59 ローズ宰相への報告②
俺はここ最近で起こった事を頭に並べ立て、事件の報告には書類で見たことを組み立て考える
事件と言えば、チルトの友人が無実の罪で拘留されたことがあったな
その犯人をよく調べて見れば理解皆無の如く様子が変だと部下より、知らせが来たよな
他にも外の様子にて黒い鳥が周囲を飛び回っていたらしく、唐突に消失したと同時に、その者が真の犯人を話す前に苦しくもがき舌を強く噛見きり自害したようだった。
「黒い鳥が関係してるのか?」
ボソリと呟けば、先程までからかうような様子のローズ宰相のいる場所より、バンッとテーブルを強く叩くような音がし、またもや思考の邪魔をされ
睨むようにローズ宰相を見れば、えらく動揺の色を隠さず、剣呑な雰囲気を醸し出している様子だと、驚いていると
「┄シリウス、黒い鳥を見たのか!」
「え? あ、ああ」
「ふざけてるのか┄先輩の中にいるやつの仕業か!」
「┄ローズ宰相、どうかしたのか?」
急な動揺が何処から来るのかは、わからないが、あまりにらしくない口調につい心配してしまう言葉を言っていた。
だがローズ宰相は、それどころではない様子で、ガシガシと頭を掻くなり、俺を見て
「シリウス、報告は理解した。だがお前に言っておく、黒い鳥がいる場所にけして近づくな、いいな‼」
と懇願するような、心配するような表情をし、告げてくるため俺は、理解出来ずに首を傾げてしまうが、頷かないと許さんと言いたげだった、ために頷いておいた。
◆◇◆◇
それから俺は無理矢理だが、話題転換をしたらローズ宰相が不可解な表情で物言いたげだったが、口を開かれる前に話題をふる
「えっと、報告はこれぐらいだが、俺の両親について、あんたにも聞いておきたいんだが、ローズ宰相は両親ども、いや父上がもう一人の人物と入れ替わっていることは知っているのか?」
「┄ジルビオの事をか?┄」
「ああ┄」
「知っているが、本人から聞いたのか?」
父上の話題に、ローズ宰相が訝しげに俺を見て聞いてくるため頷けば
「┄そうか、珍しいな┄お前は自分の両親に対して嫌悪感を滲ませていたのに、よくもまあ本人と接触する気になれたものだな」
「皮肉かよ」
「いや┄そうではないさ。偶然にしろよい方向に物事が進んだことが嬉しくてな」
「┄はあ~?┄どういうことだよ、父上並みに意味不明な短絡化するな!」
父上にも同じように短絡化して物事を説明されても理解出来るわけがない、主語を入れろよな
イラッとして睨めば、何故か笑いだし
「┄言い回しが似てくるものですね先輩」
とボソッと呟やかれて聞こえず、文句を言おうとしたら
「ジルビオの人格が入れ替わっているのは、昔より知っている、お前が自身の記憶を失わせ、偽りの記憶を植え付けたときからな」
「はあ⁉」
あまりにも荒唐無稽な言われ方に、呆気にとられた声を出してしまうとローズ宰相は、ゆっくりと真剣な表情のまま、次に言葉を紡ぎ始めた




