64 秘密の邂逅ージルビオ視点⑤
前半ジルビオ視点、後半グラビアス視点となってます。あれ?主体が親子愛になっているし、シリウス出番ないな、主人公なのに、あれ?
私が現実に戻ってきたあと、店主にグラビアスとの会話内容を聞いて見たが、少しの間を空けたあと
「宝玉さんとは秘密の約束事なので、話せません」
すみませんと応えられて私は、何かが関わる物があることは理解し、硬くなに話すのは無理だとわかる
「わかった、ならば一応は回避できる手順は済んだと判断していいのかい?」
「┄はい。でも┄もう一つ話さないといけないことがあります」
「なんだい?」
店主は近くの方にある置物の近くにある小さな四つある引き出しの一つを開けて、中より物を取り出すとテーブルの上に置き
「┄これを主に身に付けておいて下さい」
と言い残し、手を離されたのは赤い紅玉の宝石が中央に嵌まり、縁には緑色が線に入った物があってチェーンの鎖がつけられた装飾品だった
「これは┄なんだい?」
「暴走を抑制するためのものです、守護のある魔方陣を刻んだものなんですが、まだ試作品なので上手く働いてくれるかは、わかりませんけど」
「不安定かもってことだね、まあいいさ、少なくとも悪い影響はないと思っておくから受けとるよ」
「┄素直に受けとられると、何か複雑です」
「おや? どうしてだい?」
「えっと、こっちの事ですので、おきになさらず」
両手を前につきだして、何か思案する案件でもあるのか、慌てて拒否られてしまい少し困るが、きっとこの店主は根っこから優しいのだろうな
さて回避するための道筋も見極めたのだ、いつまでも長居するのも店主の時間を貰う訳にはいかんよな
私は次に行かねばならん場所があるし、時間は無駄に出来ん
「┄店主よ、このアクセサリーは心より受けとらせて頂く、感謝する」
「いえ、あまり出来る事がなくて」
「┄いや、君には感謝するさ。だが┄先程話した道具は完成したら教えてくれ、必ず受け取りにくるよ。では長居できんし、私はここで失礼させてもらうよ」
私は立ち上がり、店主に礼と共に歩きだそうとしたときだった
「あっ!┄ちょっと待って下さい、あのシリウスさんの事は、どうするんですか⁉」
唐突な質問で呼び止められて、少し驚くが、すぐに彼女の心意を汲み取り、店主へと振り返り
「┄その事も知っているなら、ミラに教えてやって欲しい」
「え⁉」
「君は知ってるんだろう┄シリウスが助かる方法や対策を」
ビクッと肩を跳ねたのは肯定だろう
つい┄質問の意図的には優しく言わねばならんが、運命を握る君には動く権利があるんだ
しっかりと未来のために関わって貰わねばならないのだ
だからこそ、つい強めに発言させてもらうよ
しばし互いに無言で睨み合う中で、店主は、はあ~~~~~と長い溜め息を吐いたあと、じと~っと私を睨まれ「何か意地悪です」と文句を言われてしまう
「┄ふふ、そうかい」
「はい、凄く。でも┄ご期待に応えられるように頑張りますよ」
「┄クスッ、さすがは運命を動かす人だ、では今度こそ行かせてもらうが、宜しいか?」
「はい! また完成したときにお待ちしております」
店主は勢いよくお辞儀をし、私はその光景に頼もしさを感じながら一言「┄頼む」とだけ言い残し
客間を後にし、店を出て行った
「さて、つぎはあの方と対面だな。やれやれ首を縦に振って下さるかは私の手腕次第か」
私は店主に貰った首飾りをつけたあと、冬の寒さが広がる町中を歩き出して、もう一つの目的である人物のいる場所へと歩き出した
◇◆◇◆
ジルビオが店主の女性と会話をして店を出て行ったあと、俺はジルビオに対して、つくづく呆れてしまう
内側から見ても、対面したときさえ
俺を気にしてくれる
「┄バカだよな」
まったくもって、闇の製造機械の俺を守ろうとしてるんだから┄┄┄はは
俺は白い空間にある壁に触れ、ジルビオの体内にいることに暖かい気持ちに戸惑う
人でない俺が、もしも生まれ変われるなら、お前の息子になりたいな
なあジルビオ、まだ┄このままお前の側でいられないのかな┄俺は自身の使命と存在が嫌だ、いつかお前を傷つけ壊すなど
ズクンといちいち頭に命令がくるせいで頭、痛てえ~よ!
俺は座りこみ、店主の言葉を反芻する
『守りたいなら、覚悟しないと終わるよ』
『あれは、そう言う奴だから!』
フォルトロン、あいつはいつか俺が倒す、弟分のシリウスを助けるためにも、そしてジルビオも、俺が助けてやる
頭をおさえ、抗い、命令を拒否る
運命はまだ、いまではないから
ぎゅっと手首を握り締め、痛みに耐える、僅かに店主がいま抑えてくれる装飾品のおかげで緩和されていようと、俺が俺のままの自我は渡さない絶対にな‼




