自由もなくただ自分たちの欲望のはけ口にしただけじゃないか。ここでは、仕事を与えられ、自由に行動でき、毎日の生活に張りがある。ミミたちも僕に優しい。あなたたちとは大違いだ」

 「だって、外に出るなんて危険じゃない。更に守、あなた軍務についているのでしょ。いつ死ぬかわからない仕事なんて、どうしてあなたが就かなくてはならないの」

 「僕は志願して軍に入ったんだ。今じゃ戦闘機のパイロットとして少尉の階級をもらっている。いっぱしの軍人なんだよ」

 「パイロットなんて、もっとも危険じゃない。お願いだからやめてちょうだい」

 「話にならないね。もういいかな、これから仕事があるんだ」

 「仕事って、軍の仕事?」良子は尋ねた。

 「今日は軍の仕事じゃ無くて、今日は農作業の日なんだ」

 「農作業?」

 「僕らは軍人として、給与をもらっているけれど、他にも農地をもらって農業を営んでいるんだ」少し自慢そうに言った。

 「ミミたちと一緒に、農業をして、作物を作って市場に卸しているんだよ。いい副収入だし、そのまま食べてもいいしね」

 「農業なんて大変じゃない?」

 「ほとんど機械化しているし、作業用ロボットも使っているから、そんなでもないよ」


 その時ミミが言った。「そうだ、お姉さんたちも一緒にやってみる?ちょうど私たち5人のうち、5人が妊娠してしまって、ちょっと人手不足なんだ」

 桜井姉妹は顔を見合わせた。どうして私たちが農業なんかしなくちゃいけないのか。

 「いやならいいですよ。元クリス人の亡命者から、ぜひ守さんと一緒に働きたいというものがたくさんいますから」そうミミはニコって笑うと、馬鹿にするような目で見た。


 「「やるわ」」二人が同時に返事をした。

 「無理しなくていいよ。二人ともほかに仕事があるんじゃないの」守は焦って言った。

 「それが何もないのよ。私たち名家出身者は軍務からも外されているし、しばらくミズホに慣れるように自由にしていいと言われているの」良子は言った。

 「じゃさっそく手伝ってもらいましょう、ねえあなた」ミミが守に向かって言った。

 守はミミが言うなら仕方ないなという少し照れた顔をして、頷いた。


 守と桜井姉妹は守の持つ農地にやってきていた。かなり広い耕地で、あたり一面畑になっていた。守は慣れたようにロボットに指示を飛ばし、農業機械を操って作業を始めた。桜井姉妹も慣れない手つきで、ミミたちに教えられながら機械の操作や生産物の収穫、収穫物の梱包作業を行った。

 桜井姉妹は最初こそ失敗ばかりだったが、そのうち慣れてきてそれなりに仕事がこなせるようになった。

 「ふ~ん、意外とやりますね。だめだめなところを守さんに見てもらおうと思っていたのですが」とミミは桜井姉妹ににやにやしながら言った。

 「このくらいなんてことないわよ」と二人はかなり疲労しながら虚勢を張ってミミに言った。

 日が沈みかけたところで、本日の作業は終了した。


 桜井姉妹は疲れた体で守の家に戻った。守はかわいそうに思ったのか、守たちの家でシャワーと夕食をごちそうすることを二人に申し出た。

 二人は快諾し、招待に応じた。

 シャワーを浴び、食事を提供された。

 食事は野菜を中心とした料理だったが、大変おいしかった。桜井姉妹もパクパクと食事を平らげていた。

 「野菜がメインだけど、とてもおいしいわね」良子が言った。

 「自然栽培の取り立て野菜は本当においしいんだ。ヤマトの人工栽培と違って、栄養価も高いし、高く売れるんだよ。肉類は専用の施設で培養されたものだけどね」と守は自慢するように言った。

