21話
息抜きに執筆していたらある程度貯まったので投稿させて頂きました。
「昼ご飯ぐらい食べていくだろう?」
「はい、ご馳走になります。」
「ティファの作るご飯は美味しいよ。
まぁ出来るまでこれでもやらないかい?」
そう言ってサヴァリスさんは手を動かした。
「サヴァリスさん、とっても固いです。」
「コウ君がそうさせたんじゃないか。」
「その余裕がどこまで続きますか?」
「私をなめてもらっては困るよ。
これでもほぼ毎日ティファとやってきたんだからね。」
「なら、ここはどうですか?」
「あー、そこはだめだ。
待ってくれ。」
「待ちませんよ。
ほら。」
「やめてくれ。」
「やっぱりここにささないと駄目ですか?」
「そこだけは止めてくれ、待て、待ってくれ。」
「何をしているんですか?」
扉の向こうからリリーの声が聞こえてきた。
入ってきたリリーは気味の悪い物でも見たかの様な顔をしてからある一点を見て表情を戻した。
「将棋をやっていたんですか?」
「ああ。途中からサヴァリスさんの守りが固くてな。何とか突破口を見つけたところだったんだ。」
「将棋まで出来るんですか?」
「ああ、日本にいた時によく父さんとやってたからな。」
「くっ、これではどうだい?」
「あまいですね。」
「これなら。」
「王手ですよ。」
「えっ。」
「あと1手で終わりですね。」
「こっちに逃げれば。」
「はい、終わりです。」
「負けたかー。
コウ君、強すぎないかい?」
「補正もらってから頭まで良くなったみたいでそのせいだと思いますよ。」
「その前から強かったと思うけどね。
そうだ!私からも補正をあげよう。
ほら。」
リリーの時程ではないが感覚がより研ぎ澄まされて、力が沸き上がってくる感じがした。
「これでいい。
さぁ、リリーが来たということは昼ご飯が出来たんじゃないかい?」
「忘れてました!」
「ん、コウ君行こうか。」
そうして案内されたのは一般の家庭のダイニングを少し広くした感じの一般的なダイニングだった。
しかし、ダイニングテーブルの上に乗せられた食事の量は驚くほど多かった。
「もしかして、食事の量に驚いてます?」
「ええ。」
「フフッ。
サヴァリスさんが良く食べるのですよ。
だからいつもこれくらいなんです。
でも今日は多目に作ってますけどね。」
サヴァリスさんがこんなに食べるとは思わなかった…
「さぁ食べるとしようか。
コウ君、遠慮せずたくさん食べていいからね。」
言うが早いかサヴァリスさんは直ぐに食べ始めた。
俺も美味しそうな料理を前にしてかなりお腹が減っていたので遠慮無く食べることにした。
サヴァリスさんは量だけで無く、速度まで凄かった。
瞬く間にご飯のおかわりを要求していた。
その様子を見ているだけで満腹感を感じる程だった。
「ごちそうさまでした。」
「日本ではそう言うんだよね。
じゃあ、ごちそうさまでした。」
「食べることに夢中で頂きますとコウさんが言っていらしたのを聞いていなかったんですか?」
「やっぱり日本の文化は良いね。」
誤魔化している…
「それはそうと、コウ君は何時まで居られるんだい?」
「あまり長くは…」
「何かあるのかい?」
「もしかしたら、今いる地域の国王が晩餐会について俺に言い忘れているかも知れないので早めに帰って来てくれと侍女が言っていたので。」
今日王城を出発しようとしていたらアニエッタから言われた事だ。
もしかしたら5大公爵家の方や大臣の方には俺を紹介しなくてはならなくなるかも知れないかららしい。
「私達は気にしなくて良いよ。
もう、コウ君に会う事は達成出来たんだから。
それにもし晩餐会があるならそれなりに支度をしなくてはいけないからね。」
「そうですね。では失礼します。」
「ん、また遊びに来てくれると嬉しいよ。」
また来させてもらいますと言ってサヴァリスさんとティファさんに見送られながらリリーとクラディウス国の王都に戻ってきた。
そのまま、王城に帰ると国王陛下が心底安堵した表情になった。
「よく帰って来てくれた。さすがに五大公爵家や大臣にはコウの事を紹介しなくてはいけなくなったのだ。それで晩餐会に出席するように言うのを忘れていたのだ。」
アニエッタの言う通りだった。
まだ定期考査が終わっていないので次はいつかは分かりませんm(__)m
読んで頂きありがとうございました。




