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15話+16話 金貨、紳士

2日目スタートです。




短かったので15話と16話を繋げさせて頂きました。

俺自身目覚めは良い方だと思う。

その証拠に日本の時間で7時頃に起きることが出来た。

だけどベッドから起き上がる事が出来ないでいる。なぜなら直ぐ横でリリーが俺を抱き枕の様に抱いて眠っているからだ。

起こしては悪いと思う善意と左腕に感じる2つの柔らかい膨らみをもう少し堪能したいという悪意の2つが合わさっては絶対に起きる事が出来ないだろう。(男なら分かるだろ。)


ちょっと待て!左腕にこりっとした感触があるのだがこれはもしかして…

気にしないでおこう。

女子は寝るときブラジャーをしないのか!?


気づいてしまい左を思わず見てしまった。

そこには少し服がはだけた格好でリリーが寝ていた。

朝から欲情しそうになるが何とか抑えリリーの頭を撫でた。やはり気持ちの良い手触りだ。これはリア充の特権だな。


手が離せなくなりそのまま撫でているとリリーが少し身じろぎすると目を開けた。

最初は焦点の合っていない目でこっちを見ていたが段々覚醒してくるのと同時にどういう状態か分かってきたらしく顔を赤くしていった。

それでも離れず顔を俺の腕に押し付けた。


「おはようございます。」


「おはよう。そういえば女の子って寝ている時にブラジャー着けないんだ。」


言ってしまってから少々変態な発言だったと反省したがリリーは固まっていた。

その内に逃げ出して着替えた。


服はリリーに作ってもらった道具袋から取り出して適当な物を着た。


着替え終わるとリリーが着替えようとしていたので流石にリリーが着替えているところを見ている訳にはいかないと思い寝室から出た。


リビングには既にアニエッタがいた。

だがその顔には何か非難するような色が混じっているような気がした。まるで意気地無しと言われているようだ。


「おはようアニエッタ。」


「おはようございます。」


直接聞いて来ないが昨日何もしていない事ぐらい分かっているだろう。


「朝食をお運びしますのでテーブルにお付き下さい。」


朝食は自分達で食べて良いみたいだ。


イスに座るとリリーが寝室から着替えて出てきた。

こっちに座らせて待っているとアニエッタともう一人の侍女が朝食を運んできた。


日本の一流ホテルとかで出てくる洋食を思い浮かべてくれるとマッチするような豪華な朝食が出てきた。

昨日の夕食は予想していただけに驚きはしなかったが次の日の朝食まで豪華かもしれない事を失念していた。

食べないわけにはいかないし食欲がそそられたので食べているとアニエッタから話しかけられた。


「今日のご予定はどうなさいますか?」


「何も決めてないよ。」


「それなら陛下が王都を見て回られたらどうかとおっしゃっていましたが。」


「そうするかな。リリーも行くだろう?」


「はい。」


「王都は初めてだからな、楽しみだよ。

俺達だけで行って良いんだよな?」


「はい。陛下は王都だから治安は悪く無いが少々カラまれる事があってもコウなら大丈夫だとおっしゃっていましたから。」


「分かった、じゃあ行ってくるよ。」


俺もリリーも食べ終わったので外に出る準備をした。

準備をするといっても俺は昨日貰った剣を提げるだけだし、リリーも鞄を持つだけだが。


出かけるためにリビングに出るとアニエッタが何か袋を渡してきた。

受け取るとジャラジャラ音がした。

まさかと思い中を開けて見るとやはり中には沢山の金貨が入っていた。


「陛下が街に出るならおこづかいを渡しておくと言って私に預けられました。」


「それでもな…」


「おこづかいとの事です。お受け取り下さい。」


今返してもここのお金を持っていないので仕方ないと思い貰う事にした。


「それじゃあ行ってきます。」


「行ってらっしゃいませ。」


少しメイド喫茶のような送り出しをされたが初めての異世界の街に心は踊っていた。




異世界の街は想像していたのと同じだった。 かといって落胆するような事は無くむしろテンショ ンが上がった。


大通りを歩いていると何やら演説している人の周り に沢山の若い男達が集まっていた。


「さぁ紳士諸君、今日も嫁を携帯しているかな?」


「「はい!!」」


…何だこれ。


「我々にはこの恋人が居ない辛さを和らげてくれる 嫁が居る! 今日も恋人が出来るように我々の嫁でシュミレーシ ョンしてみよう。」


正直ちょっと引いた。


「むむ、そこに居るのは恋人持ちではないかな?」


一瞬で周りに居た男達がこちらを向いた。


「何で彼女持ちがここに居るんだよ!」 「俺達への嫌がらせか!」 「俺らは絵の中でしか女の子と話せないのによ!」 「リアルで充実しやがって、このリア充が!」 「良いなそれ。」 「そうだ、これからはお前らはリア充だ!」 「死ねリア充!」 「爆発しろ!」


たった今この世界にリア充という言葉が生まれた。 日本のリア充とは少し違うがこの世界にも同じ言葉 が生まれるみたいだ。


口撃の集中砲火を受けたので仕方なく退散すること にしたが日本と同じリア充という言葉がが生まれた 事に驚いていた。 リリーもリア充という言葉が生まれた事に驚いてい る様だった。


「私達リア充ですね。」


「リア充だな。」


そう言い合い少し笑った。


あれきり紳士軍団と会う事は無く平和に店を回る事 が出来た。


「これなんかリリーに似合うんじゃないか?」


俺が見つけたのはシンプルだが少し凝った造りのネ ックレスだった。


「どうですか?」


「似合ってるよ。 ちょっと待ってて。」


似合っていたので俺が買ってあげることにした。


店主にラッピングをしてもらいリリーの所に帰ると 一瞬考えた通りからまれていた。


「キミ可愛いじゃん。」 「一緒にお茶でもしない?」 「少しで良いからさ。」


…日本のチャラ男か?


「すみません、彼氏が居るので。」


「そんなのホッときなよ。 俺達と居た方が楽しいぜ。」


「お待たせ、リリー。」


「コウさん!」


「すまんな、俺の彼女なんだ。 そこを退いてくれるか?」


俺の登場に少し怯んだ様だが、それでもつっかかっ て来た。


「はぁ?黙れよ。お前はお呼びじゃねぇんだよ。」


そう言ってやたら遅い動きで殴ろうとしてきた。 いや、俺の神経や感覚が良すぎるだけか。


当たってやる義理も無いので避けて左手で鳩尾に拳 を突き入れてやった。 それだけで崩れ落ちたチャラ男1。 まともにやりあうのも面倒だったので残りのチャラ 男2、3は殺気を込めて睨んだ。 それだけで怯えてチャラ男1を連れて逃げて行った。 異世界での初の絡まれた終わりはかなり呆気無かっ た。


「呆気無いですね。」


リリーも同じ感想をいだいていたようで顔を見合わ せてクスクスと笑った。


「…」


その光景をフードを目深に被った男が裏道からジッ と見ていた。

感想など頂けると嬉しいです。


新たな事件の予感がします。


非リア充視点の人物のセリフが少しおかしいかも知れませんが大目に見てください。


読んで頂きありがとうございました。

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