65 動く闇と怪しげな邂逅
ある一角の兵が集まる屯所にて、フォルトロンが憲兵の隊長であるルキアとブルムが内緒の密会をしていた。
「┄それで、計画は順調か?」
フォルトロンがルキアに壁際より話をふれば、ブルムが睨み
「頼むにしても、礼儀を知らんのか、お前は!」
と注意を促すが、フォルトロンは飄々と気にしてないらしく手をヒラヒラして、お~こわ! と言わんばかりな態度をとられ、イラッとしていたが、ルキアがブルムを制止する
「┄私の立場を汲んでくれているのは嬉しいが、いまは大事な客人だ、失礼な態度をとるでないぞ」
「┄クッ、はい┄わかっております」
ブルムは悔しげに唇を噛んだがルキアも同じ気持ちのため、見えないように手を握り締めフォルトロンを見る
するとフォルトロンはクククと楽しげに笑みを浮かべ、小馬鹿にしたような感じでルキアとブルムを見ていた
「フォルトロン殿の言う通りには、事は進んでいる、しかし┄何故、このような回りくどいやり方をなさるのだ?」
「┄回りくどいわけないぜ、だって┄下手に順調よく短調に進んでみろ、隙を見せて相手に勘づかれるしな、特に俺の大嫌いで大好きな人物にな」
「┄なるほど、クウガとミラ嬢ですか?」
「┄┄そうゆうことさ」
フォルトロンはクククと嫌そうではなく、楽しげに応え腕組みのまま話を続ける
「まあいい。それよりも順調ならば、町の住人には上手く働いて実証実験は済ませたわけか」
「┄はい、最近では精神を病んだものも出来上がり、争いが時々に発生しております」
「┄ブルムにはシリウス隊長の調べに対しては、誤魔化すように回避していますので」
ルキアとブルムの報告にフォルトロンは、へえ~と短く呟くなり、ジロッとルキアを睨みツカツカと近づくなり襟元を掴む
「┄ふ~ん、シリウスの奴を誤魔化せてると思ってるんだ、お前」
ギロリと赤くなるフォルトロンの瞳に、ルキアはビクッとなる
赤い瞳が紅玉のように普段、変わらない瞳の色の変化と冷たい眼差しで射殺すかの如く見据えられ、視線がつい迷うような動きをとってしまう
するとフォルトロンが、スッと短刀を顕現させ、ルキアの首元にあてられる
「┄ハハ、動揺するなんて、バカだよな。僕さあ嘘つきって嫌いなんだよね。いいのかい、君を殺し、最愛って言ってた妻と子供を殺しちゃうよ、あすこには僕の分身おいてんだから」
「┄やめてくださいフォルトロン殿‼」
「私が確実に罪は、違う者であり、内情で密会をしているものと組んでいると話しました。シリウス様は私の事を信頼なさいましたので!」
グイッとルキアの首に短刀がくい込み、ツーッと血が伝うが、フォルトロンは気にしてないのか、クックククク、ハハハハハ!!! と楽しげに笑いだし、フォルトロンはルキアを蹴り飛ばす
ドンッと勢い良く壁にぶつかり、クハッとルキアは呻き、地面に膝を突いた。
すぐにブルムが近づくとルキアは、いい┄大丈夫だ、と呟きフォルトロンを見据える
「┄シリウスを嘗めんなよ、奴は無駄に頭が良いんだ、すぐに貴様らの嘘に気づくさ」
「しかし┄まあ、これはこれで、利用できる。あの塵も、もうすぐ熟すからな。おい!」
「┄なんでしょうか?」
「┄段回は2段回目だ、次にしくじれば、人質は殺し、魔女に実験の糧とさせてもらう。もう二度と会えないと知れ、いいな」
ニヤリと人の不幸を楽しむようなフォルトロンの言動に、ルキアは憤りを隠すように唇を噛み、ブルムは悔しげに手を握り締める
だが逆らう事の出来ない二人は、フォルトロンの言葉に従い頷くしかなかった。
それをみたフォルトロンは、有益な高揚と楽しげな玩具に笑みを浮かべていた




