番外編 煌とリリーが出会った日
コウ「何故、サブタイトルの俺の名前が煌なんだ?」
作者「出会った日はまだ煌として過ごしていた日だったのでそうしただけですよ。」
コウ「そうなのか。
じゃあもう一つ、この話はまだ続くのか?」
作者「はい、思ったより時間がかかったので途中で切りましたから。」
作者「ですがそれも過去の話!もう2話とも繋げました!」
コウ「後で急にあれ?この話繋げれば途中で切る必要無いんじゃね?とか気づいただけだろ…」
「今日は何をしましょうか?」
あっ、初めまして私はリリーと申します。
つい最近、この太陽系を監督することになりました。
前に監督していた方はこの間の監督している地域の人を奴隷の様に扱っている過激派の人達との戦争で亡くなったらしく、ちょうど地域を監督出来る年齢になった私が後任に選ばれました。
この地域では魔法という概念を無くしたみたいなので私はこの地域の人達がどの様に進歩していくのかとても興味があります。
私が魔法という概念を無くした事で生まれたのではないか思うものがあります。それはこの地域の日本という国にある独特のオタクという文化です。そのアニメやライトノベルは他の神様方にも大変好評で、魔法という概念を無くしたことの成功例ではないかと思います。
かくいう私も好きで、アニメは毎日見ています。
「そうでした!今日はアニメなどの私が行きたいと思っていたイベントがある日でした!」
忘れるところでした。
「そうと決まれば早く準備をしましょう。
でもこの姿のままでは目立ってしまいますね。目と髪の色を黒にしましょうか。」
出来ました。
我ながら黒の髪の毛に黒目にしても違和感が無いのが不思議です。
「そんなことより、早く行きましょう。」
今日は楽しみにしていたイベントの日なのですから。
「初めて来ましたが凄い賑わいですね…」
私が初めて来たイベントは人がたくさんで圧倒されます。
「皆さんに負けないように頑張って買って来ます。」
私は欲しいと思っていたグッズを買いに人で溢れかえっている会場に足を踏み入れました。
数時間後私は目当ての商品を買いホクホク顔で帰路についていました。
「少し買いすぎましたがとても満足出来る買い物でした。」
私はそう言いながら上機嫌で歩いています。
少々荷物が重たいですが、これでも五神格の一人のであるお父様の一人娘、氣力で体を強化し、重たい物を持つことくらい息をするように出来ます。
そのおかげでたくさんの荷物も軽々と持ち運べています。
まだそれほどイベント会場から離れておらず、コスプレをした人をちらほら見かけます。
それにしてもあのイベントは凄かったです。
私が大好きなアニメのオープニングを歌ってい方が生で歌って下さるとは。
今日のイベントを思い返しながら歩いていると手に持ったビニール袋から嫌な音が聞こえてきました。
ビリッ
音が聞こえた後、手にかかっていた重さが無くなりました。
ドサッ
「あっ!」
ビニール袋が破れて中に入れていた荷物が地面にばらまかれました。
その量は私が氣力で強化しないと持てない程なのでかなりの量です。
私は直ぐに拾おうとしましたがたくさんありますし、拾っても入れる袋がありません。
こんなに困っている私を見ても誰も助けてはくれません。
何だが惨めな気持ちになってきました。
イベント、あんなに楽しみにしていたのに、もう行きたく無いです。
「大丈夫ですか?」
誰も声もかけてくれなかったのに、今更声をかけてくれる人などいるはずもありません。
「ホントに大丈夫ですか?」
今度ははっきりと聞こえました。
まさかと思い、急いで振り返るとそこにはイケメンと呼ぶのに相応しく、一見すると近寄りがたい雰囲気を纏っているのですが、優しい目をしている方が私に声をかけてくれていました。
「あっ、ありがとうございます。
その、袋が破れてしまいまして…」
この方に声をかけてもらっただけで泣きいくらいな惨めな気持ちが一瞬で吹き飛びました。
「そうだったんですか。
