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エッセイ『日本が好き過ぎる中国人の友人の話』1
『日本が好き過ぎる中国人の友人の話』1
学生時代に中国が好き!……ではなく日本が好き過ぎて来日した中国人の友人と知り合いました。
彼は最初に日本に来る際に日本語能力試験を受けようと考えました。
日本のアニメや漫画をよく見ていて「これくらいなら余裕だろ」と思って試験に挑みました。
しかしそこで問題が発生しました。
「読み」はほぼ100%出来て「喋り」もネイティブレベルだったそうです。しかし「書き」が出来ませんでした。まず書き順が分からなかったそうです。そこで躓き、一から勉強しようと日本語学校に通い、二十四歳の時にようやく日本に留学してきたのでした。
「いやぁ……日本語難しいねぇ……でも楽しいよ!」
と明るく話してくれてすぐに仲良くなりました。
「英語はアルファべットの大文字と小文字で済んだけど、日本語はひらがなとカタカナがあって、濁音もあって、漢字までいっぱいある。最初は信じられなかったよ。だけど、読みと喋りは出来てたんだよ。パソコンで打つ時は簡単だったけど、シャーペンを持ったら途端に書けなくなったんだ。不思議だよねぇ」
「その躓きは初めて聞いたなぁ」と思いました。自分達日本人にとっては当たり前に書いていた「書き順」がまさかそんな壁になっているとは思いませんでした。




