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だらけたい白騎士隊長と苦手な侍女は内緒の和平を結ぶ  作者: ユミエリ
第一章 だらけたい白騎士隊長は苦手な侍女と内緒の和平を結ぶ
90/102

90 協定と情報 1

夢現より目が覚めた瞬間、ボンヤリする光を感じていると、俺はどうにも横になっているようで、ローテーブルが通常よりも横に見えたからだ。


俺┄現実に意識が戻ったんだな。


なんともボーッとするけれど、夢は現実として認識したせいか、不思議と悪い気分ではなかった。


起き上がり、前方にいるであろう人物を見れば、俺を楽しげな表情で見つめてシタリ顔を浮かべている。


「┄どうだった、偽りではない本当の真実の記憶を間近で観測した気分は」

「別に不愉快さはあったが、悪くはないとだけ言っておく」

「┄ほう~悪くはないか。でっ、お前はどうしたい、父親やラーナリア、ミラに対して動く気はあるのか?」


偽りではない本当の真実を知った俺に対しての門答をするローズに、つくづく昔から、本当に変わらないと感じて苦笑した。


「あるさ┄ラーナリアとは約束したからな、それにローズ、あんたにも約束したからな、ミラに対して守るとさあ」

「┄フハハハハハ、記憶が戻ると昔のように口調が変わるか。まあいい┄さすがに思い出したのならな」


俺とローズは互いに苦笑混じりではあるが笑み。次には微妙な間が空きつつも、話しをすることにした。


変に黙ると、ローズからのカウンター攻撃の言葉攻めがあるのは理解しているからだ。


いまはお互いの和解よりも、もっと重要なことがあるから。


「┄父上に対して、いまの状況と情報を互いに交換しないか、見たところ┄色々と知っているのだろう?」

「ああ┄まあな」

「ならば父上を助けるすべも、あるんではないのか? 今回の矛盾点が、モヤモヤしていたからな」

「ほう┄気づくまでのところまでの情報を得ておったわけか。良いだろう、教えてやろう。もとよりシリウスには協力してもらわねば、私も動けんしな」


ローズは俺を見てくる瞳は、真面目で真剣な表情となっていることに、父上の事を尊敬しているのだと再確認する。

記憶の中にいるローズは先生としては立派だが、俺の父上に対しては崇拝している程に、俺にもああなれと言われたこともあったんだ。


僅かでも、まだ父上が正気であったときのことだろうけど。


だからこそ、いまの状況に対しては打開したのだと、俺にもヒシヒシと感じてくるのだ。


俺だって、あの夜のような父上に戻って欲しい、そうすれば弟の事も心配せずにいられるのだから。

それに┄いまの父上に成り済ましている人格も、どういうわけか昔に比べると大人しくて、俺を見る瞳が寂しげなんだと気づいたのだ。


「なら、お互い情報交換だ」


他意はない提案に、ローズは乗ってくれ、互いにある情報を交換するように話し合いをしていく


そして数分ぐらいたった頃合いに、部屋のドアを叩く音がした。


「┄来たようだな」

「ん? 誰がだ?」


話の途中にまでは、まだ矛盾点が否めずに、ローズを見れば、静かにほくそ笑み


「┄私の息子の二人だよ」


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