48 闇と流れ星の導き
ちょっとした小話を書いてます
ジルビオとグラビアス、シリウスなどが、それぞれの夜を迎えている頃、王都セルナルドの大樹に一人の男が降り立つ
男は大樹に手をあて不敵に笑む
「もうすぐ熟す期間だな、クシラの計画は成功するのでしょうかね」
夜空に舞うように飛び交う黒い鳥を眺め、月を見る
今日は満月の前だ、導かれし運命を動きだしているってことかな
さて大樹よ、君はこれからの運命をどう見るのかな、聖女を見つけ、僕らと戦って勝つか、闇を散らばすかは君しだいよ
おや、怒ったかい!
なら動くんだね、シリウスの命があるいまが計画の2段階目だ、止めてみな
男はそれだけ言い残し、ケタケタと笑いながら姿を消す
すると大樹はザワザワと葉を鳴らし、鳴動し光り始め中央に紅い玉を作りだし、まるで流れ星の如く飛んでいった。
◆◇◆◇
王国誕生祭にて賑わう町中で、一人の薬屋の少女は、何かピリッとする気配に頭上を見る
「うわ~マジで動くんだ┄早く作らないとね」
出店にて準備をしていた少女は、深く溜め息を吐いて、両頬をパチンと鳴らし気合いを入れた
近くにチルトがいて、首を傾げながらも少女を見るが、深く追求することなく
「ほら┄余計な事してると本番まで、間に合わなくなるぞ」
と声をかければ、少女はアハハと軽く笑い、頷くと準備をしていた
◇◆◇◆
流れる星は進む、ある人の元へ
昔に先帝として導かれた人、カリーナの元へと
青い屋根と白い壁の場所を見つけた星は、屋敷の中に入りカリーナを探す
するとルドルフがいた事に気づく、星はルドルフに声をかけた
『カリーナはいる』
急に声をかければ、普通なら驚くのが普通なのだが、ルドルフはまるで自分がくることに気づいているようで、星を見て呆れていた
「いるが、カリーナに何のようだ?」
『力を貸して欲しいの』
「┄また┄かよ、少し待ってろ」
短く舌打ちされてしまうが、星は挫けない、自分の使命をカリーナは知ってくれているんだから
数秒後、カリーナが現れた
「あら、お久し振りねルナ」
『うん、急にゴメンね、忙しいのに』
「別にいいわよ謝らなくて┄それで何のようなの?」
星は少しの間を空けて、カリーナにここに来た理由を話す
『闇が私の所に来たの、下手すると、この国が危ないと思ってカリーナの力で導きが欲しいの』
「┄ふふ、まったく面白い事をするわね、あいつ┄シメたくなるわ」
フフフと黒い笑みを浮かべたが、目が笑っていない
「カリーナ、ダメだろ。君は動いては困る、赤ちゃんがいるんだからな」
「わかっているわよ」
『リア充は変わらずなのね』
「あら、当たり前じゃない、私はルドの事が大好きなんですもの」
グッと手を握り言うものだから、ルドルフが照れとる、ウザッ
星は胸中にて、愚痴りつつ話を戻すとカリーナは少しの思案の後に、いいわよと了承してくれたのだった
そしてアドバイスと未来視の力を使ってくれ、的確な事柄を教えて貰いカリーナの屋敷を後にする
次に星はミラの方へと飛び、眠る彼女に一つの種を入れたあと大樹に戻り、少しの干渉した事を後悔なく眠りについた。
この干渉により、シリウスの運命は色々と物語は急速に進むことになるとは、シリウスには知るよしもなかった。




