92 協定と情報 3
ローズ達は詳しい情報を担うために用意した書類をテーブルの上へと拡げ見やすく並べてくれた。
「これが主に私が調べて見つけた裏付けの証拠と影に潜んで悪さした貴族の一覧だ。そして、シリウスの父親に濡れ衣を企み罪を被らせようとしている冤罪の一覧だ」
「僕からは、君の領地運営に不満や嫉妬を抱えている輩の素性と証拠だな」
「私からは、シリウス┄お前に関わるだろう父親の人格についてを、ある人からの情報の書類だ」
ローズから、さあ、目を通せと言われ俺は書類それぞれに目を通していく。
数分間の沈黙と時間の中で、全部を見終わると、俺の矛盾点が解消されていく、やはり嘘をついていた人物が頭を過り、口から溜め息が漏れる。
あと父上の事は夢で見て、違和感があった事柄にも解消された。
俺は実行するべきなのだろうな。
「一通りの情報は理解した、ならば俺は動きたい、きっと王国誕生祭にて奇襲がある。ローズもそう判断しているのだろう?」
ローズは俺を見て、ニヤリとほくそ笑み、頷く。
「ああ、確実だろうさ。だからこそ、国王もルーヴェンス殿下にも協力してもらっているのだ。あとミラにもな」
「┄そうか」
ミラは暗部だ、幼い頃から傷を受けている肌があったからな。
「ローズ、俺がミラ嬢をパートナーとして連れて行くがいいか?」
「┄ふっ、今回は許してやろう。お前がキチンと決着をつけて、ミラを誘えたならな」
「ああ、わかっているさ」
長らく約束を反故にしてきたんだ、俺はキチンとミラ嬢に真剣な気持ちをぶつけてやる。
怒るだろうけどな。
少々ながら苦笑が漏れたが、俺の返事にローズは満足したようで笑みを浮かべ
「┄よし、シリウスが動くならば、私は私のやるべきことをしよう、クラヴィストにジビアス┄お前達も用意をしておけ、今回は大掃除の準備と整える、いいな」
「「御意‼」」
と互いに悪い顔で、これからの事柄に対するイベントを楽しげに笑っていたのだった。
◆◇◆◇
ローズとの邂逅は充実感を増したときとなり、後の作戦や今後の計画などを話し合っていき、ときたま双子からのからかいの話題が挟まって、苛つく事を言われたりとしたが、ローズからの叱責し
話をもどしたりと慌ただしい話し合いをしていった。
そして時間的にも、夕刻の時間になり、俺はローズと双子から別れて邸を後にした。
帰る途中に冬の寒さが厳しくなり、息を吐くと白い煙が口から漏れる。町中は祭りの準備で賑わいがあって、これからが本番になるんだと言われてるようで複雑になる。
だけど冬の季節は俺にとって嫌いだったが、少しは好きになれるような、そんな気がして空を眺める。
何だろうな、俺が俺であるような実感がわいてくるようだ。
そう思えたとき、無性にミラ嬢に会いたくなり、何だかあすこに行けば彼女に会える気がして、自然と丘の方へと足が向いて歩いていた。