すぐそこの店にマイバックが売っているので買いに行きましょうか。
それに入れればビニール袋より強度があると思いますから。
こっちの分は俺が持ちますね。」
そう言って自分の近くに落ちていた荷物を持って目の前のお店を指しました。
「ありがとうございます。」
私はお言葉に甘え残っていた荷物を持つと、それをみて歩き出した親切な方の背中を追って歩きました。
「じゃあ、俺はこれで。」
あのあとお店でマイバックを買い、つめなおしました。
全て入る大きさでしっかりしたものを買ったのでもう破れる事は無いでしょう。
「あっ、ありがとうございました。」
「気にしないで下さい、それじゃあ。」
助けてくれた方はそのままどこかへ歩いて行きました。
私も早く帰ろうと思い、早足で歩き始めました。
「お名前を聞くのを忘れていました。」
部屋に戻ってきて買ったものを出していると助けて頂いたのに、お名前をお聞きするのを忘れていたことに気がつきました。
お礼は言いましたが、どうしてもお名前が知りたいと思います。
「まだ遠くには行かれていないはずです。
探せば見つかるかもしれません。」
私は別れた場所まで戻り名前を知らないあの方を探すことにしました。
「今日は何てツイてない日なんでしょうか…」
「ん?何か言った?」
「君が当たってきたせいで腕が痛いんだよね。
どうしてくれるの?医療費払ってよ。
もし払えないなら体でも良いけどね。」
そう言って下品な笑い声をあげています。
分かる方は分かっていらっしゃると思いますがあの方を探すためにキョロキョロしながら歩いていたら前から来たこの人にぶつかって只今、いちゃもんをつけられているところです。
「すみません、ぶつかった事は謝りますが私は貴方に怪我などさせていません。」
「おーイテェ」
大袈裟に腕を押さえて痛がる振りをしました。
「こんなにイタイイタイ言ってるんだぜ?折れてるに決まってるよ。」
どうしましょう、ここで騒ぎを起こす訳にもいきませんし、今時間を取られるとあの方に会えなくなるかもしれません。
「ま、ちょっと来てくれればそれで良いんだよ。」
そのまま私の肩に手を乗せようとしてきました。
ですがその手は途中で叩かれました。
「女の子によってたかって何言ってるんだ?それに嫌がってるだろ?」
この声は!
急いで振り返ると私を助けてくれた方と全く同じ人が立っていました。
「んだよテメェ!?」
手を叩かれた男はすぐにキレて殴りかかりました。
「しょうがない。」
あの方はそう一言呟くとフッとした瞬間にキレた男の懐に入り、鳩尾に拳を突き刺しました。
「グハッ」
男は口から息と唾を吐き出しながら倒れました。
他の不良の様な人達は倒れた男を唖然とした表情で見ています。
「さ、逃げるぞ。」
あの方はさっきまでと違う口調で私の手を引き、逃げました。
「あっ、コラ!待て!」
そう言って追いかけて来ますが徐々に距離は開き、とうとう見えなくなりました。
「ふぅ、逃げ切れたか。」
「2度目ですね、ありがとうございます。」
「あっ、あの時の!帰ったんじゃ無かったのか?」
「一度帰りましたが、お名前をお聞きするのを忘れていたことに気がつき、いてもたってもいられずに探しに来ました。」
「そんなことで!?」
「はい。」
「面白いな。
立ち話も何だからそこの喫茶店でも入らないか?
時間はある?」
「はい。」
「じゃあ入ろうか。」
「俺の名前を知りたいのでしたっけ?」
喫茶店に入って紅茶を2つを注文して落ち着くと、口調を最初に出会った時と同じ他所他所しい感じに戻されて私にお聞きになりました。
「先程の口調のままではだめですか?」
「え?」
そんなに突拍子の無い発言だったでしょうか?この方は目を丸くして聞き返されました。
「先程の方が自然な感じでしたし、距離をおかれてるみたいで。」
私の理由を聞いて思い当たる節があったのか少しばつの悪そうな顔をされて、口調を元に戻して下さいました。
「わかった。
名前、言って無かったよな?
