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エッセイ『東日本大震災の時の親戚の話』
『東日本大震災の時の親戚の話』
甚大な被害をもたらした東日本大震災。
その中で、私の親戚のお話があります。
酪農を営んでいた親戚は、いつものようにお昼まで働いたそうです。
当日、何やら牛達が落ち着きが無かった為「何だ?地震でも来るのか?」と楽観的に考えていると、その直後、実際にあの地震が来ました。
津波が来ると聞いた親戚のおじさんは、急いで牛達を山に放ったらしいです。
「戻ってこなくても良い!お前達の命の方が大切だ!」
そう思って自分もおばさんと一緒に山に登って避難したそうです。
津波が来て、家が無くなってしまい「これからどうするか……」と途方に暮れていると、あの放った牛達が全員帰って来たそうです。
何故帰ってきたのかは分かりませんが、おばさんが言うには「きっとお釈迦様が導いてくれたんだねぇ」との事らしいです。
それからもおじさんとおばさんは牛の世話をして元気に暮らしています。
あの災害で多くの方々の命が失われたことを思うと、今でも胸が苦しくなります。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます




