第一六話 観戦
次はコボルト側の戦力を確認しよう。
まずは連中の中で最も体格が良くて強そうなアイツからだ。
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《種族》妖魔種・コボルトファイター
《名称》キンチ
《性別》♂
《年齢》8
《状態》良好
《能力》
Lv:18/26
HP:1255/1410
MP:1100/1100
筋力:145
耐久:141
敏捷:132
精神:124
魔力:110
カルマ:-38
ランク:☆☆☆
装備品:
右手:鉄の剣(STR+44)
左手:ウッドバックラー(DEF+20)
頭部:魔物の骨兜(DEF+27)
胴体:皮の胸当て(DEF+21)
固有スキル:
派生スキル:
種族スキル:
【超嗅覚】【暗視】【鉱石探知】
【鉱質変化】
技能スキル:
【格闘:Lv3】【短剣:Lv3】【投擲:Lv2】
【片手剣:Lv4】
攻撃スキル:
【噛みつき:Lv4】【体当たり:Lv2】【全力斬り:Lv3】
防御スキル:
【機動回避:Lv3】【盾防御:Lv3】
特殊スキル:
【遠吠え:Lv3】【咆哮威圧:Lv4】【気殺隠行:Lv1】
【気配察知:Lv2】【ウォークライ:Lv2】
魔法スキル:
耐性スキル:
【土耐性:Lv2】【寒冷耐性:Lv2】【物理耐性(打):Lv3】
【物理耐性(斬):Lv2】【痛覚耐性:Lv2】
一般スキル:
【魔族言語:Lv3】【穴掘り:Lv2】【岩掘:Lv1】
【鉱石採掘:Lv1】【鉱石鑑定:Lv2】【待ち伏せ:Lv1】
【隠れ身:Lv1】【索敵術:Lv2】【追跡術:Lv2】
称号:
【害獣ハンター】
説明:犬頭人体の魔物、コボルトの進化種。
コボルトの大多数は最初にこの種へと進化する。
コボルト社会での戦士階級であり、外敵との戦いや狩猟者の役割を担う。
その性質上、好戦的な性格をしている場合が多い。
高度な知能と器用さを備えており、人種のように言葉を喋り道具を扱う。
種族ランクは高くないが、戦いにおいてはほぼ武装しているため、実際の脅威度は格段に高い。
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名前付き個体か……しかも上位種。
そういや先に戦ったコボルトハンターもそうだった。
タイプは違うが、能力的にもほぼ同レベルだし。
という事は、コイツより一回り体が小さい奴らは普通のコボルトか?
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《種族》妖魔種・コボルト
《名称》コザ
《性別》♂
《年齢》5
《状態》良好
《能力》
Lv:9/13
HP:211/320
MP:240/240
筋力:35
耐久:32
敏捷:38
精神:27
魔力:24
カルマ:-7
ランク:☆☆
装備品:
右手:鉄の短剣(STR+26)
左手:ウッドバックラー(DEF+17)
頭部:魔物の骨兜(DEF+20)
胴体:皮の胸当て(DEF+21)
固有スキル:
派生スキル:
種族スキル:
【超嗅覚】【暗視】【鉱石探知】
技能スキル:
【格闘:Lv1】【短剣:Lv2】【投擲:Lv1】
攻撃スキル:
【噛みつき:Lv2】【体当たり:Lv1】
防御スキル:
【機動回避:Lv1】
特殊スキル:
【遠吠え:Lv1】【気配察知:Lv1】
魔法スキル:
耐性スキル:
【土耐性:Lv1】【寒冷耐性:Lv1】【物理耐性(打):Lv2】
【物理耐性(斬):Lv1】【痛覚耐性:Lv1】
一般スキル:
【魔族言語:Lv2】【穴掘り:Lv1】【岩掘:Lv1】
【鉱石採掘:Lv1】【鉱石鑑定:Lv1】【索敵術:Lv1】
【追跡術:Lv2】
称号:
説明:犬頭人体の姿をした魔物。
ほとんどの人種より体格は小柄だが、魔物だけあって高い身体能力を有している。
知能も高く、人種のように言葉を喋り道具を扱う。
また、同種で群れを形成して集団生活を営む社会性をもつ。
