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18話 父親

3日目に突入します。



「あの、明日なんですけど、父に会ってくれませんか?」


寝る時になってリリーが急に聞いてきた。


「あぁそうだったな。明後日から学園が始まるしな、そうするか。」


「父に会うのですからまず、神様の事について教えておかなくてはいけませんね。」


「何かあるのか?」


「はい。かなり大事な事です。」


俺はリリーが真剣な顔をしているのを見て真面目にうなずいた。


「何から話ましょうか。

それでは神様の誕生から話しますね。神様は元々人間と同じだったんです。」


「えっ!?

神様っていう種族とかじゃ無くてか?」


「はい。ある惑星に住んでいた人間は徐々に進化していきました。

その進化の過程でその惑星の人間はとうとう限られた範囲だけですがその範囲内では時間をも飛び越える事が出来るようになりました。

それでその惑星の人間は自らを神と呼び、同じ惑星にいる進化していない人間を使って世界中に人間が住む地域を作っていきました。

神様の階級を上げる方法がよく考えれば不自然だったのも元は監督している地域の人間を奴隷の様に扱っているのを無理矢理止めたからです。

その為人間を奴隷の様な扱いを止める方々と止めない方々に分かれてしまい、現在では戦争に近い事になっています。」


「そんなことが…」


「私の父は止める方の五神格と呼ばれるトップの神様です。」


「!」


何か口に含んでいたら噴き出しているところだった。


「じゃあリリーは神様の中で有名?」


「この国でいう王族や公爵家の様な感じですね。」


「そんな人が俺なんかと付き合って良いのかよ?」


「はい、問題ありません。既にコウさんは神様の一員ですし、何か言ってくる神様が居ても父には勝てませんから。」


リリーの父さんがよく分からなくなってきた。


「何で神様の王族のようなリリーが人間の俺なんかを選んだんだ?」


「えっ!」


「いや、あの、その。

笑いませんか?」


「?

笑ったりしないぞ。」


「なら…

コウさんは覚えて無いと思いますが、1度日本でコウさんに会ってるんですよ。」


「リリーに会っていて覚えていない訳が無いと思うが…」


「その時は髪の色も目の色も黒に変えてましたから。」


「ん~。」


「実は、アニメとかのイベントにどうしても行きたくて普通の人に混じって行ってたら買った荷物の袋が破れて荷物をぶちまけてしまった時に手伝ってもらった事があったはずです。」


「…ああ!あった!

俺が1人1つだからって連れて行かされた時の!」


「覚えていてくれましたか。」


「かわいい子なのにたくさん買ってて困っているのに誰も助けようとしなかったからな。

あれ?そのあとにも出会ってなかったか?」


「はい、そのあとに不良の様な方に囲まれているところを助けてもらいました。」


「やっぱり!

あのあと喫茶店で話もしたよな。」


「2度も助けてもらったお礼でしたね。

その時に気になってしまって、あれからずっとコウさんを見ていたのです。」


あんな時から俺を気にしていてくれたのかと思うとリリーがとても愛しく感じて抱きしめてしまった。


「リリー。」


リリーに吸い込まれる様に唇を重ねた。



今日も7時をちょっと回ったくらいに目が覚めた。

無意識に横を見ると寝ているリリーが目に入った。

初めてで怖かっただろうに俺を受け入れてくれて途中からは自ら求めてくれたリリー。

あっ、今日リリーの父さんに会いに行くのに俺は何て言えば良いのだろう。

娘さんをくださいとかか?


色々考えていたらリリーが目を覚ました。


「おはよう。」


リリーは昨日の事を思い出したのか顔を真っ赤にさせた。

そして俺の腕に顔を押し付けたまま返事をしてくれた。


「…おはようございます。」


俺はリリーの体に気をつかいながら着替えた。


朝からはしないぞ。今日はリリーお父さんに会いに行くんだからな。


リリーが着替え終わったのを確認してからリビングに出た。


リビングにはアニエッタが昨日と同じように居た。


「おはようございます、カンザキコウ様。」


…なんだか機嫌が悪い。


「怒ってる?」


「…」


もしかして昨日の事に怒ってるのか。

やらなければ意気地無しって顔をされやれば怒られ。

何故だ。

コウが美少女と…うらやましい。

俺だって…


読んで頂きありがとうございました。

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