第一章3話 花言葉
「さて、攻略を始めようか」
俺がそう呟くとオリヴァは不思議そうな顔をする。
「攻略、、、?どう言うこと?」
とりあえず、情報が足りなすぎるな、、、今問題となってることは三つ
一つ 敵の人数。前回の夢では3人だったけど3人だけとは限らない。事実、2人だけだと思ったから俺は殺されたのだ。
二つ 敵の能力などの詳細。なぜ敵が同じ顔で髪色が違ったのか。魔法での拘束にはどこまでポテンシャルがあるのか。他にはどんな魔法が使えるのか。
三つ 誰がこの事件の裏で糸を引いているのか。1回目の夢で刺客の子はこう言った。
『あれぇ? 事前のミーティングではオリヴァ姫しかいないって話だったけど……』
つまり、誰か彼女らに依頼をした人物がいる。
三つ目は一旦考えなくていいだろう。今回の事件を切り抜けるために絶対に必要なわけではない。事件が幕を引いた時にまた考えるか、刺客を拘束して情報を話させればいい。
問題は1.2の問題だ。なんで同じ顔だった、、、?髪色と声色以外に違う点はなかっただろうか、、、、
ん、、、?ふと、ある花が目に入る。
、、、、、、、!!
オレンジ色の髪の子の発言は、、、『害虫が混ざってるなぁ。』『お荷物を抱えたまま、うちに勝てるのかなぁ?』愉快とか憎悪のようなものを感じる、、、
黄色の髪の子は確か、、、『マジ避けられたしー。ガチ萎えタンなんですけどー。』『というかー、そこのお兄さん。どうしてうちが二人だと思ったのー?』
ギャルっぽい口調、、、陽気、偽り、、、
3人目の白髪の子は、、『痛い? ねぇ、痛いー? きゃははははは!』
これは、、純粋に殺しを楽しんでる、、、
繋がってる…全く法則がないわけじゃない、、、もし俺の推測が正しいとしたら、、、
残りの敵の人数は、、、2人、、か?
長い思考をしてると、オリヴァが心配そうに尋ねてくる。
「どうしたの、、、?本当に大丈夫、、、?」
「あぁ、、いや、大丈夫。ごめん。」
オリヴァからいつもの提案が来る
「心配だから、私のお屋敷に来る?すぐそこだから、、、」
俺は二つ返事で承諾する。
「その前にオリヴァに聞きたいことがあるんだけど」
オリヴァが不思議そうな顔をする
「、、、?なに?」
「オリヴァって何か魔法とか使えたりする?」
なるべくこっちの戦力も把握しておきたい。なにより、どういう条件であった出来事が夢だと錯覚するのかわからない以上、次は本当に死人が出るかもしれない。俺の能力(?)は当てにはできない。
オリヴァは少し考えて
「うーん、、あんまり得意じゃないのよね。私武術が得意だから。強いていえば軽いバリアが貼れるくらい?」
よし、、、!願ったり叶ったりの能力だ。俺の所感では油断しなければこの子は武術では負けない。
「わかった。ありがとう」
オリヴァは終始不思議そうな顔をしていた。
馬車に乗り込み例の場所あたりに来る。
馬車が大きく揺れる。「魔法の拘束を受けているみたいね、、」
何回目かのこのセリフを聞き、外から足音が聞こえる。
オリヴァが馬車から降りる直前、俺はオリヴァに耳打ちする
「敵は多分1人だけだ。だけど敵の能力が問題だ。おそらく敵の能力は分身。ただしおそらく上限がある。上限は5人。俺はこの馬車に隠れているから遠慮なく戦ってくれ。」
これでおそらく大丈夫だ。オリヴァは毎回俺を守っているという足枷があったが今回はそれも無しにしてやりたい
オリヴァは不思議そうな顔をしたが、俺を信じてくれたらしく馬車を降りていく。
外から声が聞こえる
「オリヴァ姫、、だよねぇー?」
「そうよ。あなたは誰?」
「名乗るほどのものじゃないよー。見ての通りただの子供だもん」
あれがただの子供だったらこの世界はとんでもなく世知辛いぞ、、、と思いつつ耳を澄ます。
草陰から隙をつくようにもう1人出てくるが、オリヴァを避ける。5人に分かれれるという俺の話を信じてくれたからだろう。
「あれ〜?まじ避けられたしー。ガチ萎えタンなんですけどー。」
「もしかしてうちらの能力に気がついてる、、、?そんなバカな、、、今まで一度も見破られたことなんて、、」
そう。
多分この世界の人は気づけないし、むしろこの世界の人間でない俺も何回も気づけなかった究極の初見殺しだ。俺が気づけたのもたまたまだ。
『いい?○○○。このお花はね、、、』
俺が小さい頃にいなくなってしまった母の言葉を思い出せたから。
オレンジ色は愉快とか憎悪、黄色は陽気とか偽り、白色は純粋とか無垢。その花言葉を持つ花。
毒を持つけど美しいそんな花。
そう。彼女らはきっとユリの花言葉とリンクした性格で分身するんだ。
だからこそ、残りは虚栄心の赤と恨みの黒。そういう予測をしていたけれど、、反応を見る限り合っていそうだな。
ま、俺ができるのはここまでだ。あと頼むよー…オリヴァ、、、
オリヴァは戦闘体制に入る
「子供だからって油断しないから。どこからでもかかってきなさい!」




