27話 質素
執筆が遅れる度に申し訳ない気分でいっぱいです。
何とか趣味で書いているのに楽しんで頂けている皆さんに良い物をと思うのですが…
あのあとダンスパーティがあったが、リリーと1曲だけ踊ってから端の方に避難した。
沢山の人がこちらを見て一緒に踊りたそうにしていた。リリーに向けられる視線と俺に向けられる視線と。
さすがに無視したが。
周りを見ていたら最悪なものを見つけてしまった。
サンデンガルム家のリハインだ。
運良くあいつは気づいていないようなのでリリーに耳打ちし、一緒に会場から抜け出した。
「あいつもここの新入生なのか…」
「私もあの人は苦手です。」
「国王の言った通り案外早くバラすことになるかもな。」
「私があの人になびく事は絶対にありませんから。
私はコウさん一筋です。」
「ありがとな。」
そう言って頭に手を置いた。
それだけでリリーは顔を赤くした。
ならと、トドメに周りに誰も居ないかを魔法で確認してから軽く唇にキスをした。
「ちょっと、コウさん!」
「ごめん、ごめん。
あまりに可愛い過ぎたから。」
リリーが照れてるから良いが、俺はこんな発言をするような奴だったか?
このままいくと某ライトノベルの○テ○テな僕は世界まで○っちゃうんだぜ(泣)の主人公のビョーキみたいになるぞ…
リリーは未だにテンパっているようで俺の考え事に気づいた様子は無かった。
どうにかリリーを元に戻し学生寮へと向かった。
学生寮の入り口はランクによって違うとセシリアに聞いていたのでEランクが使う裏の入り口から入った。中にはそれなりの新入生が自分の部屋に上がって行っていた。
たぶんダンスパーティが苦手な奴らなんだろうな。
ちょうど学生食堂もあったのでそこでリリーと少し早めの昼食を摂ることにした。
「さすが学生食堂。安いし、ボリュームたっぷりだな。」
「量が多くて食べられそうにありません。」
リリーが可愛く困っているようなので少し食べてあげた。
無事2人共完食出来たので少し学園を散歩してから割り当てられた部屋に戻ろうという事になった。
「きれいですね。」
リリーが目を向けている先には色とりどりの花があった。
「すごいな。」
こんな言葉しか出てこないくらいの迫力があった。
「ここは私達みたいな花が好きな人達が集まって作ったものなんですよ。」
「気配を殺して来ないで下さい。セリーヌさん。
リリーが驚いていますから。」
「フフッ、それでもコウ君は驚いていないみたいですけど?」
セリーヌさんは日本で言う大和撫子の様な人だが、チャメっ気があるというかイタズラ好きだ。
「これでもRランクですから。
リリー、紹介するよ。こちらが俺と婚約することになった、ランテイン公爵家のセリーヌさんだ。」
「あ、えっとリリーです。コウさんの彼女です。」
リリー、彼女のところを強調し過ぎだよ…
「あら、本妻さんですか。
だとすると私は3番手になりますかね。フフッ。」
あれ?このノリだとハイスクール○×○みたいじゃないか?
「簡単には負けませんけど ボソッ」
「「えっ!?」」
「いえいえ、気にしないで下さい。
それでは。」
セリーヌさんは言うだけ言って帰って行った。
「コウさん、私負けませんから!」
リリー…
「帰ろうか?」
「もうですか?」
「俺は5人部屋だから、ルームメイトと仲良くしておかないといけないからな。」
「そうですか…
分かりました。」
「後で部屋に行くよ。」
「本当ですか?
約束ですよ。」
「見つからない様に夜に行くから。」
「待ってますね。」
そのまま寮に戻って来るとレオンと出会った。
「なぁコウ、知ってるか?」
「何がだ?」
「この寮、女子の部屋には男子が行けない様になってるんだとよ。
逆は大丈夫みたいだけどな。」
「コウさん。」
リリーが泣きそうな顔をしていた。
「大丈夫だから、後で必ず行くから。」
「本当ですよね!?」
「あぁ、どうにかするから。」
「何話してるんだ?」
リリーと小声で話していたらレオンにいぶかしまれた。
「何でも無いよ。
じゃあ後でな、リリー。」
「はい。」
「あんな可愛い子どうやって見つけたんだよ?」
自分の部屋を探しながら歩いていたらレオンから聞かれた。
「どうやってって…」
まさか本当の事を言う訳にもいかないしな。
「リリーが困っていた所を助けて、それから仲良くなったんだ。」
嘘では無いしな。
「おいおい、ベタな感じだな。
まぁそれより、俺達の部屋に着いたみたいだな。」
「同じ部屋だとは思わなかったけどな。」
「見ろよ、2人だけみたいだぜ。」
部屋の扉に貼ってある部屋割には俺とレオンの名前が書いてあるだけで他の人の名前は書いてなかった。
「人数合わせだろうが、当たりだな。
これからよろしくな。」
「おう、よろしく。」
中は安いホテルみたいな感じで入ってすぐにベッド3つが出迎えた。
そして左に折れた所に2つベッドがあって最低限のトイレと洗面台はあったがとりあえずベッドを置いただけの様な部屋だった。
「質素だな。」
「これを質素って言えるってやっぱりお前スゲェよ。」
共に絶句するのであった。
もう気づいていらっしゃると思いますがこの話はテンプレを集めに集めてネタを引用して書いています。ラノベを読んでいらっしゃる方は上乗せして楽しんで頂けるかもしれません。
読んで頂きありがとうございました。




