表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/53

19話 剣道

遅くなりました。


スミマセン。


今回は剣道が出てきます。

知っている方はそのまま楽しんで頂き、知らない方は剣道にはこんなのもあるのかと思ってもらえると嬉しいです。

リリーの父さんのところへ行くのは簡単らしい。

1つの魔法を唱えるだけで良いらしい。


準備が整ったので、昨日と同じように出てくると言って王城を出て人目の無い所で魔法を使った。



目の光景が一瞬にして変わった。

今までクラディウス国の王都だったのが急に豪邸の前に変わった。その豪邸は日本にありそうな外観をしていた。


「これがリリーの家?」


「はい。」


「本当に金持ちだったんだな。」


「疑ってたんですか?」


「疑ってた訳じゃないけど実際に目にするとな。」


「クスッ、そうですね。」


リリーは小さく笑うと中に入るよう促してきた。

玄関も想像していた通りの華美すぎないが豪華な感じが出ていた。


「只今帰りました。」


「おかえり。」


奥から出てきたのは渋いハンサムなお父さんだった。


「君がコウ君だね?」


「はい。じめまして、コウ=カンザキです。」


「娘から話は聞いているよ。

私はリリーの父でサヴァリスという。

ゆっくりしていくと良い。君は既に家族の一員の様なものだからね。」


俺が異世界に来てから接する大人は優しい人ばかりだ。


「良いんですか?」


「何がだい?」


「リリーを俺なんかと付き合わせて。」


「俺は娘に幸せになってもらえればそれでいいんだよ。それが君の元で叶うならそうして欲しいと思っている。」


「分かりました。必ず幸せにします。」


「ハハッ、良い言葉を聞かせてもらったな。なら俺はこう言えば良いかな?

娘が欲しければ私を倒してからにしろ!」


「!?」


「すみません、父は私の地域を見て回った時に日本文化に触れてひどく感銘を受けたみたいで…」


「分かりました。リリーを幸せにするために負ける訳にはいきません。」


サヴァリスさんにかなり好感が持てたのでノル事にした。


「よし、じゃあ何で勝負しようかな?

あっ剣道とかはどうだい?」


「良いですよ。でも道場とか、防具など無いですよね?」


「あるよ。数日前に作ったところでね。こっちだよ。」


着いてみると広すぎないが十分な大きさを持った道場があった。


「凄いですね。」


「これでも日本で錬士の称号を持っているからね。」


意外に凄かった。

錬士とは全日本剣道連盟の与える称号で、範士、教士に次ぐものである。五段以上の者から選ばれるので、サヴァリスさんは五段以上ということになる。


「まぁ始めようか。

道着や防具などは隣の部屋にコウ君用の物を創ったから着てきたらいいよ。」


神様の力の無駄使いの気が…



やるといったので道着を着て防具を着けて竹刀を持って道場に戻ったらサヴァリスさんは既に準備運動も終え竹刀を軽く振っていた。


「遅くなりました。」


「私が早すぎただけだ。

じゃあ試合についてだが3本勝負で先に2本取った方の勝ち、制限時間が3分で時間内に決着が着かなければ先に1本どちらかが1本取るまで延長戦で良いかい?」


「はい。」


「じゃあやろうか。

審判はこの召喚獣がやってくれるから。」


…カオス!


召喚獣に気を取られないようにしながら開始線に進み竹刀を構えて蹲居(そんきょ)した。

蹲居とは剣道の試合で選手が最初にやっている座るやつである。


「始め!」


喋った!?

危うくツッコミそうになった。


だが意識を集中させ、無意識に戦闘用に切り替わった。


サヴァリスさんは日本の文化に感銘を受けたらしいがかなり強かった。

間合いを詰めればヒラリと距離を取られ、退けば追い付いてくる。長々打ちに行けない。


永遠に続く様に思えた間合いの詰め合いは長くは続かなかった。


今までとはうってかわり激しい攻防を繰り返した。そして鍔迫り合いになった。サヴァリスさんの顔を見た瞬間次の引き技で1本が決まる事が何故か分かった。


ほぼ同時に離れ打った俺の面は少し中心から外れてしまい肩に当たりサヴァリスさんの面は俺の面に当たってしまった。


「面あり!」


まだ負けた訳ではないのでもう一度気を引き締め直し開始線に戻った。


「2本目!」


今度は合図と同時に打ち合った。だが、当たらないまま打ち合いは続いていった。


クソッ俺の体内時計では残り10秒だ!

こうなったら少し教えて貰ったあの技を使うしかないか。まだ稽古中だったが仕方がない。


そう思い俺は竹刀を相手の竹刀に巻き付ける様にしながら間合いを詰めた。


ピュン

パァン!


「胴あり!」


あの一瞬で俺はサヴァリスさんが持っていた竹刀を飛ばし、手が上がったところをすかさず胴を打って何とか引き分けに持ち込む事が出来た。


「今のは巻き技だね?」


「はい。」


「凄いね、余程手のうちがよく、しかも手首が柔らかくないとできない技なのにな。」


サヴァリスさんが知っていた事に驚きながらまた開始線に戻った。


「勝負!」


掛け声の後サヴァリスさんは竹刀をクルクルしだした。もう一度巻き技を使えと言っているようだった。


よし!


巻き技を使いながら間合いを詰めてもう一度竹刀を上に飛ばした。

だが今度は何とか片手で踏ん張ったようだ。


かわされた!


不味い。そのまま打ちにいくと紙一重で俺の竹刀がサヴァリスさんの面に当たった。


助かった…


「勝負あり!」


何とか勝つことができた。


次回は時間的に明日投稿するつもりです。


読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