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50話 心配

蚊が出てきてますね…


…かまれた(泣)

「まだマリーから連絡が来てないんですよ。」


結界の修復が終わり、そのままリリーの部屋にやって来て話していたらリリーが心配そうに言ってきた。


「私達が来てからコウさんでは6日目にもなるというのにマリーが連絡をとってこないのは不自然過ぎます。」


「リリーの方からは連絡しようとしているのか?」


「はい。

何度もしているのですが、コール音が鳴るだけでいっこうに出てくれないのです。」


「何かあったと考えるべきだよな?」


「たぶん…無事だとは思いますが。」


「ここへ来る時にリリーは会って無いのか?」


「はい。

コウさんがこの世界に行ったすぐにマリーに私もこの世界に行きたいと言ったら行ける様にしてくれて、地球での用事を済ませてすぐにこちらへ来ましたから。」


「心配か?」


「はい。

何らかの連絡があるまで待ちますが、気持ちは今すぐ確認しに行きたいです。」


あれだけすげない態度を取っていてもやっぱり親友なんだな。

リリーがこんなに思っている人なんだ、もし何かあったら俺はそいつを許さない。


「無事だと信じよう。」


不安がっているリリーを抱きしめながら眠りについた。





「「「キャァァァァ」」」


あっ、昨日少し不安そうにしているリリーを落ち着かせるために抱きしめていたらいつの間にか眠ってしまっていたみたいだ。


「おはようございます。

お陰様で安心して眠れました。」


「それは良かった。

でも、なんだ起きて居たのなら起こしてくれても良かっただろう?」


「いつも、私より先に起きて私の寝顔を見てるじゃないですか。だからその仕返しに…

それに、私に抱きついて子供の様に寝ているコウさんを見たら起こせなくて。」


おぅ、かなり恥ずかしい所を見られたようだ。


「そんなの見てなくて良いんだよ。」


恥ずかしくて少しぶっきらぼうな話し方になってしまった。


「今日も歓声が凄いな。」


ちゃっかり話題は変えておく。


「そうですね。

でもコウさんも言われてたじゃないですか。」


「こんなに大きく無いよ。

言われても嬉しく無いしな。

もう、帰るよ。もうすぐみんな起き出すからね。」


「そうですね。

女子寮に入っている男子を見かけたなんてことになったら大騒ぎですからね。」


「じゃあまた後で。」


俺は最大限気配や姿を消し廊下に出て、男子寮へと帰っていった。




ガチャ


「うぉ!

なんだ、コウか。びっくりさせるなよな。」


「驚かせてしまったか、すまないな。」


「なんで気配消してたんだ?男子寮に入ったら気配くらい大丈夫だろ?」


「急に気配が現れたら誰だって驚くだろう。」


「じゃあなんでこの部屋に入ってきてから気配を戻したんだ?」


「知らなかったのか?

この寮の部屋には外から中への気配の探知を阻害する効果があるんだぞ?」


「そうだったのかよ…」

読んで頂きありがとうございました。

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