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37話+38話 課題、再び

短すぎたので2話繋げました。

リリーが遠い目?をしている間に俺とレオンとライトはとっさに魔法を使っても威力を保つための訓練に模擬戦をした。


その模擬戦で俺も戦闘スタイルを決めることにした。

それなら戦いながら慣れていない事や改善すべき事の訓練が出来るスタイルにしようと思い何か良いものはないかと考えてみた。

俺の改善すべき課題の一つに魔法を行使するときに込める魔力量の調節があげられる。

それに、そのままの武器でも本気で戦わなくてはならないようになることも予想して威力を調節出来る武器にしようと考えた。そこで思い付いたスタイルがあった。そのスタイルは俺の望んでいた条件にピッタリだったのでこれを俺の学園での一般的な戦闘スタイルにすることにした。

本当にピンチな時や本気を出す必要があるときはグランハイムを使った戦闘スタイルに戻すが。



「何だ?それは。」


「銃だが見たことくらいはあるだろ?」


「そんなことを聞いてるんじゃないって、俺は何故模擬戦に銃を使うのかって話だ。」


俺の太ももにつけている銃を見て俺の意図が分からなかったらしくレオンが尋ねてきた。


「学園では俺の力は隠しているし、魔法に込める魔力量の調節が上手くないから実力を隠せて、訓練出来るスタイルをとっただけだ。

例えば、この銃には弾丸が無く、全て魔力を使って撃つ。無属性魔法と同じだな。撃つための魔力の量や強度は全て魔法に込める感覚で変える事が出来る。」


この銃はついさっきアスレイさんに迷惑かなと思いつつ俺の条件に合った武器は無いですかと通信機で尋ねたところ武器庫に条件にピッタリの武器があったはずだよと探してくれ、どうやってか手元に送られてきた武器だ。

銃2丁にレッグホルスターも一緒に送られてきたのでそれを使って装備している。


「でも、そんなことをしたら魔力が直ぐに無くなっちゃわない?」


俺の説明を聞いて今度はライトが尋ねてきた。


「学園では俺はハーフって事になってるから魔力は桁違いに多くてもどうにか納得出来るだろうし、俺の魔力は元からかなり多い。」


「そんな気がしてたよ。」


「こいつ絶対ボロ出すぜ。」


そういう目で見るなよ。


「よし、やるか。

徹底的に。」


「すまん!」


「ごめんね!」



それから、徹底的にかは置いておくとして、模擬戦をした。訓練にはなったがかなり一方的な戦いになってしまった。

レオンとライトが使ってくる水魔法を魔力弾で撃ち落とし、後半になれば撃ち落とした後にそのまま霧消せず、相手に向かわせたりもした。

余裕があるように見せていたが胸中ではかなり四苦八苦していた。自分が思った通りの威力や強度にしようとするとそれに意識を集中させなければならず、調節に手間がかかった。

命中精度などは俺の補正のおかげで完璧だが。

何度か試行錯誤して、ようやく調節に掛ける時間が減りだした。

後半は余裕が出てくるくらいには早くなった。


「まだまだ練習が必要だな。

魔法に込める魔力の調節が上手くなれば魔法発動に掛ける時間も短くなるからな。

それに普段は2丁スタイルから銃と剣を使うスタイルを使い別ける方が良さそうだ。」


今後の課題も見つかり、一先ずはそれを目指す事にした。



「今日はもう帰るか。」


「もう終わりなのか?」


「つめてやっても仕方がないからな。」


「もう少しくらいやらせてくれよ。」


まだまだ元気だということをアピールしながらうっ たえかけてきた。


「何を言っている。そんなに元気なのも俺が治癒魔法で疲労回復と魔力譲渡で回復してやったからだろ う。」


魔力譲渡とはその名の通り、自分の魔力を相手に譲渡する治癒魔法だ。 活性化せずにある魔力は譲渡しても相手の魔力となるだけだが一度活性化した魔力を相手に譲渡すると拒絶反応がおき、相手がダメージを負う。 活性化した魔力を相手に譲渡する魔法は治癒魔法し か使えない者の攻撃方法の一つでもある。


「そうだよ。普通ならバテバテの状態なんだからね 。」


「ちぇ、分かったよ。」


仲間が居ないと分かり渋々帰る事に賛同した。



「明日の朝は割り振られた教室に行ってHRをうけてから各教科の教室に行くんだよな。」


「そうみたいだな。」


訓練から帰り、リリーと寮の入り口で別れ男子寮の自室まで帰ってきた。

ライトは別室だということにとても悔しがっていたが。

「担任誰なんだろうな?