種族的に鉱物との親和性が高く、鉱石を発見したり加工する先天的技能を有する。
同ランクの魔物に比し、武装したり道具を使ったりする分、脅威度は高い。
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やはり下位種……なのにコイツもネームド個体か。
どうもコボルト種は全員名前が付いてるっぽいな。
ちなみにコイツらは全部で6匹いる。
念のため全て確認したが、能力的にはどれも大した事はない。
とはいえ武器による直撃を受ければ、それなりの痛手を負うだろうが。
ただ見たところ、コボルトたちは誰一匹として弓矢などの遠距離攻撃武器を持っていない。
空を飛ぶ俺とイリルにとって、さほど脅威にはならないだろう。
まあ実際に戦うとなれば、投石攻撃くらいはしてくると思うが。
コボルトのどの個体も、技能スキル【投擲】を持ってるしな。
そして最後に。
連中の中で最も気になっていた個体に目を向ける。
そいつは体格こそ下位種と同程度、いや少し小さいくらいだが、外見や装備が他とは一線を画していた。
他のコボルトの体毛は暗色系ばかりなのに、そいつだけは白黒のツートンカラー。そして手に持っているのが短杖である。
どう見ても下位種とは思えない。
装備からしておそらく、コボルトの魔法型進化種だろう。
【悪魔の目】が通るといいのだが。
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《種族》妖魔種・コボルトシャーマン
《名称》キスハ
《性別》♀
《年齢》6
《状態》良好
《能力》
Lv:15/27
HP:940/940
MP:1180/1350
筋力:76
耐久:94
敏捷:111
精神:115
魔力:135
カルマ:92
ランク:☆☆☆
装備品:
右手:エルダーウッドスタッフ(ATK+17・MAG+33)
左手:
頭部:ウッドフェザーキャップ
胴体:布の腰帯(DEF+6)
固有スキル:
【精霊の声】
派生スキル:
種族スキル:
【超嗅覚】【暗視】【鉱石探知】
【鉱質変化】
技能スキル:
【格闘:Lv1】【投擲:Lv1】【杖:Lv3】
攻撃スキル:
【噛みつき:Lv2】
防御スキル:
【機動回避:Lv2】
特殊スキル:
【遠吠え:Lv1】【気殺隠行:Lv2】【気配察知:Lv3】
魔法スキル:
【精霊魔法:Lv3】
耐性スキル:
【火耐性:Lv1】【水耐性:Lv1】【土耐性:Lv3】
【風耐性:Lv1】【雷耐性:Lv1】【光耐性:Lv1】
【闇耐性:Lv1】【寒冷耐性:Lv2】【物理耐性(打):Lv1】
【物理耐性(斬):Lv1】【痛覚耐性:Lv1】
一般スキル:
【魔族言語:Lv5】【穴掘り:Lv1】【岩掘:Lv1】
【鉱石採掘:Lv1】【鉱石鑑定:Lv1】【調理術:Lv3】
【小道具製作:Lv3】【裁縫:Lv2】【植物知識:Lv4】
【薬草調合:Lv4】【応急手当:Lv4】【死んだふり:Lv1】
【索敵術:Lv2】【隠れ身:Lv2】
称号:
【無償の癒し手】
説明:犬頭人体の魔物、コボルトの稀少種。
妖精種だった頃への先祖返りで、精霊の声を聞ける能力を持つ個体が進化したもの。
魔法力に長け、妖精種特有の魔法スキル【精霊魔法】を行使する。
知能も高く、理知的で温和な性格の場合が多い。
戦闘力は低めだが、仲間を癒したり敵を妨害したりといった補助的な行動を得意とする。
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やはり魔法型。
しかも【精霊魔法】持ちか。
厄介だな。
ちなみに【精霊魔法】は属性魔法とは系統の違う魔法スキルだ。
属性魔法とは違い、このスキル一つで複数の魔法効果を発揮できるのが特徴であり長所である。
もちろん種族ランクによる魔法枠も一つしか使わない。
そのうえ基本消費魔力も少ないらしい。
以上の説明から判るように【精霊魔法】は非常に優秀な魔法スキルだが、短所もある。
それは地形によって魔法の効力や使用の有無が左右されてしまうという事だ。
