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だらけたい白騎士隊長と苦手な侍女は内緒の和平を結ぶ  作者: ユミエリ
第一章 だらけたい白騎士隊長は苦手な侍女と内緒の和平を結ぶ
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72 普通の感覚と記憶の混雑②

呆れと焦燥感があったが、ラーナリアに、俺の記憶を話して欲しいと願う。


するとラーナリアは『はい』と応え頷き、最初に遭遇した場面に対する光景について話始めた


『シリウス様は、ご両親から愛されずに育ったと思っていますよね』

『ああ┄だから、金遣いは荒くて暴力で支配しようとしていた。幼い頃など、両親に可愛いがられた記憶がない! と思っていた』

『事実は違うんだろう?』


あんな幸せな雰囲気で使用人や両親が暖かい雰囲気を醸し出しているからな 


チラッと庭園から見れる両親を見て応えるとラーナリアが肩に触れ


『はい、いま見てる景色こそ真実ですよ。シリウス様は、心より愛され、望まれていたのです』

『┄妙な感じだよ俺は』

『┄いまは少しずつ知ればいいのです。シリウス様、近くに行きませんか?』

『え⁉ あ、いや┄近くには勇気がいる、あの幸せオーラは身体に悪い気がする』

『┄ふふ┄怖がらず、じかに感じるのも記憶の混雑が解消されますよ』


ほ~ら、とラーナリアが俺の背を押して自動的に前のめりになってしまい、結果┄両親の側にある縁側に移動してしまい戸惑う


近づけば、両親達の声が聞こえてくる


「もう一才か、可愛いな俺の息子は」

「┄あらあら、可愛いって男の子ですよ」


互いに赤子の俺に優しげな表情を向けて、和みまくりいい夫婦だと思える


この姿は今回帰って来たときにも、ラブラブしてたのは見せかけでなく、本気でイチャイチャしていたのかもしれないな


それに俺の小さい頃の姿を可愛いとか言われると確かにとは思ってはいるが、本人を客観的に見れば丸いし、小さいし女の子見たいだと思え複雑な気分になる


『┄ふふ、このときのシリウス様って可愛いですよね』

『┄┄小さいからな』

『ふふ』


クスクスと横でラーナリアが笑うものだから、何だか、いたたまれない気分になる


そんなとき場面が変わる、唐突に父上に異変が起きた。酷く苦しげで、額や頬に汗が伝う


「┄ジルビオ、どうしたの⁉」


踞る(うずくま)体勢になり、母上の方向を見ていた。


『┄父上はどうしたんだ⁉』

『ジルビオ様から聞いたはずですよ┄もう一人の人格があると、これは初期段階の状態です、意識を乗っ取られる前の』

『┄┄┄』


俺は確かに聞いた、だがいまいち父上の短絡化のせいで、事態が飲み込めず曖昧だったが、目の前で異変を目の当たりをすれば


父上の言いたいことも理解できるだろうと、両親の状態と状況を把握しようと見る


「ハハハ、どうにも君に話した、こと┄が、起き始めた┄みたい┄なんだ」

「┄馬鹿です┄私が、言ったではありまん、か⁉ あのとき、彼に会って取り除いて貰いなさいって!」

「う~ん、でもなあ、彼には仮があるし、どうにかなるさ」

「バカ、バカバカバカ、私は貴方が貴方でなくなるなんて嫌なのに、私を息子を悲しませるのですか⁉」


悲しげな表情で父上を見る母上に、頭をポンポンして優しく撫でると、慰めるためか額にキスをおとす


「私が、私のままで、必ず戻るよ、あいつに君を息子を傷つけさせない。でも、君は耐えられるのかい、私じゃない人物といて」

「┄耐えます、私は貴方が狂うなら同じ罪を十字架を背負うと、あのとき出会い、貴方の妻になったときに決めたのです、演技┄上手いの、知ってるでしょ」

「そうだね┄君はトップ女優のサリエナだったね。シリウスには辛い道を歩ませるが、きっと、私達を罰してくれる。一緒に地獄に付き合わせてすまないね」

「いいえ、貴方がいるから、私があるの」


ギュッと抱き締めあい、互いに運命を噛み締めあう姿に、俺は思い出す


父上と夜に会話したとき、私を罰してくれと言っていたことを


もしかすると、もう一人の人格が今後、何をし、俺や母上、そして周囲に悪意が向くと父上は感じていたのかもと


『┄父上は、俺に対しては重荷じゃなかったのかな?』

『重荷ではないと思います、ほら見てください、シリウス様をご両親が慈愛のある気持ちで接してますから』


確かに見ているぶんには、そう思う、でも┄父上が戦うように、もう一人と抗うときに両親の絆は深くとも、生まれた俺を疎ましく思わないとは、この身に受けた暴力は拭えなかった。


いくらもう一人だったとしても


そのとき、また場面が変わる、今度は父上と俺だけがいて、互いに向かい合っていた。

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