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だらけたい白騎士隊長と苦手な侍女は内緒の和平を結ぶ  作者: ユミエリ
第一章 だらけたい白騎士隊長は苦手な侍女と内緒の和平を結ぶ
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79 ローズとの約束①

入院して一日が過ぎた頃、俺はベッドに横になりながら考えていた。


今回のフォルトロンの言動やあの場所でみた魔女、そして剣だ


あの聖なる者として飾られているのに、何処か恐怖感があり、見ている分には良いが、触る事を拒むような存在感を放っていた


あれは何なんだろうな?


それにフォルトロンも何故にあんな行動をしたのだろうか?


ミラの事を好きなくせに、俺を敵視する必要性がわからん


「なあ、どうしてなんだ?」


ポツリと呟き、いまここにいない相手に問うも答えてくれる相手はいなかったはずだった┄┄┄


「┄何が、どうしてなのだシリウス?」

「え⁉」


声がした方向を向くと、病室の扉に寄り掛かっている人物を見て驚いた


「ローズ先生‼ な、なんで٠٠٠ここに?」

「ミラの見舞いのついでに、シリウスの様子を見てやろうと思ってな」


ちょっとだけ、素直じゃない言い方に、ローズ先生らしいなと感じて、すこし嬉しい気持ちになる


昨日など、ラーシュが使用人代表として見舞いに来てくれ、1週間の入院に必要な日用品を用意して持って来てくれた以外、両親からは何もなくて、ああ~やっぱりと邪魔な奴がいなくなって、せいせいしたのかと思ってしまい


ラーシュについ本音を溢せば、首を振り、「そんなことありません!」と言ってくれ苦笑したっけな


「ついで、でも来てくれて、ありがとう先生」

「┄は? 素直だな」

「何を言ってるんです、俺はいたって、いつも素直だと思いますが?」


にこっと笑い答えるとローズ先生は、呆れながらも笑みを浮かべ、ツカツカと俺の眠るベッドに近づき、近くに椅子をおいて座る


そして俺の頭に手をあて


「熱はないな」


と楽しげに言われ、ムッとする


「馬鹿にしてますか?」

「ハハハ、すまん。お前らしくなかったからな、ついからかいたくなったのだ」

「失礼ですよ、まったく」


でもローズ先生らしいなと思い、呆れて言い返す俺に、ローズ先生はフフと軽く笑んでいたが、スッと真面目な表情になる


「┄ところで、フォルトロンがお前とミラを襲ったのは、本当なのか?」

「え? どうして┄それを?」


事件性はあったが、健治さんや弥生さんには、あの事を伏せてもらっていたはず、何処で知ったのかと思っていたが、クウガさんの存在を思い出した


「クウガから聞いたのだ、もとよりフォルトロンの言動は最近になっておかしくなっていたからな」

「┄おかしくなってたって、どうして!」

「そのことも含めて話す、いいから答えなさい」


フォルトロンの事を聞きたい気持ちもあるけれど、ローズ先生の物言いが冷たく、俺は頷いた


「そうか、やはりフォルトロンも、クシナ嬢と同じ眷族だったわけだな」

「┄何処まで、いやがるんだ⁉」


チッと舌打ちをし、髪を掻いてイライラを納めようとしているローズ先生に、話が見えず、どうしたのかと、ただ見守ってしまう


すると俺を見て困惑していることに気づいたのか、先生は何故か俺の頭に手をおき撫でる


「┄なに?」


唐突に撫でられて、余計に理解出来ず戸惑い先生を見ると爆弾発現が聞こえた


「┄フォルトロンは、今朝がたから行方をくらましている、下手をするとお前の命を狙う可能性がある」

「はあ⁉ フォルトロンが、どうして┄┄あっ、そうか、あいつ今、おかしくなってたんだよな」

「そういうことだ、あいつは暴走している。フォルトロンの眷族としての力のせいでな」

「┄さっきも言ってたな、眷族と。それは何なんだよ、詳しく話してくれないか先生‼」


つい、フォルトロンの事を想い、起き上がりかけて両肩に痛みが走る。


クッと顔をしかめるとローズ先生は、起き上がるなと怒られ、横になりながら顔だけは先生に向けたまま見れば


「ああ、このことはお前には話しておく、今後のためにもな」

「フォルトロンは、黒の眷族で闇を身体に取り込んでしまう一族なのだ。負の感情が勝手に入り込み、知らず知らずに蓄積し力が精神を喰らいつくす。そして最後には身体を乗っ取り暴走し、負のエネルギーを撒き散らす存在になる。それがフォルトロンの事柄だ」

「黒の眷族? 負の感情が入る? 何だよ┄それ⁉」


余計に謎が増幅するせいで、頭の処理がおいつけずに聞き返す


「┄お前も知っておろう、クロードが魔女により呪縛を受けているのを」

「ああ┄禁忌の魔女なら、名前は知らないけどな」

「┄禁忌の魔女がクシナ・フジテリアと言う女性で、元は貴族令嬢であり隣国の出身者である、黒の眷族の血族なのだ。しかしあるときより人格や髪色、態度などが正反対になり残虐を好む人間になったんだ」

「┄似ているのではないか、フォルトロンの状態に?」


確かにと思えた、フォルトロンが俺やミラ嬢を襲ったときのフォルトロンは、人格や体型、人を人とは思わせない残虐性があった。

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