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だらけたい白騎士隊長と苦手な侍女は内緒の和平を結ぶ  作者: ユミエリ
第一章 だらけたい白騎士隊長は苦手な侍女と内緒の和平を結ぶ
87/102

87 命と父親

お久しぶりに更新しました。

一瞬にして移動した瞬間を見計らい、父上が俺を蹴り飛ばす。

受け身を取る暇がなくて本気の蹴りは俺の腹部に直撃し、軽く吹っ飛ぶ。


「カハッ┄いって┄。」


諸にダメージを食らい、腹部を押さえながら立ち上がり、得物を掴み父上を見据えた。


「┄┄へえー結構ダメージ食らわせたのに、立ち上がるとはな。さすが、あいつの息子か┄チッ」

「まあいい。もとより好都合か、息子を切りつけたら、あいつの絶望もひとしおだろうからな、ククク」


邪悪な笑みを浮かべて、俺を見る瞳は冷酷で残忍な者としての存在感を醸し出し、手には鋭く光る長剣が握られていて、暗い闇の中にいるような姿がそこにあった。


ゾクッと今までにないほどに寒気を感じ、父上は笑みを浮かべたまま、一歩踏み出した瞬間、目で終えない速度で、後方に父上が現れ


そして次の時には背中に腕、足に痛みが走り、切りつけられたのだと自覚する前に俺は倒れ、肩にザクッと長剣が突き刺さる。


「┄うぐっ」

「へえ、やっぱりガキだな。いや違うか、この持ち主の力の差かな。」


グリッと剣を食い込ませる父上の声音は冷たく、俺を俺の存在を見ていないような発言に、理解することが出来ず、身体が酷く激痛が思考を鈍らせていく。


「それよりシリウス、お前さあ┄ほーんと、俺の邪魔するの好きだよな。余計なことしなけりゃ、もうちょっと楽に出来たのによ、まあ俺にはどうでもいいけどな。」


グリッグリッと血肉を抉る感覚に、呻くが、父上は止めず楽しげに笑い出した。


そんな中、血を流し過ぎたせいか、意識がなくなりかかったとき、目の前に花びらが一つ俺の前に見えてハッとした。


この花はラーナリアのと思って、俺は奮進の力を込めて上を向けば、あんなに存在感があった花は消え失せ、上空にはフォルトロンが舌舐めずりしている光景があった。


なにがなにがなにがあった‼


「ククク、食べたか。」


まるで俺の心を読んだかのような言葉に、父上へと見れば。

静かにニヤニヤと笑み、そして俺の髪を掴み地面にひれ伏したあと


「┄お前には誰も助けられないんだよ、大事な人ほど特にな!」


ヌチャと肉を引くような音がし、肩から長剣が引き抜かれたあと、次には背中に長剣が突き刺さり、心臓に達し腹部にまで貫通した。


「┄死にな、シリウス・コード」


静かに声がしたあと、父上は剣を引き抜かれて血を払うと冷めた目で見下ろし、父上が父上でないような。何処か寂しげな表情を何故か向けられていた。そのときフッと父上が力を抜かした瞬間、意志のないように瞳から光が消え失せる。


「なあに甘いこと言って優しく殺そうとしてんだよ、てめえは‼」


ゲシッと父上の背中を蹴り飛ばす姿にフォルトロンがいて、近くに来るなり俺を見るとニカッと愛嬌のある笑みに変えてくる。


「無様だなシリウス、まあ心臓貫いてんのに生きてるところは称賛してやる。だけどさあ~あんまり死ねない身体ってのも不便だな。」

「どうする、楽に死ぬのと俺のものになるのと、痛めつけて殺されるのと、どっちがいい」

「┄┄」


意味わかんねえよ、結果的に死ぬ意外に選択肢ないだろうが!


だいたい、お前のものってなんだよ。


「┄返答なしか、つまんねえーの。まあいいや、お前死んだらミラでも苛めて楽しめばいいし」


ピクッと反応し、俺は咄嗟的にフォルトロンの腕を掴み睨みつけた。


「フフ、さすがはミラの騎士か。いいよなミラは、何もかも持ってさあ、いいよ見逃してあげる。その代わりラーナリアの魂は貰っていくから、あと父親には残忍に殺すように命令したから、耐え抜けたら、また会おうぜ。」


フォルトロンは用件だけ言い終えると、指をパチンと鳴らしたあと姿を消した。


奴を掴まえた腕は消え失せたせいもあり、空を切る感覚と共に再び倒れた。


その瞬間を見計らったように、父上が起き上がり、目が虚になっていて、俺を見るなりニタリと残忍な笑みを浮かべてくる。


ヤバイ逃げないと、そう思うも足も腕も動いてくれず、全身の痛みで抵抗出来ず、父上の剣が再び心臓へと振りかざされて完全に意識は遠退いた。


◆◇◆◇


ここまでが死ぬと思ってた記憶。俺を殺すときに、父上が父上でない感覚って、あのときに感じてたんだな。


それが父上に話された人格ってやつなんだな。


「シリウス様、真実はまだ続きがございますよ」


ラーナリアの言葉に、画面の映像は動いていた。


あれは何だよ。

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