 「この食事と軍務と農作業で、かなり健康になったんだ。姉さんたち、見てよ」と上着を脱いで上半身をさらした。かなり筋肉質の体で、腹などはシックスパックになっていた。

 桜井姉妹は食い入るようにガン見した。

 「守様、いい加減にしなさい」ミミが起こったように言った。

 「たまにやっているじゃん。みんな喜んで見ているでしょう?」と不思議そうに守はミミを見た。

 「私たちだけなら家族なので問題ないですけど、お客様が来ているのに、みっともないでしょう」とミミが言った。

 「あっそうだね、ごめん」と守はミミに謝って、上着を着た。桜井姉妹はもっと見たそうな顔で守を見つめていた。そのことに気づいたミミは暗く微笑んだ。


 「だいたい4日軍務で3日農業、1日休みのサイクルとなっているんだ」守は食事で腹がいっぱいになったせいか、なごんだ雰囲気でいった。

 「守、すごく元気になったわね」良子は先ほど見た体を思い出しながら言った。

 「毎日身体を動かしているし、本当に健康になったよ。飯もうまいしね。軍人としての給与も出るし、副収入の農作物もある。かなりいい生活させてもらっていると思うよ。僕らとその後イムから来た18人には、建国の功績で広い家と広い土地と、総統にいつでも会うことができる権利が与えられている。後から来た男の子たちには、ここまでの特権は与えられていないよ。結婚した男の子は家とそこそこの大きさの農地をもらっているけどね」

 そう言って、「遅くなってきたからそろそろ帰りな。今、総統の屋敷のゲストルームに泊まっているのだよね。車で送っていくよ」と守は言った。


 「ねえ、このまま泊まりたいのだけど」この家はかなり広く、部屋数もかなりあるので、二人が泊まるのに何の問題もなかった。また、寝具もかなりの数が用意されていて、二人が寝るのに問題なかった。

 守は渋い顔をして、「できれば帰ってほしいのだけど」と言ったが、ミミたちは「別にいいですよ。寝室の用意をしますね。守さんもいいですか?」といい、守も渋々認めた。

 ミミの言葉に何かあるのではないかと、桜井姉妹は疑ったが、泊まれるのであれば敵の策に乗るのもやむなし、と思いその言葉に乗った。


 その夜、桜井姉妹は夜這いをかけるつもりで桜井守の部屋に向かった。

 部屋に近づくと、何やら声が聞こえる。こっそりと除くと、桜井守と妻3人が交わっていた。

 動揺した二人がその場で立ちすくんでいると、「お分かりになりましたか」と後ろから声がした。振り返っても見るとミミを含め7人のクリス人達が立っていた。

 「守さんは我々クリス人の物です。毎日日替わりで複数のクリス人妻がお相手しています。今5人が孕んでいますので、3人と2人が交代でお相手しています。決して守さんに我慢させることはありません。皆さんが間に入る余地はありません。もうあきらめてヤマトにお帰りになられてはいかがでしょうか」ミミが微笑みながら言った。

 「守は私たちが先に手を付けたのよ」弱弱しく良子は反論した。

 「昔はそうだったかもしれません。でも彼はあなたたちから逃げ出して、私たちを選んだ。今は私たちの物です。あなた方に出る幕はありません」勝ち誇ったように言った。


 双方にらみ合いが続いた。その時、幸江がいきなり守の部屋に飛び込んでいった。

 「守、お願いだから一緒にいさせて。ミミさんたちとのことは邪魔しないから」

 守は、行為中にいきなり飛び込んできたのでびっくりして飛び上がった。

 「ちょっと、何をしているの」守は驚いて聞いた。

 「実は夜這いをかけようとしたら、すでに先客がいたので、様子をうかがっていたの。そしたらミミさんたちが私たちのいる場所がないというの。でも私たち守のことが忘れられないの。一緒にいさせてくれるだけでいいからお願い」と泣きながら訴えた。


 守は考え込むようして、黙ってしまった。

 しばらくして「ミミ、姉さんたちも一緒に暮らすのはダメかな」と聞いた。

 ミミはびっくりして、「でも守さんこの人たちにひどい目にあわされてヤマトから逃げてきたのですよね。もし、女性が足りないのならクリス人の妻をもっと紹介できますよ。ヤマトの女なんかに同情する必要なんてないと思うのですが」と焦っていった。

 「ミミの言うことはその通りだ。だけど、この二人とはいい思い出もあるんだ。小さいころは、普通にかわいがってくれたしね」そう言った後、桜井姉妹に向き合い「ただし、正妻はミミだから、ミミの言うことはよく聞くこと。夜の生活の管理はミミがしているからミミに従うこと。原則として二人は夜の生活は無しだからね」と強くいった。

 二人は、激しく頭を上下して、承諾した。

 ミミは頭を抱えてしまった。このままでは、クリス人の立場を奪われるのではないかということを。エリー教官に知らせなくてはと、ミミは思った。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


次が第1章の終わりになります。どうぞ最後までお読みいただければ幸いです。

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