29話 風呂
抹茶って美味しいですよね。
「もうすぐ風呂も空くんじゃないか?
教えるのは別に今日じゃなくても良いだろ?
それに明後日には授業で教えて貰えるだろう。」
「そうだけどよ。
少しぐらい優位に立ちたいというか…
分かるだろ?」
「分からなくは無いが…」
「まぁ今日じゃなくても良いけどよ。」
「よし、帰るか。」
「普通に帰っても面白くねぇし先に寮に着いた方が明日の昼飯奢ってもらうってのはどうだ?」
「それでも良いが…」
「よし、じゃあスタート!」
案の定、俺の方が早く着いた。
「あ~、俺が奢るのか…」
「戦ったときに俺の方が氣の強化が上だと分かった上で挑んできたと思ったんだが…」
「頭の中に無かった…」
「ほら、行くぞ。」
先に部屋に向かって歩き始めた。
「おっ、待ってくれよ。」
追い付いて来たので並んで部屋に戻り着替えとタオルを持って風呂へ向かった。
「お前脱がねぇのか?」
「ん?あぁ、先に入っててくれ。」
「そうか?分かった。」
そして脱衣所から全員居なくなったところで壁際に向かって声をかけた。
「なんで隠れてるんだ?」
「…何故分かったの?」
「何故と言われても気配がしたからだが。」
答えるとフッと姿を表した。
出てきたのは小柄な水色の髪の毛の女の子だった。
「女子がこんなとこに居たらいけないだろう?」
やんわりと注意したらグッと拳を前にだし親指をつきたてられた。
「なんだ?」
「私の見立てではあなたのが一番大きい。」
「は?」
急な事だったので間抜けな声を出してしまった。
「でも、女の子にはツライ。」
「おい。」
もう一度注意しようとしたらスルリと脇を抜けて何事も無かったかの様に帰ろうとした。
だが数歩歩いてから立ち止まった。
「あなたが私のハイドを見破った最初の人。
あなた何者?」
それだけ言って立ち去った。
何だったんだ?
考えていても答えは出ないと思ったので、風呂に入った。
「どうしたんだ?」
入って体を洗っていると横にレオンが座ってきた。
「俺にもよく分からない。」
「?変な奴だな。」
だが深く追求せずにお湯に浸かりに行った。
俺も洗い終わったので、浸かりに行った。
「ここって広いよな。」
「さすが王立だな。」
「君たちもEランクなの?」
横から声がかけられた。
「そうだが?」
「ごめん、悪い意味では無いんだ。ただ気になっただけで。」
「気にしてねぇよ。」
「ありがとう。ボクはライトっていうんだ。君たちは?」
「レオンだぜ。よろしくな。」
「コウだ、これからよろしく。」
「良かったよ。入ってすぐ知り合いが出来て。」
「そうだな。でも知り合いじゃなくて友達で良いぞ。」
「ホントに?」
「あぁ。」
「やったー、ありがとね。」
ライトはかっこいいというよりカワイイがしっくりくるような奴だな。
「やっぱりハーフなの?」
少し言いにくそうに上目使いで聞いてきた。
「そうだぜ。」
俺より先にレオンが答えた。
「僕もハーフじゃないけど、クォーターなんだ。」
「俺はテストが受けられなかったからなんだがな。」
こいつらだけならバラしても良いだろ。
何かあった時に協力してもらえるしな。
「そうなの?」
「そうだったのか?
コウ、実力がEとか言って無かったか?」
「面倒だったから言って無かっただけだよ。」
「面倒って。」
「レオンもライトも協力してくれよな。」
このときはちゃんと魔法で空気を固めて声の振動が周りに伝わらないようにしている。
「じゃあその代わりだが魔法教えてくれよな。」
「ボ、ボクも。」
「良いぞ。契約成立だな。」
そう言って風呂から上がった。
コウの性格変わってきてますよね!?
読んで頂きありがとうございました。




