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エッセイ  作者: 河野吉田
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エッセイ『怪しい団体に入った元友人』

『怪しい団体に入った元友人』


 一緒に俳優を目指した元友人が怪しい団体に入った。

 事の発端は学校を卒業して3年後の事。私は舞台に立った。それが終わり、次の舞台を探していると、その元友人からメールが送られてきた。

「久し振り!元気にしているかな?」

「元気だよ」

「今何してる?」

「次の舞台を探してるよ」

「そうなんだ。じゃあ良い話があるんだけど……」

「何?」

「今俺が入ってる団体で次舞台やる事が決まったんだ。一緒にやらない?」

「有り難いけど、どういう団体か分からない所には行けないよ」

「じゃあURL貼っておくね!」

 送られてきたURLを開いてみると、そこはいかにも怪しい団体だった。何か聖水10万円だの、ネックレス20万円だのと。

「これってギャラはいくらなの?」

 そう聞くと返って来た返事はこれ。

「あ、ギャラは無いよ!俺達が独100万円払って舞台に出るんだ!」

 正直「は?」となった。そんなのに出る訳無いだろと。しかし続けてメールが送られてきた。

「今度、ここの偉い人達と懇談会があるんだ!一緒に行こう!」

「それってお金払うの?」

「そんなに高くないよ!5万円だよ!」

 また正直「は?」ってなった。得体の知れない団体のお偉い方とやらの怪しい会合に行く訳無いだろと。

「ここの人達と話せばすぐ分かるよ!凄い事をしてるんだって!」

「いやー……今は祖父母の介護で忙しいからちょっと無理かなぁ~……」

 そう返事すると、彼はこう言った。

「そっか。じゃあもし来たいと思ったら俺に言ってね!入会金

200万円!年会費150万円だから!」

 それを聞いて「あ、コイツは終わった」と思い、何の返事も無く全ての連絡先をブロックした。

 ヤバいよアイツ……

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