エッセイ『行方知れずの友人』
『行方知れずの友人』
あれは今から十三年前の話です。
私は高校を卒業と同時に大学に進学が決まり、通っていた頃に、一浪した小学校時代からの友人が「久し振りに会おう」と言って会った時の話です。
私は北里大学獣医学部に進学が決まり、その友人はMARCHを目指して勉強していましたが、落ちました。「慰めるか」くらいの気持ちで会いに行くと、その友人はずっとヘラヘラしていて「本当に勉強してんの?」と思いました。
すると話をしていく内にその友人が「〇〇ってゲーム知ってる?」と某ネットゲームを言ってきました。「名前だけね」と答えると「やってないの!?ダサっ!これやってないとか人生半分損してるよ!?マジで流行遅れ過ぎる!皆やってるのに何でやらないの!?そんなんで良いと思ってるの!?ダッサ!マジで!」と煽って来たので流石にカチンと来て「それを受験期にやってたから受験に失敗したんじゃないの?」と答えるとその友人はブチ切れて帰っていきました。料金も払わずに。
それから数年後、彼は大学を卒業し、教員免許を取得したものの教師にはならず、一般会社に就職しました。初めての一人暮らしに着いて行けず、病んでいきました。一日おにぎり半分食べられるか食べられないかくらいに落ち込み、会社を退職し、実家(地元)に帰ってきました。それから近所のスーパーでパートで働いているところを何度か見て「あぁ、元気でやってるんだな」と思っていると、二年足らずでパッタリ見掛けなくなり、今は引き籠ってる、という情報を最後に彼の消息は不明。
彼はどうしているだろうか……喧嘩別れをしてしまいましたが、彼が元気でいてくれたら良いなと思う日々を過ごしています。




