↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/24

第二二話 小悪魔の悪戯


 唐突なLvアップの理由は判った。

 ここらで一度、俺と奴の状態を確認しておこう。


=====================================

《種族》悪魔種・インプ

《名称》-

《性別》♂

《年齢》0

《状態》翼損傷(小)

《能力》

Lv:20/19+2

HP:433/1160

MP:1859/3750

筋力:154

耐久:116

敏捷:151

精神:216

魔力:375

カルマ:551

ランク:☆☆


固有スキル:

【聖闘気】【成長限界突破】【悪魔の品格:憤怒】


派生スキル:

【聖気治癒】【成長操作】


種族スキル:

【状態確認】【事象の声】【悪魔の目】

【魔翼飛行(遅)】


技能スキル:

【格闘:Lv1】【短剣:Lv1】


攻撃スキル:

【全力ひっかき:Lv3】【尻尾鞭:Lv1】


防御スキル:

【機動回避:Lv1】【反射回避:Lv1】


特殊スキル:

【金切り声:Lv2】【以心伝心:Lv2】【血の契約・眷属化:Lv1】

【気配察知:Lv1】【小悪魔の悪戯:Lv1】


魔法スキル:

【サイネス:Lv1】【ミーズ:Lv1】【ディグダス:Lv1】

【メディテート:Lv2】

【イグニスフィア:Lv3】【マナボルト:Lv2】【プロテア:Lv1】

【ルノーマ:Lv1】


耐性スキル:

【火耐性:Lv3】【聖耐性:Lv3】【魔耐性:Lv1】

【物理耐性(斬):Lv2】【物理耐性(突):Lv1】【痛覚耐性:Lv3】

【物理耐性(打):Lv1】【毒耐性:Lv1】


一般スキル:

【尻尾触手:Lv1】


称号:

【慈悲の体現者】【小魔の主】


説明:悪魔種の最下層に位置する小悪魔。

滞留魔力が濃い場所において、強い怨念を宿した骸などを核として自然発生する。

戦闘能力は低いが、知能が高く狡猾なため、相対する場合は警戒が必要。

小型で可愛らしい外見のため、人族が使い魔にしているケースも多い。

=====================================


 残MP的に継戦能力は問題ない。

 だがHPの方は心許ないな。

 聖気治癒を全開にしても、全回復まで一分はかかる。

 それまでバジリスクが大人しくしてくれるといいのだが。


 ああそうだ。

 新しく覚えたスキル【小悪魔の悪戯:Lv1】の効果を見ておこう。


=====================================

【小悪魔の悪戯:Lv1】特殊/アクティブスキル

説明:よく訓練された小悪魔のみが身につけるスキル。

対象に悪質な悪戯を仕掛ける。

使える悪戯の種類はスキルLvの上昇によって増加。

なお自分より魔力の高い相手にはレジストされる。

・Lv1:地面における任意小範囲の摩擦力を失わせ、踏んだ者を転倒させる

=====================================


 おおう……

 悪戯と銘打たれてるが、効果を見る限り凶悪なスキルだぞ。

 だがこれはかなり使えそうだ。


 俺の方はいいとして、バジリスクの状態はどうだ?


=====================================

《種族》魔獣種・ラーヴァバジリスク

《名称》-

《状態》左瞳損傷・火傷(小)

《能力》

Lv:23/34

HP:1085/2010

MP:1746/1940

=====================================


 まだHPが半分以上残っている。

 思っていたより全然減ってないな。

 この分だと、もう一回【イグニスフィア:Lv3】を直撃させても倒せるかは微妙だ。

 いや、はっきり不可能だろう。


 せめて先の戦闘でのトカゲのように重い火傷状態にできれば……って、まあ無理か。

 行動不能になる《火傷(重)》状態にするには、あと二発は直撃させる必要がありそうだ。


 せめてもう少し。

 もう少し魔力が高ければ、あと一撃で奴に致命傷を与えられそうなんだが。


《敵対者を討伐しました。経験値371を獲得しました》

《インプ【名称未定】はLvアップしました。Lv20⇒Lv21》

《Lv限界に到達しました。インプ【名称未定】は進化できます》

《上位種進化に要する時間は6秒です。進化しますか?》


 ……ハ?


 えぇ……またですか。

 でも今回は俺、何にもしてないぞ……って、あぁ。

 多分だが、トカゲことヘビーロックリザードが力尽きたっぽいな。


 俺にとっていささか都合が良すぎる展開だが、ありがたい。

 これでまた少し分が良くなった。


 そして遂にLv限界に到達。

 Lv以外に特に難しい条件もなく、進化が可能なようだ。

 ここまで長かっ……いや、まだ1日も経ってなかったか。

 我ながら驚異的な成長速度である。


 それ(自画自賛)はともかく。

 進化の所要時間は六秒か……いいね。

 かなり時間がかかるものだと予想していただけに、この短さは嬉しい誤算だ。


 とはいえ、この戦闘中に実行するのは難しい。

 さすがに進化中は行動不能か、動けても戦闘は無理、という状態に陥る可能性が高そうだからな。

 不可能ではないだろうが、相応の策が必要だ。


 というか、バジリスクを何とかする方法を先に考えないと。

 進化の件はその後でもいい。


 シャーマンと二人がかりで遠距離から魔法を撃ち込む?