今日いざこざになりそうだった所を助けてくれた人とか良いよな。」


「アルカ先生だよな?」


「そうそう。聞いた話によるとまだ22らしいぜ。」


「そんな話どこから聞いてくるんだよ?」


「色々とな。」


曖昧な答えでごまかされた。


「どうでも良いが、もうすぐあの栄養満点の夕食の時間じゃないか?」


「栄養満点って…」


レオンは俺の冗談にひとしきり笑った後付け足した。


「差別印の栄養満点夕食だぜ。」


こんなつまらない事を2人で言い、笑い合った。



「おっ、鶏肉。」


今日も質素な夕食だったが昨日と違い鶏肉があった。


「明日から授業が始まるから肉を食わせてくれたのかな?」


「そんな感じじゃないか?」


余談だがこの鶏肉、意外にかなり美味しかった。



食べ終わり食器を返した後、レオンとこういうのあるよなみたいな話をして笑い合っていなら時間が経ち風呂に入れるようになった。

昨日と同じ様に風呂に行き、脱衣所で服を脱ごうとするとやはり昨日より気配は薄いが誰かが隠れていた。


話の通じないあの女の子だな。


「今日も脱がねぇのか?」


「あぁ、先に入っててくれ。」


レオンとライトに先に入っててもらうよう促して全員が脱衣所から居なくなったのを確認し話しかけた。


「何故今日も居るんだ?」


話しかけると気配が揺らぎ姿を現した。


「…やっぱり見つかった。」


「俺以外誰も分かっていないみたいだったぞ?」


「…あなたが見つけれる方が異常。」


おっ、話が通じた。

無口キャラか…アニエッタとかぶったな。


「人を異常呼ばわりするな。」


「…」


まだ探るような目をしている。


「…」

「…」


やがて諦めたのか堂々と扉から出ていった。


「何者なんだろうな…」


そう呟いてしまうのだった。



「何してたんだ?」


風呂に浸かっていたらレオンが近づいてきた。


「未知との遭遇してきた。」


「は?」


あの遭遇を引きずっていたせいで考えずに答えてしまった。


「いや、何でもない。」


「そうか?まぁいいけどよ。」



ゆったりと風呂に浸かってから部屋へ帰ってきた。


「今日はリリーさんの部屋に行かないのか?」


寝るまでの時間の間にだらりとしながら緋弾のア〇アの最新刊を読んでいた。


「今日は行かないって言ってあるしな。

それに明日から本格的に授業が始まるしな。」


「よく我慢したな。

穴があったら入れたい盛りだろうのに。」


「余計なお世話だ。」


「おー怖い。

コウを怒らせると気づかない内に殺されるとかありそうだしな。」


「怒ったくらいでそんなことはしないぞ。」


一応訂正しておこう。


「でも、時とか空間属性を使えば可能なんじゃねぇか?」


「可能には可能だが、それは相手の実力が一定以下じゃないと直接かける事が出来ないから弱い相手になら出来るぞ。」


「?

一定以下?」


誰にでもかけられると思っていたのだろう一定以下という言葉に首をかしげた。


「一定以上の実力があると、自分に直接かかる魔法に対して無意識に防衛反応が起こって防ぐようになっている。

この一定の実力はそれほど高く無いから直接かける事が出来ない人も多いぞ。」


「初めて知ったぜ。」


「そりゃ使える人間が少ないんだから仕方無いだろう。」


「そりゃそうだ。」


「もう良いか?電気消すぞ?」


「ああ。」


レオンに確認を取り、寝るために部屋を照らしていた魔導具のスイッチを切った。


「そんじゃお休み。」


「あぁ、お休み。」


そのまま俺は明日から始まる授業に思いを致しながら眠りに就いた。

読んで頂きありがとうございました。

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