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エッセイ  作者: 河野吉田
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エッセイ『よく色んな人から絡まれる話』

『よく色んな人から絡まれる話』


 今まで生きてきてよく色んな方から声を掛けられる事が多いです。

 特にお婆さんと小さいお子さん、外国の方から声を掛けられる事が多いです。

 昔あったのが、まだ髪が短い頃、小田急線某駅内でお婆さんから電車の行き先を聞かれた事があります。また、髪が伸びた後も京浜急行線、京浜東北線、横須賀線、山手線等でもよく道を聞かれます。が、いつも思うのです。

「私はこの駅(路線)を普段あまり使わないんですよ~」

 と。何故かその地元の人だと思われるらしく、よく道を聞かれます。本当に謎です。お婆さん達から見たら私はどう見えているのか。全く分かりません。

「こんなに髪が長いのに……(当時、腰から少し下まで伸びていた)」

 またある時は一人でクレーンゲームをしている時の事です。その日は結構上手くいき、五千円で大体大きいぬいぐるみを五個くらい取った時に少年(五歳くらい)に話し掛けられました。

「あのー」

「ん?何?」

「あのぬいぐるみ、千円で取って頂けませんか?」

 私が既に取っていたぬいぐるみを売ってくれではなく、取ってくれと言われ、正直迷いました。必ず取れるという自信が無かったからです。しかし後ろにいたその少年のお祖母さんらしき人が「もし良かったらで良いんです。無理でしたら諦めます」と言ってきて、私は「じゃあやるだけやってみます」と答えてゲームをしました。まぁ案の定取れず、スゴスゴと帰る二人を見て私はダブっていたぬいぐるみをあげました。

「良かったらこれ、受け取って下さい」

「えっ、そんな、悪いですよ……」

「いえいえ。千円分遊ばせてもらったお礼です」

「そうですか……?じゃあ有難く……すみませんねぇ」

 その日は千円落としてぬいぐるみを捨てた日となりましたが「まぁあの機体の癖とか分かったし良いか」と思いながら帰りました。

 また別の日、某スーパーでとある少女(三~四歳くらい)に声を掛けられました。

「ねぇねぇ」

「ん?何かな?」

「お姉さん?」

「ん?何が?」

「貴方はお姉さん?」

「あー……一応オジサンだよ」

「えーっ!?何で!?男の人なのに何で髪が長いのー!?」

 そこにその子のお母さんらしき人が飛んできました。

「こらっ!一人でどっかに行かないの!」

「ねぇ!何で!?何で髪が長いの!?」

「こらっ!失礼でしょ!?」

「ねぇ!何で!?何で!?」

「ほら!行くよ!?」

 そう言われて少女はお母さんらしき人に連れて行かれ、エレベータに乗せられ、扉が閉まる最後まで「何で!?何で髪が長いのー!?」と叫んでいました。その後、もう一度スーパーに行く予定が出来てしまい、行くと、さっきの少女とばったり会いました。

「あっ!お姉さんオジサン!」

「あ、さっきの」

「ねぇ!何で髪が長いの!?」

 お母さんは頭を抱えていました。そこで私は答えました。

「可愛いでしょ~?」

と。すると少女は言いました。

「ううん!全然可愛くない!」

 一人ズッコケる私に対し、少女は続けて言いました。

「金田一みたいで格好良い!」

 「金田一……?」と思ってお母さんらしき人に目を向けると「最近読ませてるんです……あの漫画です……」と答えました。「あぁ、成程」と理解した私はとりあえず「私は反社とかとかじゃないんでご安心下さい」と言いました。するとお母さんらしき人は「あ、そうだったんですね」と笑顔を見せてくれました。「いや、安心しちゃ駄目でしょ。嘘かもしれないんだから」と思いつつ少女と別れました。

 また別の日、一人で万葉俱楽部に向かっていると、前から中国人らしき女性から声を掛けられました。中国語は当然分からないので困っていると、スマートフォンの画面を見せてきたので、どうやらここに行きたいらしいという事が分かったので「伝われ!」と思いつつ「Go straight,and turn right……」と言うとその女性は「アァ、真ッ直グ行ケバ良イノネー?」と片言の日本語で返してきました。「いや、日本語喋れるんかい!」と思いつつ「Good ruck!」と見送りました。

 また別の日、秋葉原で喫煙所を目指して歩いていると、外国の方が私に「ヨドバシ、どこ?」と日本語で聞かれたので「ここ真っ直ぐ行って、右です」と答えると「Right?Right?」と聞かれたので「Right」と答えました。その外国の方はその後、私が用事を終えて帰ろうとした時にまた現れて「さっきはありがとね!ブラザー!」と肩を組んできました。別れた後に「もしかしたら何か盗まれたかも……?」と思い、ポケットやバッグの中にあった物が無くなっていないか探しましたが、特に何も無い様子でした。本当に感謝を伝えたかっただけだったのかな?

 他にもまだまだありますが、とりあえず書けそう、思い出せそうなものがあればまた書きます。

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