23 プレゼントーミラ視点③
「何をしているだ、シリウス?」
クロード様がハッと硬直を解かしてシリウス様に声をかけている声に私とお嬢様も硬直を解かして、ルーヴェンス殿下はシリウス様の様子を見て何故か楽しげだった。
そのあとシリウス様が妙に挙動不審な感じで、何で皆して、いるのかと理由を聞かれたり
ときには驚いたりイライラ気味になったり、不可解な感じで焦る姿を見ていると
つい笑みを浮かべていれば、ルーヴェンス殿下が私の耳に近づきポツリとシリウス様の言葉を囁きました。
その言葉にドキッとして、嬉しい気持ちが込み上げてきたのでした
◇◆◇◆
シリウス様との会話を始めた頃には、学園の鐘の音が鳴り響くのを聞いた私は、急ぎましょう! 本当に‼ と叫び
クロード様とお嬢様に付き添い、シリウス様とルーヴェンス殿下に別れを告げて馬車に乗り込み、ロイさんに出発して貰いました
出発するとき、チラリと外を見れば、シリウス様がルーヴェンス殿下と何かを必死に弁解している図があり
つい可笑しくて笑っていると
「┄ミラってば、シリウス様の事、好きでしょ!」
などと言われ、バッとお嬢様を見れば、二人してニヤニヤして楽しげだった
「ちがいます!┄私はシリウス様なんて┄嫌いですから‼」
全否定の気持ちで言い返したのに、二人は顔を合わせ意味ありげに笑い
「そのわりには、シリウスといるとき┄いつもより表情が出てる気がしたけど、な、メリア」
「そうですよね、ミラってば┄こんな表情豊か、かと思ったもの。それにシリウス様を見てる瞳は恋してるわ」
生暖かい視線を見せてくる新婚夫婦は、気が合うため2倍の攻撃をしてくる
不快ですね、何事にも恋などとくみしくなどと
ですが事実はシリウス様に2度目の恋をしているのは自覚しているため、無駄に反応を見せると負けた気分になり
無言で窓へと視線を向けたのでした。
数分後にはお嬢様の学園に到着し、クロード様はお嬢様と別れを告げて、またなとか言って額にキスを落として見送り
私にはこのまま仕事に行くと別れを告げる
そして次にはロイさんにて、私は城にいる旦那様の仕事のため送ってもらいました。
◆◇◆◇
昼時になり私はいつもどおりに旦那様にて仕事を頼まれて書類整理をしているとき
「なあミラ、シリウスとこれまで調べていて何か進展はあったか?」
と言われ、ピタッと書類整理の手を止めて旦那様へ視線を向けて見ると
旦那様がえらく渋い表情をして私を見ていた
「┄進展はありませんね、ただジルビオ様の評価は地に落ちたものだと推測できますが」
「そうか┄あのバカが」
小声でぼやくものの、頭をガシガシと力強く掻いて
「ミラ! シリウスを連れてこい、中間報告を聞きたいと言えばいい‼」
「中間報告ですか? ですが、まだ調べてる内容は私が報告しているはず┄」
「違う、シリウス自身の意見が聞きたいのだ。あやつは調べている内容が、私の疑問点を解消するからな」
「あと┄私も夕刻、先客をもうけているのだ、料理長にそう伝えておいてくれ」
「┄┄はい、旦那様」
旦那様なりの考えだと理解し、私は最初にシリウス様の場所に向かうことにした
今回は仕事場にいるだろうと足を向けたのですが、途中に何やらザワザワと騒ぐ音が聞こえてきた。
「チルトの奴、メチャクチャ安堵してたな」
「まあ、あいつの幼馴染みで、片想いの相手だからな」
「言える、良いねえ~青春やな~」
「お前、それオッサンくさいぞ」
「アハハ┄オッサンだぞ俺は」
「確かに」
などとボケと突っ込みをしている二人を見て、彼等は騎士に入った新人の方達だと気づいた
もしかするとシリウス様がいる場所を知っているのでは?
と思い二人にシリウス様のことを聞くべく声をかけて見れば、一瞬┄私を見るなり驚かれましたが、気にせずにシリウス様の行方を聞いた
すると場所はどうにも、訓練室にいるとのことだった。




