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未来の宇宙で戦争があり、そこで特攻兵として戦いに参加した男がひょんなことから未来に行ってハーレムと国を作るお話  作者: 信礼智義
第1章 建国編

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第27話 ヤマト軍の崩壊

連載再開します。これで第1章はとりあえず終わりになります。第2章も書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 佐藤大将は、すぐに桜井姉妹を呼び出した。

 「何か御用でしょうか」良子中佐は尋ねた。その他人事のような態度に腹が立ち、強い口調で言った。

 「あなたたち、ミズホが約束を破った件について、どう責任を取ってくれるの!」

 「お言葉を返すようですが、相手は武装勢力に過ぎないからと、一切の文書での協定は結ぶなと言われたので、口頭のみの約束でした。これでは、あちらの都合が悪くなれば、そんな約束なかったとあっさり破られてしまいます」

 「うるさい、口答えするな。とにかくどう責任を取るかと聞いている」

 「分かりました。退役します」「私もそうします」桜井姉妹は口をそろえていった。

 「そんな軽い処分で済むはずないでしょ!」

 二人は顔を見合わせて、「それではどのような罪でどのような処分されるのでしょうか。お教えいただきたいのですが」と尋ねた。


 佐藤大将は憮然とした表情で黙ってしまった。二人のミズホへの出張は書類上きちんと残っており、佐藤大将の裁可も降りているので、敵の元に行って内通したと言って間諜容疑で検挙するのは難しい。

 条約の書面を作るなと言ったのは、佐藤自身である。

 そんな命令出していないと言い張っても、書面の確認もせずに協定が成立したことを報道してしまったのは、明らかに佐藤の責任となる。

 また、武装勢力との協定締結の際に、書面を作成すると、存在を認めたことになるとして、書面を作るなと言ったのは、実は内閣からの指示であった。

 当件について、内閣として決定しており、それに関する議事録も存在している。そして佐藤の権限では内閣の会議録それ自身をなかったことにするのは不可能であった。


 それに、二人を処分するために罪状をむりやり作った場合、名家である桜井家がそれに抵抗してくるだろう。場合によっては、他の名家も同調し、佐藤の責任問題にもなりかねない。そうすると、退役後の再就職どころか、ヤマトにいる場所自体がなくなる恐れがある。

 佐藤は怒りを抑えて、当初の目的通り、二人にミズホに行くよう頼んだ。

 

 「感情的になってすまなかった。もう一度ミズホに出向いてくれないか?」

 内心悔しさではらわたが煮えくり返りながら、二人に頼んだ。

 二人は顔を見合わせて、「行っても無駄でしょう。場合によっては二人とも逮捕されて、二度とヤマトに戻ってこれないかもしれません」

 「しかし、我々としても武力による解決は最後まで取っておきたい」

 「でも、話し合いに応ずるとは思えません。早々に戦争に訴えた方が良いとおすすめしますが」

 「そんなことできるはずがないだろう!たくさんの男の子が捕らわれていて、もし戦争になったら彼らの被害はとても許容できるレベルで済むものではない。とにかく、もう一度行って、男の子を取り戻してくるのだ」


 「命令ですから行きますが、生きて戻れる可能性は大変少ないです。身辺整理をする時間をいただきたい」桜井姉妹は答えた。

 佐藤はあきらめるように言った。「なるべく早くして。あと、任務の達成は絶対よ。絶対に男の子たちを取り戻すこと」


 桜井姉妹は、何も言わず敬礼して退出していった。

 「無理は承知なのだが。あの様子だと、どうあっても無理のようね。なんとか私の身だけでも無事に済むような方法を早急に考えなくちゃ」と言ってため息をついた。


 「幸江どうするの?」

 「決まっているわ、ミズホへ亡命するの」幸江は断言した。

 「受け入れてくれるかしら。守の件もあるし」良子中佐は心配そうに言った。

 「わたしたちを受け入れてくれるようなお土産が必要ね」そう言って幸江少佐は頭を傾げた。

 「何かいいアイデアがあるの?」良子中佐は尋ねた。

 「姉さんの部下たちに声をかけて、姉さん指揮下の艦隊丸ごと寝返るのよ」

 「そんなことできるの?」良子中佐はびっくりした声で言った。

 良子中佐は巡洋艦の艦長に任じられており、他に駆逐艦3隻の指揮権を持っていた。

 「軍内部では相当動揺があるわ。博物館の同僚から伝え聞いている。姉さんが呼び掛けて反乱を起こし、できるだけ多くの艦隊を連れてミズホに亡命するのよ。そうすれば、ミズホとしてもそんな大戦力をそのまま追い返すことなんてできないわ」そう言って、思い付いたように、「いっそのこと、他の名家の女たちにも声を掛けたら?」幸江少佐は言った。

 「夫がミズホに逃げ込んでしまい、それを取り返したい女たちに声をかければ、同調するものが出てくるかもしれないわ」

 「それでは、信用できそうなものに声をかけてみるわ。いま、軍の防諜体制もがたがたらしいし、多少派手に動いてもばれないと思う」良子中佐は言い、「あなたも知り合いに声をかけてみて。メンバーが集まったら出発よ」

 「分かったわ。姉さん」そう言って、二人はほくそ笑んだ。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


途中打ち切りかと思われましたが、皆さんのおかげで続けることができそうです。本当にありがとうございました。毎日18時に更新しますので、よろしくお願いいたします。

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