11話 推理
今回も短いです。
皇后様とセシリアとは、食事が終わったら少し話をしただけで別れ、国王陛下と執務室に向かった。
まだ俺が異世界から来た事を話す訳では無いが、いずれは話そうと思う。だが今は聞いておきたい事があった。
「ここだ。この部屋は中の声を絶対に外に洩らさないように魔法がかけられていて盗み聞きされる心配は無い。」
執務室は俺が想像していた通りの内装で、高い本棚に囲まれ1つ机と椅子が奥にあり、手前に来客と話をするようにか机と机を挟んで右に2人分、左に2人分座れるソファがあった。
「分かりました。」
国王陛下が手前のソファに座るように促してきたのでそのままソファに座って早速本題に入ることにした。
「早速本題に入ります。
ギルバートに逃げられたんじゃないですか?」
「何故そう思う?」
「色々と不自然でしたから。
まずA級犯罪者と言われているのに初歩的な襲う相手の移動手段を潰す事をしていなかった事です。セシリアが相当の実力を持っている事は知っていたとして足枷を増やす目的には少し弱すぎる気がしたので。」
「ほう、それだけで逃げられたと推測したわけか?」
「もう1つ、人数が少なすぎた事です。
いくら女の子1人にA級犯罪者が襲うからといっても相手は王族です。精鋭の護衛を連れている事ぐらい分かるはずです。なら少しでも人数が多い方が成功率が上がると思ったので今回のは組織的な少し本気を見せた忠告か嫌がらせだと考えたので。」
「フッその通りだ。
調査に向かった兵が中々帰って来ないから新しく兵を派遣してみたところ、先に調査に向かった兵の死体と手紙だけが残されギルバートやその一味は見つからなかったそうだ。」
「手紙には何と?」
「王位継承権を王女ではなくセリアーヌ公爵家の次期当主に譲れ、さもなくば王女への襲撃を継続し、最終的には殺害する。と書いてあった。
あのセリアーヌ家が仕組んでいることは明白なのだが、証拠が無い。なので捕らえようにも捕らえられないのだ。」
「ではこれからも?」
「あるだろうな。
すまんが、娘には知らせないでくれ。余計な不安をさせたくないのでな。それと娘の護衛を引き受けてくれんか?コウの強さはよく分かった。私との模擬戦でも本気を出して無かったようだしの。」
「俺が襲っている奴らの一員だとは思わないのですか?」
「それは大丈夫だ。我々クラディウス国の王族は代々、人を見る才能が飛び抜けておる。私が見てもコウは何かを隠してはいるが賊の味方をするような奴では無い。」
「ありがとうございます。護衛の件引き受けます。セシリアに気づかれない程度にやらせてもらいます。」
「頼んだぞ。」
話が終了したので執務室から出た。そのまま貰った部屋に帰ろうとしたら扉の直ぐ隣にアニエッタが立っていた。(少し怖い)
歩くと後ろをついてきたのでどうやら専属になるとここまでするみたいだ。
部屋までの道は方向音痴で無い人でも迷いそうな程遠かった。それだけ王城が広いということだ。俺は補正のお陰で空間認識力が高くなっているので迷わず部屋に着けた。
自分で扉を開け中に入ると部屋の奥の寝室辺りに人の気配がした。かなり気配が分かりずらいので、アニエッタは気づいていないだろう。アニエッタは食事前と同じ様に扉の隣に立ったままだった。
それなら好都合と思い1人で誰か調べる事にした。
寝室の扉を開け中を覗くと豪華な寝台の上にうつ伏せの状態で此方に足を向けバタバタさせながら本を読んでいる神様がいた。
ソードアート・オ○ライン!
表紙がチラリと見えたが確かにソードアート・オ○ラインだった。
表紙はチラリだったが今現在も中のパンツはモロ見えだ。因みに水色だった。
(待て待て待て。いくら会いに来れると言ってもこっちに来てから1日も経ってないだろう!?)
だが確かにリリーだった。
マジか!
なんとリリー再登場です。
さすがメインヒロイン。
読んで頂きありがとうございます。




