70 孤児院と事件の真相②
銀縁の腕輪は孤児院にて、昔より聖なる宝として奉られており、各それぞれの教会が管理しているのです。
ガディオン神父も、その一人のため、フォルトロンより奪われないように攻防戦を繰り広げたが、フォルトロンの腕は師匠ゆずりであり
戦闘能力は高く、力には敵わずに敗れたのだと説明を聞いてるぶんには推測できました
「┄なるほど、孤児院を襲ったのは囮で、本命は教会の腕輪だったわけですか」
「ああ、そう言うことになるな」
ガディオン神父は、己れの失態に対する気持ちもあるようで、落ち込み気味に話され
マナシスターとカスミシスターが
「私が┄止められなかったのが、悪いのです┄だからガディオン神父一人で悔やまないで下さい!」
「そうです! 私だって、こうなる事は、前より聞いていたのに、ごめんなさい!」
と懺悔の如く、ガディオン神父に向かいながら互いに自身の胸に手をあて叫ぶ
「┄いや、私が┄自身の力を過信したに過ぎん、それに二人には子供達を護って貰ったのだ、誰が君たちを責める必要があるのだ」
「「ガディオン神父でも‼」」
互いへの気を遣う3人に、私はただ┄見守り観察しているなか、3人に声をかけることなく、思考の中で考えていた。
もしかするとフォルトロンは、私への復讐とシリウス様への嫌がらせ、そして魔女への役割にて動いているのだろうし、教会より奪われた腕輪も、何かあると取るべきだと思えた
それに襲撃時に盗賊達の異変も気になるかもしれませんね
私は自身の考えを纏めたあと、ガディオン神父を見れば、まだお互いに傷の舐めあいをしているようで、呆れた溜め息が出てしまう
傷の舐めあいなど、お互いが惨めになるだけで、なんの解決も見出だせないし、落ち込む暇があれば、先を考える方が健康面と精神的にいいと私は思っている
「ガディオン神父、一つお聞きしたのですが、フォルトロンは腕輪を奪ったあと、どんな態度でしたか?」
「┄え? あ、ああ┄話がそれたな、フォルトロンの態度だろ?」
「はい」
「┄不敵に笑みを浮かべて計画が進んだと呟やき、私が倒れた側で見下すような冷たい眼差しを向けるような態度だった」
「そう┄ですか」
「┄フォルトロンの態度が、どうかしたのか」
私は頷くと、前にフォルトロンが自分の前に現れたこと、襲撃者の取り調べ中にフォルトロンのメッセージがあったことなどを話していく
するとガディオン神父とマナシスター、カスミシスターが、辛そうな表情を浮かべ
「┄フォルトロンは、やはり己れの身体に流れる血に逆らえず飲み込まれたのでしょうね」
とガディオン神父が告げる
「私は違うと考えてます、フォルトロン、うんんフォルは、血には飲み込まれていても、私やシリウス様への執着は忘れてないようだった」
「┄それにガディオン神父に向けた眼差しは、ただの敵断定だったと思ってますよ」
「┄敵って、ははっ┄まったく彼は、昔からそのような人物でしたね。無駄に凶暴性があって独占欲のある」
「はい┄。あと暗部でも、そんな感じだったので非常に優秀だった、けれど裏切り、色々とやらかしてくれましたけどね」
本当に色々とやらかして、こっちのほうがイライラしてるのを魔女は楽しみ、フォルトロンと共闘して、私とシリウス様の幸せを壊そうとしている
せっかくシリウス様が私の事を見て、存在を感じてくれている。
大事な記憶や約束は覚えてないけど、もう一度シリウス様と一緒にいたい、私の心を占めるのはシリウス様だけでいいと思っている
だからそんな私の願望を壊すなら、いくらフォルトロンでも私は許さない
「「「┄┄」」」
少しばかり、怒り込みで告げる私はガディオン神父達が、唐突に黙りクスクスと場違いな笑いが聞こえた
「何を笑ってるんです?」
「┄うん? いやさあ~、フォルトロンの事がやった重要性は悪であり懲罰ものだが、なあ?」
「┄彼はもしかしたら、ミラちゃんの事を好きだから、気を引こうとしてるねかと思えてくるわね」
「ええ、ミラの事をフォルトロンは昔から好きでしたから、異性として」
「┄┄┄はあ、フォルトロンがですか?」
「おや、驚いかないのかい?」
ガディオン神父にそう言われても、私は何も心は動く義理はない、フォルトロンはただの敵、それだけだから
「別に、驚く必要はありませんから」
はっきりと私が表情一つ変えずに言い返すと、ガディオン神父とマナシスターが呆れ、カスミシスターが、妙に笑みを浮かべ
「┄そっか~ミラの心はシリウス君にあげたんだったわね、そういえば」
「はい┄シリウス様だけが、私の心を占める方ですから、唯一ただ一人の」
「あら、からかうつもりが、即答されてしまったわね」
「┄からかう必要はありません、好きな気持ちは隠すつもりありませんし、せっかく私をシリウス様に刻みつくして、今度は逃がしませんから」
ニッコリとカスミシスターに言ってさしあげると、アハハと苦笑された
呆れる必要はないはずですが、失礼ですね
「┄ミラは、少し変わったな」
「え?┄何ですか唐突に」
「だって、シリウス君の事になると、表情が現れ始めてるからね」
「┄そうですね、ミラちゃん。昔は無表情でしっかりものすぎて、何でも自分でしようとするけど、シリウス君が絡むと表情が出てましたもの」
「┄┄なっ┄何ですか、それ!」
私はあまりにも昔の事を、シリウス様がらみで言われ、徐々に顔が火照るとガディオン神父とマナシスターがクスクスと笑い出し
カスミシスターまでも笑い出して、話の脱線に動揺が隠せず、3人に文句を言っていた。
そんなミラが孤児院に来ている頃、もう一つの場所、シリウスのところでもローズ宰相の言葉で、こちらはこちらで大変な事になっていた




