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未来の宇宙で戦争があり、そこで特攻兵として戦いに参加した男がひょんなことから未来に行ってハーレムと国を作るお話  作者: 信礼智義
第1章 建国編

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閉話4 ミズホの秘密

毎日18時に投稿しています。お読みいただければ幸いです。

 ニューランド辺境宙域クリス軍本部にて、私、ミローナイト大尉は上官に対して、ミズホの状況について説明をしていた。

 「以上がミズホ国の状況です」

 「まるで落人の村だな。全部で千人もいないのか」モーガン少将は言った。「国交を結ぶ意味はありませんな。それに人口の半分はクリス人じゃないですか。我が国に併合するのがいいのでは」ミットフィールド中佐は言った。

 「うむ、資源も豊富だし、かなりレベルの高い星系だな。サルガッソーの中にあるのもいい。基地を建設してイムに対抗できるぞ」

 「ミズホ国の戦力ですが、クリスの拿捕艦と思われる戦艦が数隻と2~30機の戦闘艇があります」ミレニアは言った。

 「なんだ、たいしたことはないな」

 さてこれからが本題だ、ミレニアは思った。

 「しかし、あの国には桜花がありました」倉庫の中の風景を思い出しながら言った。

 「桜花?」

 「200年前ヤマトが敗戦直前まで追い込まれながら逆転のきっかけとなった兵器です」

 「そのぐらい知っとる。軍人ならば常識だろ。しかし、なんで200年前の兵器がそんなところにあるのだ」

 「作られたのは最近でした。型式は調べましたが該当ありませんでした。さらに弾頭には複合反応弾を使っていました」


 倉庫に忍び込んで最初に目についたのは桜花だった。「18」と書かれた船体ナンバーとミサイル搭載口が二門、短距離レーザーが搭載されていた。

 さらに奥に設置されている箱には複合反応弾の材料があった。


 「複合反応弾?あれは特殊な鉱物を使用した兵器で使い勝手が悪いため、実戦には使えなかったのでなかったのか」

 「はい、複合反応弾は2種類の鉱物の混合体に特殊な波長を与えることで、高エネルギーを発生させ、周辺を破壊する兵器です。効果は絶大なのですが有効範囲が広いため、かなり遠距離から発射しないと自分も犠牲になってしまいます。また、当てるべき波長の調整がかなり難しいうえに、周辺の状況によりその波長も変化します。さらに波長を当てるとすぐに起爆してしまうため、遠隔操作や事前のプログラムによる起爆が難しく現在兵器としては使用されていません。」私は言葉を続けた。


 「しかし桜花なら別です。起爆は搭乗員がすればいいですから。そもそも特攻兵器ですから帰還は必要ありません」私は言葉をづけた。

 「つまり桜花は一隻で艦隊一つを全滅に近い状態にできる兵器なのです。さらにミズホは複数の桜花を保有していると思われます。私が発見した機体にはナンバーが18とつけられていたので、すくなくとも18機はあるとおもわれます」

 「そんな自殺兵器誰が乗るのだ」

 「あの国には九頭一史大佐がいます。元ヤマトの特攻兵です。また、多くのヤマト人がいます。彼らは九頭大佐の信奉者です。彼らはミズホのために喜んで死ぬことが、この前の視察で分かりました」

 「ヤマト人は死を恐れぬからな」モーガン少将がいった。

 「つまりあの国には何十人も特攻兵がいて、サルガッソーにこもっているわけか」

 「それだけではありません。九頭大佐はヴィシー要塞攻撃作戦の生き残りです。複合反応弾を積んだ桜花が出撃した場合、我が艦隊の被害は甚大なものとなるでしょう。更に首都に攻撃をしかけたら」

 「そんな、できっこない!」ミットフィールド中佐は叫んだ。

 「九頭大佐はそのできないことを実行し、成功させた軍に実際いた者のひとりですよ」

 「このことをクリス本国に伝えて、国交の締結を進めるよう本星に推奨する」モーガン少将がいった。


 「しかし、我が国も桜花をもつべきですかな」ミットフィールド中佐はいった。

 無人戦闘機と比べ、人が乗ればいいので、製造は簡単だ。搭乗員は人工の連中を乗せればいい。

 「いや、やめておいた方がいいだろう」モーガン少将がいった。

 「少将の言う通りです。もし我が国が保有したと知れば、イムも間違いなく作ります。その状態で使用すればお互いに取り返しのつかない被害が出ることが予想されます。それに乗せる搭乗員の忠誠心にも不安があります。人工を乗せればいいのでしょうが、彼女たちのクリスに対する忠誠心はそんなに期待できません。ならば天然かというと、誰も志願する者はいないでしょう」

 「ミズホ兵は高い忠誠心を持っているのはわかる。でも兵器として使用すれば、報復されるのが分かっていてなぜミズホは桜花をもっているのか」ミットフィールド中佐はいった。

 「あの国は攻められれば後がないからです」ミレニアは言った。

 「軍事力は弱く、人口も少ない。サルガッソーという障壁はありますが突破されれば後がありません。そうなれば国も滅びます。ヤマトが滅ぶ直前に桜花を使ったようにミズホも滅ぶ直前には桜花を使用するでしょう」

 「実際ヤマトは独立達成と同時に桜花の使用をやめました。これ以上桜花に頼れば国を滅ぼすことが分かっていたのでしょう」

 「なんにしても不安定要素は排除しなくては。ミズホを国と認め、ある程度交流を進めれば我が国に桜花を使用してくることはないのならば、そのように取り計らえばいい」モーガン少将は言った。



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