58 ローズ宰相への報告①
俺が呆れた物言いの中で、言い返してみれば、ルーヴェンスは余計にいい淀むように顔に手をあて
「しょうがないだろう、気になってんだから」
拗ねたように言われても、男の拗ね顔には何も感じないため、余計に呆れたが、下手にこのまま拗ねられても、鬱陶しいため今日は許してやることにした
「わかった、今日の所は許してやる。だがな┄護衛ぐらいはつけろ、心配になるからな」
「シリウス、ありがとうな┄あと優しいよな、お前は」
「┄無駄口叩くな、チクルぞ国王に」
優しくしてやれば、すぐこれだ! と睨みつければ、それは勘弁だ! と言い返し、護衛をつけるのを条件に行動することを約束した
そのあとルーヴェンスは、また後でこの事を報告すると言い残して歩いて去っていくのを見送った
◇◆◇◆◇
俺は本来の目的の一つのミラ嬢との対面と、抱擁で元気も出たが、少しだけフワフワ感だけ残っていたものの
そんなに重要なものではないだろうと軽く判断して、歩き出したが、視野がグラッと立ちくらみが起こる
ヤバッと思い壁に寄りかかる
「┄あはは、疲れかね」
苦笑を浮かべて少しすれば、落ち着いて頭のフラフラも治るとやはり疲れてたんだなっと判断し、歩いてもう1つの目的であるローズ宰相のもとへと歩き始めた
ローズ宰相の執務室にたどり着いたあと、ノックをすると同時に「入れ!」とまるで俺の訪問を、未然に知っているようで、気味の悪さを感じながらドアノブを回し部屋へと入った
すると部屋の中ではローズ宰相が、本棚の方向に立っていて、ファイルを閉じ、俺を見る
「┄よく来たな、シリウス」
「俺が来ることを知っていたような物言いだな」
「ふ┄私の勘はあたるのでな、ところで腹の探りあいよりも私に話があるのだろう、そこのソファ~に座りなさい」
目で近くのソファーに促されて俺は、少々言いたいこともあったが我慢し黙ってソファーに座れば「ふーん、素直に座るとはな」と余計な事にイラッとする
次にローズ宰相も俺の前のソファーに座るなり、真っ直ぐに見つめ
「それで俺の所にわざわざ来たのだ、有意義な報告があると、みていいのだよなシリウス」
ニヤリと俺に、そう言う告げるローズ宰相は、ムカツクほどにイキイキしているように見えてしまう
「┄有意義かは、報告の内容を聞いてからにしてほしい」
「フフ、いいだろう┄話せ」
俺は昨日迄に調べた話を、嘘偽りなく言葉を紡ぎ、疑念となり得る事柄も説明していけば
ローズ宰相は、最初は詰まらなそうな表情だったが、徐々に目元が据わり、口もとがニヤニヤと楽しげな表情へと変化していく
そんな様子が妙に気になり、報告も終盤としてローズ宰相を訝しげに見てしまう
「┄と言うのが、報告だが有意義だったのか? えらく楽しげだが」
「ああ、とても有意義だ。ミラからも大概の報告は受けたが、お前の論理や、調べているなかの疑念は、的確に周囲を見ているも道理」
「それに私も調べていてな、貴族どもの動向を気にしてクウガに見張らせていたのだ。憲兵だったか、件の副隊長のブルムを怪しく思うのは半分正しいぞ」
「┄半分?┄」
「そう半分だな、ブルムは隊長に頼まれて、気づかずに動いている節があるからだ」
どういうことだ? 疑念はブルムに向いていたが、ローズ宰相の物言いでは、別にブルムの隊長が関わり、利用しているように聞こえてくる
では、隊長が黒幕か? いや┄違うよな、他にも黒幕が動いていると言うことか?
「┄ふっ、どうした、混乱したか?」
小馬鹿にしたようにローズ宰相が言ってくるため、思考の邪魔になり舌打ちしてしまう
「混乱などしてない!」
「ほう~では、答えは見つかったわけか?」
「┄少し黙れ、無駄に思考の邪魔を┄するな‼」
「おやおや、口が悪くなりましたね」
クスクスと悪びれることなく、からかうような口調に言い返したくなるが、ぐっと我慢し思考の中へと入った




