31話 歓声
前書きで書くことが無くなってきました。
どうしましょう?
一先ずは31話をどうぞ。
「おかえり。」
部屋に戻るとレオンがまだ起きていた。
「寝ていなかったのか?
それより何故隣なんだ。」
見ると俺が寝るベッドの隣にレオンが陣取っていた。
「良いじゃんか。
こっちこそそれよりだ。こんな時間に帰ってきたってことは入れたんだな?
どうやって入った?」
女子寮に入った経緯をレオンに話した。
「いやいや、俺達にそんな繊細な魔力の制御なんて出来ねぇよ。」
「そうなのか?」
「体に纏わせるとか無理に決まってるだろ。
出来て体からわざと漏らすぐらいだよ。
お前ホントに規格外だったんだな。
それじゃあ俺達は入れないか。」
「元々望みは薄かったんだ。諦めろ。
明日授業風景の見学だろ?早く寝ておいた方が良いだろう。」
「それもそうだな。」
ちゃんと明日の朝着る制服を用意してからベッドに入った。
寝ようとしていたらレオンが俺に向かって呟いてきた。
「俺こうやってダチと寝るの初めてなんだよ。」
「今まで無かったのか?」
「あぁ皆俺がハーフだと知った途端手の平を返した様に近寄らなくなってな。絶対見返してやると思ってこの学園にはいったんだよ。」
「見返すためか…」
「お前は何で入ったんだ?」
「そうだな、あえて言えば魔神を倒すためかな。」
「魔神を倒す!?
面白い事を言うな。今までたくさんの人間が挑んで魔族を数体倒せただけなんだぜ?」
「それでも倒す。」
「そうか、決意は固そうだな。
聞けて良かったよ、コウ。
俺の事はこれからお前じゃなくてレオンって呼んでくれよ。
語り合った仲なんだからよ。」
「そうだな、明日に響くといけないから寝るか。おやすみ、レオン。」
「おぅ、おやすみ。」
それから気付く間もなく直ぐに寝ていた。
ドガァァァァァン
俺は夢を見ている。
目の前で学校が爆破された時の景色を。
目の前で瓦礫が燃えている。
その真ん中に一人の男が立っていた。
男はゆっくりとこちらを見ようと振り返っている。
「はっ!
…何だったんだ今のは。」
俺は学校を爆破されてから記憶があやふやだったはずだ。
あんな男を見た覚えは無い…
「「「キャァァァァ」」」
!何だ?
外でかなりの音量の黄色い歓声が聞こえてきた。
その声でレオンも起きたみたいだ。
「おはよう。一体この歓声は何なんだ?」
「おぅ、おはよう。俺に聞かれてもなぁ。」
「まぁいいか、良い時間だから着替えるか。」
そのまま制服に着替えて学食へ向かった。
学食は沢山の人で賑わっていた。
「この学園、晩飯だけは配付されるんだな。」
「Bランク以上は朝飯もついてるみたいだぜ。」
「そうか、ならリリーは食べているな。」
並んでいたらようやく俺達に順番が回ってきた。
「モーニングセットのAで。」
「おばちゃん、俺はBで。」
「はいよ。がんばりなよ。」
既に出来ているみたいでよぐに渡された。
「あそこに座ろうぜ。」
レオンに促されるまま窓際の席に座った。
人が沢山いるが席はまだ所々空いている。
座って食べようとしたらレオンが何かに気がついた様な反応をした。
「おーいライト、こっちだ。」
手を振ってライトを呼んだ。
俺もレオンが見ている方を見るとライトが俺達を見付けてホッとしたような反応を見せてこちらに向かって来た。
「おはよ。良かった、一人で食べなくてすんで。」
「同じ部屋の奴等はどうしたんだ?」
「話すには話すんだけど、何か距離を置かれていてね。」
絶対その可愛い顔のせいだ!!
「あ、コウもAセットにしたんだ。一緒だね。」
そしてニコッと微笑んだ。
「あまりAもBも変わらないな。」
「サンドイッチかトーストの違いだけだからな。」
「レオンはがっつり食べないの?」
「朝はあまり食べねぇよ。」
「そうなんだ、てっきりがっつり食べるのかと思ってた。」
「どんな印象だよ。」
「粗っぽいと思われてるんじゃないか?」
「コウ、それ酷くねぇか?」
「だいたい合ってるから何も言えないよ。」
「俺のこと粗っぽいと思ってたのか?」
「まぁ良いじゃないか。」
「良くは無いんだが…」
「ライトは朝の今も続いているが、この黄色い歓声が何か分かるか?」
「それなら知ってるよ。
この学園って一部が一般解放されてるでしょ?だから一般人がこの学園のかっこいい生徒を見に来てるんだって。」
「それでこの歓声か。」
「早い登校の人も居るんだな。」
「出る時が怖いな。」
「コウもレオンもかっこいいからね。絶対キャーキャー言われるよ。」
「ライトもな。」
「へ?」
「お前はかっこいいよりも可愛いからな。」
あまり意識せずに言ったが反応が無かったのでライトを見てみると顔を真っ赤にして下を向いていた。
何故顔を赤くする!?
「コウ、男を口説くなよ。」
「口説いた訳じゃないんだが…」
「もう、さっさと行くよ。」
ようやく立ち直ったと思ったら。立ち上がって食器を返しに行ってしまった。
「おい、待ってくれよ。」
「行くか。」
レオンとラインの後を追って食器を返すために立ち上がった。
読んで頂きありがとうございました。




