46話 勉強
お待たせしてすみません。
待雪草魔物は我々が住んでいる地域を取り囲む様にして生息しています。
元々は人間はもっと多くの土地に住んでいたのですが皆さんも知っての通り、300年前の魔神の襲撃により人間はこの地域に追いやられその周りに魔物が住み着いたというわけです。
えーそして人間が住む土地を広げにくい最大の理由は魔族です。
我々人間が領土を広げようと『外』に向かって出兵すると必ずといっていいほど魔族が現れ、妨害するからです。
えー今までで魔族を倒せたのは弱い魔族なら1個中隊、強ければ1個大隊に腕利きの冒険者を10名ほど加えてようやく倒せたそうです。
今までで倒せた合計は5体。これだけ倒しても広げられた領土はそれほど広くありません。
えーそれに今までの経験から私達の住んでいるグラディウス国とセントラルを挟んで反対側の『外』に派遣した時の方が魔族との戦闘回数が多い事から魔神は東の方角に居るのではないかという推測に至っています。」
魔神は反対側の『外』に居るのか…
キーンコーンカーンコーン
「えーもうこんな時間ですか、
それでは次の授業から魔物について教えていきます。
それではさようなら。」
ゾロゾロと生徒が出ていくのに倣い俺達も教室の外に出た。
この授業で今日受けたい授業は無くなったので寮の方へ帰っている。
「今日は面白かったなぁ。
とくにコウが坊っちゃんに手加減無しの魔力を投げて怯えながら逃げてたやつとか、そのあと訓練場の壁を壊した事とかな。」
「面白くも無いぞ。
このあとで夜に壁ごと直しに行かなくてはいけなくなってしまったんだからな。」
本当に面白そうに話すのでくぎをさしておいた。
「簡単に直しに行くって言ってるけど本当に直せるの?」
「直せるに決まっているだろう。
無理なことを引き受けるほど馬鹿ではないからな。」
「あの結界を直せるのか…
いや、もぅ何も言わねぇぜ。」
「コウってもしかして…
でも…うぅん…」
なにやらライトが考える仕草をしながら唸っている。
「どうしたんだよぉ、ライト?」
「そんなわけないよね。
うぅん何でもない。」
「そうか?ならいいけどよ。
それよか早く訓練しに行かないか?
学んでばっかで頭がおかしくなりそうだ。」
「学んだって程じゃ無かっただろう。
それにちゃんと重要な所を書いたのか?」
「もちろん…後で教えてくれよな。」
「書いて無いんだ…」
「良いんだよ、ここには規格外がいるんだからよ。」
「まぁそうだけど、自分で勉強することも大切だと思うよ。
ここの授業はこの世界に生きているならどんなに足掻いても関わってくるんだから。」
「おぅ。」
ライトの正論口撃にレオンはタジタジだ。
「リリーさんも何か言ってやって下さい。」
「えっ!私ですか?」
「はい。」
急に振られて驚いてるなリリー。
全然話に入ってこないしちょうど良いかも知れないな。
「私何かが言って良いんですか?
コウさんを介してしか知らないのに。」
「コウの彼女なら俺達の友達だよ。
良いですよね?」
「もちろん、よろしくお願いします。」
「じゃあ、さっそく何か言ってやって下さいよ。」
じゃあって早すぎないか?
「えぇと、怠けずに勉強した方が良いですよ。」
おぉよく言ったな。
「くっ、頑張ります…」
レオンが勉強出来るのか?
読んで頂きありがとうございました。




