35話 威力
作者「リリーさんはコウのどういったところが好きなのですか?「全てです。」」
リリー
作者「回答が早すぎてズレた!?」
リリー「一つずつあげていきましょうか?」
作者「結構です。(汗)
それより、この頃リリーさんは喋らない様ですが何故ですか?」
リリー「それは…コウさんがお友達に熱弁しているお姿に見とれていたからです(照)」
作者「聞かなきゃよかったよ!」
「二人とも水が使えるみたいだから今日は水の魔法を教えてやる。
比較的火の魔法が使える人が多いから水魔法を使えるようになればかなり有利になるだろう。
まずは今どれくらいの威力が出せるのかアクアボールで見せてくれ。」
今の実力を知るために二人に魔法を使ってもらうよう言った。
「良いけどあまり期待するなよ。
アクアボール」
レオンが放ったアクアボールは木に当たり表面を少し削っただけで霧消した。
「ライトも頼む。」
「うん。
アクアボール」
ライトも同じような威力で霧消した。
「俺の水の魔法、なかなか威力が上がらねぇんだよな。」
「アクアボールはそれほど威力の高い魔法じゃないからな。
まぁ二人の威力は分かった。
今から意外かもしれないが威力を上げるためにまず、魔法によって起こされる事の物理的な概念を知ってもらう。」
「は?」
疑問で返された。
「他の人達がどのような教え方なのかは知らないが、俺はこれが一番だと思ったんだが。」
「何故物理的な概念を知る必要があるの?」
「基本魔法のほとんど物理の範囲から大きく逸脱することが無いから、物理的な概念を知っていればそれだけイメージもしやすくなる。イメージを魔力を使って実現しようとするから出来るだけ魔法が起こるプロセスを知っていれば威力も上がる。」
「そうか。じゃあ物理的概念ってどういう事だよ?」
「それを今から教える。
レオンもライトもこういう経験無いか?
夏にコップに冷たい水を入れていたらコップの周りに水滴がついていたこととか。」
「あぁ。」
「あれは水蒸気という水の気体があって、それが空気の温度で水蒸気でいられる量が変わってくるんだ。温度が高い程多く、温度が低い程少なくしか存在できない。
だからコップの周りの空気は水で冷やされて温度が低くなっているから水蒸気でいられる量が少なくなる。それでコップの周りに存在していた水蒸気が水の状態に戻ってコップの周りに張り付いたというわけだ。」
「それは分かったけど、それに魔法とどう関係があるの?」
俺の話を理解しようとちゃんと聞いていたが魔法との関係が分からなくて途中でライトが疑問を口にした。
「水の魔法はこの方法を使って水を出現させてそれを魔力で増幅させたに過ぎないんだ。」
「マジで?」
「あぁ、増幅した完成形をちゃんとイメージすることによって威力が変わってくる。
俺が今言った事を意識しながら完成形をちゃんとイメージして魔法を使ってみろ。」
「よし、アクアボール」
レオンが先に魔法を使った。
レオンが放ったアクアボールは木を貫通し向こうにある木に当たり霧消した。
「おぉスゲェ!
あれだけでこんなに変わるのかよ!」
自分の魔法の威力が上がったことでかなり喜んでいる。
「僕も出来るかな?」
心配そうな声色でライトが聞いてきた。
「大丈夫だ。さっき言った事を意識しながら使えば威力は上がる。」
「うん、アクアボール」
ライトが放ったアクアボールは木を2つ貫通してようやく霧消した。
「俺より威力高くなってるじゃねぇか…」
レオンがライトの結果を見て落ち込んだように言った。
「そんなこと無いよ。コウの教え方が上手かったからだよ。
そういえば、コウはどれくらいの威力なの?」
触れてくれるな若人よ。
…キャラが変わりかけた。
危ない危ない。
「そうだぜ。コウも見せてくれよ。」
「私も見たいです。」
今まで黙って俺に出番を渡してくれていたリリーが賛同する声を上げた。
ブルータス(リリー)お前もか…
「分かった。危ないから離れてくれよ。」
「リリーさんには甘いんだね。」
「それに危ないから離れろだとよ。」
何だその反応、お前らがやれと言ったんじゃないか。
詠唱するといくらアクアボールでも冗談じゃすまなくなるので無詠唱で少し威力を落とすか。
ドォォォン
「は?」
「へ?」
俺の放ったアクアボールは木を貫通するどころか地面に軽いクレーターを造り出した。
「抑えたつもりだったんだが。」
「抑えきれてないよ。」
「コウさん凄いです。」
「アホだ。」
約一名内容が異なっているし、また一名には罵倒された…
扱い酷くないか?
「あまり追求するのは止めよう。」
「その方が良いね。」
「お前らがやれと言ったんだが?」
少し不機嫌そうに言ってやった。
「スマン。」
「ごめんね。
でもホントに凄いよね。全属性が使えて初級魔法であれだけの威力が出せるって。」
「魔法は遺伝が関係してくるらしいから根本は血筋らしいが。」
「あっ、全属性使えるで思い出した。」
「何をだ?」
レオンが急に大声を出して何かを思い出したらしい。
「コウは神魔法も使えるんだよな?
一度見たいと思っていたんだよ、神魔法を。」
家族の事を聞かれない変わりにやっかいな方を聞かれた。
「スマンが神魔法はそう簡単に使えない。」
「どうしてだ?」
当たり前だがどうしてか聞いてきた。
「神魔法は威力が高すぎるんだ。
威力が低いはずの初級魔法でも街を破壊出来る程の威力がある。」
「マジかよ。」
「威力については誰から聞いた訳でもなく知識として頭の中に入っていたから、間違えて使ってしまわないようにだろう。」
「一つ聞きたいんだけど一番威力が高い魔法でどれくらいの威力なの?」
「えっと、星を破壊出来る程の威力だな。」
自分で言ってびっくりだ。
「っ…」
そりゃ絶句するわな。
この星の運命はこの俺にかかっている!を素で出来るようになるとは。
人生分からないものだな。
と、じじくさい事を思ってしまうのだった。
読んで頂きありがとうございました。