 うーん……俺の魔法は魔眼で無効化されるだろうし、シャーマンの魔法は魔力差的に効果が低そうだ。

 意思疎通できないから連携もできないし。

 しかもそれでシャーマンが狙われた場合、護るのが難しい。


 じゃあ、シャーマンの援護を受けつつ接近戦を挑む?

 これはLvアップでステータス差が縮まった分、先ほどよりは勝負になるだろう。

 しかしそれでもなお、こちらの圧倒的不利は変わらない。

 また、シャーマンの援護も近接戦の場合はあまり期待できない。

 先のコボルトたちの戦闘を見た限り、回復や支援は至近じゃないと使えないみたいだし。

 攻撃や妨害魔法なら可能だろうが、近接戦でそれは誤射誤爆の危険性が高すぎる。

 それはシャーマンも弁えてるだろうから、しないはずだ。


 あれもダメ、これもダメ、か。

 八方塞がりだな。


 ……いや、まだだ。

 諦めずに考えろ。考えろ。考え……


「!」


 ある閃き(アイデア)が天啓のごとく脳裏に浮かぶ。


 ……これならいける!

 そう判断した俺は作戦を実行に移すべくイリルに心話を繋ぎ、指示を伝える。

 シャーマンの上空辺りで旋回待機していたイリルは、俺の指示を受けてすぐに行動を始めた。


 眷属であるイリルの位置は見なくともある程度感じ取れる。

 なのでそちらには視線を向けず、バジリスクを視線で牽制する。

 そろそろ奴も焦れて何らかの行動に出る頃だろう。


 数メートルほど移動したところでイリルの動きが止まる。

 よし、これで準備は整った。

 俺は再び心話を繋ぎ、イリルにGOサインを出す。


 すると早速、バジリスクがピクリと反応し、俺に向けていた視線を別の方へと向けた。

 見て確認するまでもなく、その視線の方角にはイリルがいる。

 魔法を使うために魔力を放出したので、バジリスクの注意を引いたのだ。


 となれば当然、バジリスクは魔眼で魔法発動を防ごうとする筈。

 しかし……


 バジリスクの顔が微妙に歪む。

 おそらくイリルに魔眼が使えなくて動揺したのだろう。

 バジリスクのいる位置からでは、天井から突き出た岩の向こうにいるイリルの姿が見えなかったのだ。

 もちろん、イリルがそういう位置取りで魔法を使ったのは俺の指示によるものだ。


 イリルの魔力放出は止まらない。

 かなりの速度で広間全体に広がってきている。

 なのにバジリスクは魔眼でそれを止めようとしない。

 多分だが、火球や魔法の矢のように形になってない魔力には干渉できないのだろう。


 ここまでは俺の予想通りだ。

 あとはイリルの魔法発動までバジリスクが大人しくしてくれれば良し。

 そうでなければ……ちっ。


 ここにきてバジリスクが動き出す。

 イリルの姿が見える場所まで移動するつもり……じゃない!?


 走り出したバジリスクは数歩進んだ所でいきなり進路を変え、俺に向かって突進してくる。

 クッソ、フェイントか!


 やや意表を突かれたが、俺のやるべき事は変わらない。

 バジリスクの進路先の地面に向けて【小悪魔の悪戯:Lv1】を行使する。


「ジッ!?」


 その小細工に、バジリスクは見事に引っかかった。

 踏み出した前足をつるりと滑らせ、前のめりに体勢を崩す。

 しかし重心の低い四足獣だけあって完全な転倒はせず、前半身を地面にぶつけながらもこちらに突っ込んでくる。


 敵ながら見上げた根性だ、が……遅いッ!

 俺はバジリスクの動きを見切り、大きく右に跳躍して躱す。

 そして同時に【イグニスフィア:Lv3】を使い、火球を一つだけ生成して奴に撃ち込んだ。


 バジリスクの左目は潰れており、魔眼による即座の迎撃は不可能。

 そのうえ半転倒状態とあっては回避もできない。

 結果、奴はなすすべなく火球をその身に受け、炎上した。


 我、反撃に成功せり――だが、バジリスクはまだまだ元気だろう。

 それにイリルの魔法が発動するまで、もう少し時間を稼ぐ必要がある。


 俺は追撃のため連続で魔法を使う。

 瞬時に生成された三本の魔法の矢が、炎の塊と化したバジリスクに突き刺さった。

 血飛沫が舞う。

 それは炎に炙られ、大半がすぐに蒸発して消えた。


 だいぶ弱ってきたのか、バジリスクの動きが鈍い。

 このまま畳み掛けられれば、と思ったところでバジリスクがこちらを向いた。

 さすがに三発目は撃たせてくれないか。


=====================================

《種族》魔獣種・ラーヴァバジリスク

《名称》-

《状態》左瞳損傷・火傷(中)

《能力》

Lv:23/34

HP:466/2010

MP:1746/1940

=====================================


 再びバジリスクの状態を確認すると、HPが1/4を切っている。

 火傷も(中)になってるし、あと一撃【イグニスフィア:Lv3】を叩き込めば倒せるだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。