30話 侵入
こういう話が欲しいとかいうのがあれば教えて下さい。
出来る限り盛り込んでいきます。
「俺ちょっと出てくる。」
「こんな時間にか?」
「リリーの部屋に行く約束になっててな。」
「男子が女子寮に入れないぞ。」
「あぁ、その事だが詳しく教えてくれないか?」
「あぁいいぜ。
男子が何の下心も無く女子に呼ばれて女子寮の方へ行ったんだって、そうしたら少し歩いたところで膜みたいなものに阻まれて吹き飛ばされたんだってよ。」
「膜?」
「見た奴の証言だから詳しくは分からないけどな。」
「それでも手掛かりにはなる。ありがとな。」
「成功したら教えろよ。」
その言葉を背に女子寮へ向かった。
女子寮は同じ建物の中だが入り口から入って男子寮とは反対側にある。
いくら約束をしたからと言ってもこんな時間に行くのはバレてはいけないと思い魔法で気配を消した。
これで目を凝らしても分からないだろう。
「ここか。」
俺は男子の侵入を拒むという膜の前に来ていた。
手掛かりを掴もうとそっと手を伸ばして膜の正体を確かめようとした。
パチッ
指先で火花が散った。
静電気を強くしたような痛みが走ったが攻略方が分かった気がする。
試しに指先に魔力を集中させて周りをコーティング。
終わり。
これでもう一度手を伸ばしてみた。
すると弾かれた辺りを手が過ぎても拒まれる感触は無かった。
うまくいったかな?
身体中を魔力で覆いコーティングし進んだ。
いくら経っても衝撃がやってこないので成功したことを悟った。
一応用心して離れてから身体中を覆っていた魔力を解除した。
やはり成功だった。
そのまま音をたてずにスルスルと5階のリリーの居る部屋まで上がった。
「リリー、入るよ。」
返事を聞かずに中に入るとパジャマの上の服だけを着て一番下のボタンだけを留めている状態だった。
「…テンプレ、眼福。」
言わなくて良い言葉まで出てしまった。
「コウさん?」
自分の状態に気がついていないのか俺を見て花が咲くような笑顔を見せた。
そのまま抱きつきに来ようとしたのか近づいて来たが下に置いてあった自分のパジャマに足を引っ掻けて転びそうになった。
「キャッ!」
その前に俺が掴んで起こした。
が、咄嗟に手を伸ばして掴んだのでどこを掴んだのかまでは見ていなかった。
ん?柔らかい。
冷静に判断をせずに手に当たっているものを揉んでしまった。
「あっ…」
腕の中のリリーのビクッとした反応と声で確実に解ってしまった。
そっとリリーが一人で立てる事を確認してから手を放し謝った。
「ごめんリリー。」
まだ顔を赤くしていたが落ち着いては居るようだ。
「不可抗力だということは分かっていますが…やっぱり触りたい、ですか?」
モジモジしながら上目使いで聞いてきた。
これに堕ちない男は居ないな。
「やっぱ無理。」
「コウさん?」
せっかく放したのに抱きしめてしまった。
「あんまり、可愛いこと言うなよ。
抑えられなくなる。」
「抑えるつもりだったんですか?」
からかうような口調でリリーが聞いてきた。
「…無理だったかな。」
そう言って重なっていった。
「ご両親にも言って無いのに毎日だよな。」
「あの、その事なんですが。
お父様もお母様も気づいていたと思います。」
「えっ?」
「私達がその…ゴニョゴニョすると魔力の量や質が上がるのです。
量はそれほど分からないのですが相手がコウさんだったので…かなり。」
「それで気づいていたと。」
「はい。
短時間で魔力が増加するはずはありませんから。それに二人は神様のトップクラスですから魔力の質も分かりますし。」
「そうなのか。黙ってたのはいけなかったな。
今度正式に挨拶に行かして貰うよ。」
「それって…?」
「娘さんを下さいって。」
「ありがとうございます。」
リリーが抱きついて来た。
「喜んでくれて嬉しいよ。
じゃあ今日は部屋に帰るよ。
なんかしに来たみたいでごめんな。」
「いえ、本当に嬉しいですから。」
そう言って送り出してくれた。
前書きや後書きで登場人物を登場させるのやってみたいですね。
機会があればやってみることにします。
読んで頂きありがとうございました。




