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エッセイ  作者: 河野吉田
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エッセイ『アルバイトを始める前に辞めた話』

『アルバイトを始める前に辞めた話』


 年齢的に塾講師のバイトを辞めた後、新しいバイトをしようと思い、時給1500円という割の良い警備のアルバイトを見付けたので申し込んだ。表記されてる募集内容的には「イトーヨーカドーやマルエツ等のスーパーやヨドバシカメラやヤマダ電機等の家電量販店、百貨店等の警備の仕事。又は夜間の見回り」と書かれていた。これならやれそうと思った。

 いざ申し込んだ後、面接を受けた。そこでは「警備の仕事に対してどういうイメージをお持ちですか?」と聞かれたので「募集要項にあったように、スーパーや家電量販店等の店の見回り等の警備ですね」と答えると「えっ!?ウチは道路工事の警備が主な仕事なんだけど!?そこは大丈夫!?」と言われた。話が違うじゃないかと思いつつ、それもあるかと思い「そのイメージもありますね」と答えた。そして道路工事の警備の仕事が決まったのだが、正直不安だったが「これも人生経験の一つかな?」と思い受けた。そして面接の日から三日間研修を受ける事になったのだが、初日は研修担当の社員がおらず、帰る事に。翌日、再び会社に赴くと社員と連絡が取れないとの事で帰る事に。更に翌日、また会社に向かうと今度も社員と連絡が取れないから研修は無しになった。そして「研修は出来なかったけど明日から現場で働いてもらうから。現場で教わってね。後、交通費はどれだけ遠くても自腹だから。勿論泊まり込みの日もあるけど、宿泊費は出ないから。活動範囲は神奈川県から東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬ね」と無茶苦茶な事を言われ、その場で「辞めさせて頂きます」とキッパリ断って帰る事にした。

 もうあの会社は行かないと心に決めた出来事だった。


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