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未来の宇宙で戦争があり、そこで特攻兵として戦いに参加した男がひょんなことから未来に行ってハーレムと国を作るお話  作者: 信礼智義
第1章 建国編

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第20話 ヤマトとの外交と戦闘

毎日18時に投稿しています。お読みいただければ幸いです。

 マーガレットとミレニアがクリスに帰って、しばらくがたった。

 セバスさんたちも帰っていった。約束の代金に色を付けて渡した。かなり恐縮していた。

 クリス人捕虜は次々とイムから売られてきている。イムから一人いくらと決めて買い取ることに決めているため、邪魔者扱いだった捕虜たちをこれ幸いと売却(名目上は解放としている)しているらしい。

 やけどや負傷は治療ポットで直せるが、戦争で手足がもげたり、目など体の一部を失ったものは、義手や義足を取り付けたり、人工の器官を移植したりして医療班は大忙しだ。

 彼女たちは治療が終わるとリハビリをして、希望や適性に応じて仕事についてもらった。

 そんなこんなで日々を送っていると、とんでもない事件が起きた。

 なんとヤマトから男の子が300名以上も逃げてきたのだ。


 デジマコロニーのアキから連絡があった。ヤマトの旅客船がきたという連絡だ。とりあえずヨーデルに乗って、ヤマト人男子10名をつれてデジマコロニーに向かった。

 旅客船に乗った男の子たちと10名を顔合わせしたところ、男の子たちは学校の後輩達とのこと。

 みんな婚約者が嫌で逃げてきたらしい。よくミズホが分かったな、と思ったらどうもミズホにいる男の子たちはブログを書いて、ミズホでの生活を発信していたらしい。

 ミズホでの自由な生活と憧れの軍務につく姿、かわいいお嫁さんたち、それらを書いたブログは籠の鳥のヤマトの男の子たちに大人気らしい。


 そのブログに啓発された男の子たちはこう考えた。今の地獄のような生活、更に卒業すれば軟禁生活が待っている、それならば、最終学年の年つまり14、5歳に実施される修学旅行を最後のチャンスとばかりに集団で脱走しよう、と考えたとのこと。

 ひそかに武器を手に入れ修学旅行用の客船が宇宙に出たとたん船を乗っ取り、宇宙船の操縦ができるものがここまで操縦してきたとのこと。よくここまでこれたなと思ったら客船は座標さえ入れればあとは自動で動いてくれるらしい。


 彼らはミズホに亡命したいと頼み込んできた。

 とりあえず、軍務につくこと、仕事をしてもらうことなど条件を言って了解したものを受け入れた。合計297名のヤマト男子が新たに我が国に加わった。

 彼らは希望と適正に応じて軍事訓練を受けるとともに、生産活動にも参加することとなった。


 なお、乗ってきた船は接収し、乗務員は捕虜として取り扱った。希望者はミズホに亡命を認めると言ったが、みなヤマトに帰ることを希望した。

 亡命を希望しなかった男の子と、乗務員たちはデジマコロニーに移した。いずれヤマトに迎えに来てもらうつもりだ。


 たくさんの男の子たちが来て、そわそわしだしたのはクリスの女の子たちだ。ミズホでの生活に慣れてくると、先に結婚したものの話を聞いていろいろ興味がわいてきたのだろう。

 とりあえず、男の子たちには遊びで手を出すととんでもないことになることを伝えて(なんせクリスの女の子はみな元軍人で戦闘経験あり)、女の子たちには付き合ってみて、お互いよく知ってから婚姻しなさいと釘を刺した。

 あと、エリーにはクリス人女性達のメンタルヘルスをお願いした。


 あとでアイに、何でもエリーに頼るんじゃないと叱られてしまった。そうはいってもここに来るまで男ばかりの世界にいたから女の子のことなんてよくわからないんだ、とアイに言い訳すると、呆れたように、じゃ私もエリーを手伝うわと言われた。ごめん、よろしく頼むよとアイに頭を下げた。

 最近妻たちが強くなってきたような気がするのは気のせいだろうか。


 しばらくして、ヤマトから連絡が来た。それまで無視していたのが、さすがに300人近くの男の子が行方不明になったので放っておけなかったのだろう。

 ミズホ国の成立といままでの経過、今回旅客船にて行方不明となった男の子たちはみなミズホで無事であること。彼らの希望でミズホへの亡命を受け入れ、我が国の国民となったことを伝えた。

 さらに、亡命を希望しなかった者達を引き渡すので、迎えの船を送るよう依頼した。


 すると通信内容を無視するように、すべての男の子を返還することを要求してきた。有無を言わせない命令口調であった。

 それに対し、拒否の通信を行い、デジマコロニーのアキに経過を知らせて、デジマコロニーにいたミズホ人やヤマト人は全員サルガッソーの中に撤収させた。

 さらにミズホに戦時体制を宣言、いつでも戦えるよう準備を始めた。


 アイ達やヤマトの男の子たちに聞いた。同国人と戦闘になるが、抵抗はないかと。アイ達は別にヤマトに帰属意識は薄いので、戦うことに抵抗はないとのこと。

 男の子たちは笑って、「ヤマトはここ100年ばかり内戦ばかりしていて、同国人と戦うのに違和感はない」とのこと。

 内戦って何だ、と聞いたところ新移民と旧移民の確執から起こった戦争だそうだ。


 地球共和国からの独立の後、各地で独立運動が発生し、いろいろな国が地球から独立した。新しい国は新たな土地の開拓と産業の発展により爆発的な経済成長を遂げ、多くの移民を迎えて支配領域を広げていった。開発拡大の100年である。その中で国同士の戦いもありヤマトも大華人民国やソビエト共同体と戦いを経験している。

 その後、急成長の時代は、領域の拡大の停滞と産業発展の鈍化により安定の時代に入り、その代わりに内部矛盾が拡大してきた。政治と軍事を握る独立時からのヤマト人と、開発拡大期に移民してきて経済的に力をつけてきた新移民たちの間で、対立が起こった。

 その結果、3回にわたる内戦が戦われ、最終的に独立時からこの国を支配してきた旧移民のヤマト人が中心となった勢力が勝ち、現在のヤマトの支配層を構成しているそうだ。

 何と最後の内戦が終わったのが30年前だそうである。

 だから同国人で戦うことに違和感はありませんよと、彼らは言った。


 ついでにどうして男の子たちが少ないのか聞いてみた。前にアイや少年たちに聞いたときはよくわからなかったが、詳しいものがいて理由を教えてくれた。

 最初に人工子宮が開発されたのは建国10年目ぐらいだそうだ。

 独立戦争による人口減、特に男性の減少が問題となり、早急に労働力を確保できるよう発明された物であった。

 女性生産用だけでなく男性生産用の人工子宮も作られたのだったが、その後の経済の爆発的成長で出生率も高くなり、移民も多く入ってきたので、必要性が無くなったため利用されなかった。ただ、辺境の開拓地では女性人口が足りないため、女性生産用の人工子宮のみ闇で使用されていた。


 さらに自然優先思想というのがあった。自然のものが良く人工で作ったものは劣ったもの悪い物という考えだ。これがいまから100年ほど前に全宇宙に広まり人工子宮はやり玉にあげられ設計図も製造品も廃棄された。


 ところが100年ほど前に徐々に出生率が下がってきた。特に男子の出生率はかなりの速さで減少してきた。

 現在に至り、婚姻した夫婦間での出生の際の男女比は1:3~4となっている。総出生数も大幅に減少し、生産活動にロボットやアンドロイドを使用するようになった。

 すでに人工子宮の技術は失われているため、辺境地域に残っていた女性用人工子宮を解析・量産することで、女性用人工子宮のみ何とか確保できるようになった。

 じゃ、人工授精やその他の方法はどうなんだと聞いたら、どうも現在の男性の遺伝子自体に不具合があるらしく、Y染色体がうまく働かないケースが多く、うまく男子の誕生に結びつかないケースが多いとのこと。

 ちなみに人工子宮は、卵子に、ある種の放射線を当てることで分裂が開始され、赤ん坊に成長するシステムだということだ。

 また、名家と呼ばれる者達の中には自然優先思想が残っていて、精子の提供を拒んだりして、人工授精は忌避するものが多いとのことだ。


ヤマト宇宙警察艇内

 三隻の警察艇がデジマコロニーに向かっていた。「間もなく子供たちをさらった脱走兵が占拠するコロニーだ。総員準備」隊長が言った。

 「隊長、我々だけで大丈夫でしょうか」警察官の一人が言った。

 「臆病風に吹かれたか。数名の脱走兵が子供たちをだまして立てこもっているだけだ。碌な武装もないだろう。三隻用意するのも多いぐらいだ」

 「はい、申し訳ありませんでした」

 「分かればよろしい。これからコロニーに接」

 三隻の警察艇が爆散した。おそらく攻撃を受けたことすらわからなかっただろう。

 その後、サルガッソーの闇の中から4隻の戦闘艦が浮かび上がってきた。

 戦闘艦「土佐」「阿波」「伊予」「讃岐」だ。どれも元クリスの戦艦で、イムに拿捕されミズホに売られてきた船である。

 改修を行い、ミズホの戦艦として運用されている。兵員はみな元捕虜のクリス人達である。戦果を確認し、残骸を回収して何事もなかったように後始末した後、再びサルガッソーの闇に消えていった。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


本当に図々しいお願いですが、ブックマーク、星がもらえたらとてもうれしいです。読んでくださっている方から反応があるとすごくうれしいので、ご協力いただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。


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