俺は神崎 煌。15歳だよ。」
「神崎 煌さん…
覚えました。
私は佐藤ユリです。」
名前はリリーから来ていますが、名字はお父様の名前に近い感じで佐藤と名乗りました。
「ユリさんも、口調を楽にしてくれないか?
俺だけじゃあ気まずいんだが?」
「すみません、私はこれがデフォルトなのです。
ユリで良いですよ。同い年ですから。」
「同い年だったのか。分かった。
ユリはその口調だが疲れないか?」
「慣れてますから。今更変えようにも変えれなくて。」
「まぁ、少しでも柔らかく話してくれたらそれでいいけどな。」
「はい。
あの、神崎さんもアニメのイベントに来ていたのですか?」
出会った位置からみてそう思ったのですが、そうだったら嬉しいです。
「あぁ、友達に一人一つ限定での販売っていう商品をどうしても2つ買いたいからと無理やり連れて来させられたからなんだけどな。
それに、俺も煌でいいぞ。」
「分かりました。
じゃあ煌さんはアニメとかライトノベルは知らないのですか?」
せっかく話す話題が見つかったと思ったのですが。
「いや、よく見るし好きだよ。」
「そうなんですか!どんな話を読まれますか?」
話す話題が見つかりました。煌さんともっと話したいと思う様になりました。
「面白いて言われてるのは読んでるよ。マイナーなのもいくつか。浅く広くって感じだな。」
「緋弾のア〇アは知ってますか?」
「知ってる知ってる。
ヒステリアモードとかの設定が面白いよな。」
こんな話をしていたらいつの間にか最近あった面白い話にまで変わっていきました。
もっと煌さんと話していたい。そう思います。これは恋…なのかもしれません。
時間はあっという間に過ぎさすがに帰らなくてはいけない時間になりました。
「そろそろ帰った方が良いんじゃないか?」
「そう…ですね。」
私はそう言って仕方なく立ち上がり、自分の分の代金は幾らだろうと思い、伝票に手を伸ばしました。
「良いよ、これくらい俺が払う。」
私が取るより先に煌さんが手を伸ばし、伝票を取りました。
「そんなことまでして頂けません。」
それでも私は自分の分の代金くらいは自分で払わなければならないと思い、お金を払おうとしました。
「払うって言っても紅茶1杯分が追加されるだけだし、ユリみたいな綺麗な人と話せたお礼だよ。」
煌さんが言った綺麗という言葉に私は固まってしまいました。
ライトノベルに出てくるヒロインがかっこいい主人公に褒め言葉を囁かれただけで、固まってしまうのを見てそんなことはあり得ないと思っていたのですが、私の体はいとも簡単に固まりました。そして無意識に頷いてしまいました。
「ありがとう。」
「今日は助けて頂いてありがとうございました。」
「偶然見かけて助けただけだから気にするなよ。それより今日は楽しかったよ。」
楽しかったと言ってもらえた事にとても嬉しく思いました。
「私も楽しかったです。」
「また会う時までに面白い話を仕入れておくよ。
じゃあ、またな。」
「はい、それではまた。」
私は帰る方向が煌さんとは反対方向でしたのでその場で背を向け歩き出しました。
「あっ!」
数歩も歩かないうちにアドレスを聞くのを忘れていたことに気がつき、振り返りました。
ですが、そこに煌さんはいませんでした。
「仕方ありません、帰ればいつでも探すことが出来ます。」
そう納得し、帰路につきました。
マイページの職業にもあるように俺は学生ですので学校の行事で合宿があり、それと家のゴタゴタがあり、投稿が予告無く遅れましたm(__)m
まだゴタゴタが続くので遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします。
誤字脱字報告のついでの様な感じでですが、感想を頂けてとても嬉しいです。\(^^)/
誤字脱字を見つけられましたら報告等していただけると助かります。
遅くなりすみませんm(__)m
読んで下さっている皆様に出来るだけ早く次話を読んで頂きたいと思い頑張っております。
これからもよろしくお願いします。
読んで頂きありがとうございました。