たとえば水中では水精霊魔法しか使えないし、空中では大地と離れているから地精霊魔法が使えない。
まあ逆に言えばどの地形でも最低一種類の精霊魔法を使えるのだから、それほど問題にならないのかもしれないが。
なお魔法スキルには他にも【召喚魔法】【呪方術】等が存在する。
ともあれ、コボルト集団の中ではこの個体がキーパーソンだな。
実際、コボルト連中もこの個体を護る形で陣形を敷いている。
さて、ここからどうするか。
合理性重視で考えるなら、魔物とコボルト、双方の消耗を待つのがベストだ。
漁夫の利狙い、あるいは二虎競食の計ってヤツだ。
ちょっと卑怯かもしれんが、魔物の生存競争に正義などというお題目が介在する余地はない。
知性と理性を持つ者同士の争いなら、話は違うが……。
対応方針を定めて魔物同士の戦いを見守る。
今のところ、コボルトファイター(以降ファイター)が強敵のヘビーロックリザードを相手取り、他のコボルトはそれ以外を相手にしている。
おっ、コボルトシャーマン(以降シャーマン)が魔法を使いそうだ。杖に大きな魔力が流れていっているのを感じる。
数秒の魔力集中を経て、シャーマンが杖の石突で地面を叩く。
すると、前方に向かって岩の棘が次々と生えてゆき、進路上にいたムカデ二匹を刺し貫いた。
それで即死したのか、ムカデ二匹は僅かに痙攣した後、ぐったりと動かなくなる。
なかなか強烈だな。
シャーマンの活躍はその後も続いた。
トカゲにも岩の棘をお見舞いして足にダメージを与えたり、手頃なサイズの岩礫を生成して仲間コボルトに渡したり。
なおその岩礫は上空にいる蝙蝠への投擲攻撃に使われている。
また、時には傷ついた味方に触れて回復魔法(多分)で癒したりと、八面六臂の活躍ぶりだった。
傍から見てるとコボルト側が優勢に戦いを進めている感じだが、俺は見立ては真逆だった。
――このまま戦闘が続けば、最終的に魔物側が勝つな。
俺がそう予測した理由は三つある。
まず、両者の最強個体同士の戦闘が、はっきり魔物側……トカゲの方が優勢という点。
見た感じ、ファイターもそこそこ上手く立ち回ってはいるが、トカゲが硬すぎてほとんどダメージを与えられていない。
あれではそのうちミスをして大きな痛手を負う可能性が高い。
そうなってしまえば、後はそのまま押し切られるだけだ。
下がって回復魔法を受けるにせよ、その間のフォローでトカゲの矢面に立つ仲間コボルトが犠牲になるだろう。
その後、ファイターが戦線復帰できたとしても、根本解決にはならないからまた同じ事が起こる。
そうしていずれは破綻するだろう。
次に、蝙蝠共に対処しきれてないという点。
コボルトの半数が必死に岩礫を投擲して撃ち落とそうと頑張ってはいる。
しかし全く当たらず、牽制程度にしかなってない。
その結果、対空迎撃の隙を突いて急降下してくる蝙蝠側の攻撃を一方的に受け続けるだけになっている。
それでも防具のおかげで重傷者は出ていないようだが、いずれ誰かが倒れるだろう。
なんせ毒蝙蝠までいるからな……
たぶん、すでに一人二人は毒を食らっているはずだ。
シャーマンが状態異常を治療できたとしても、そのうち回復が追いつかなくなるのは目に見えてる。
最後に、魔物側の総数が圧倒的という点。
すでにコボルト側の奮戦によって、ムカデの半数ほどは倒されている。
しかし、それでもまだコボルトと同数近くの数が残っているし、何より蝙蝠が全く減ってない。
なのにコボルト側はすでに相当、消耗してしまっている。
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《種族》妖魔種・コボルトシャーマン
《名称》キスハ
《状態》良好
《能力》
Lv:16/27
HP:811/1030
MP:626/1410
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頼みのシャーマンもすでにMPが半分を切ってるし。
地味にLvアップもしてるようだが、状況不利を覆す要因にはなりえないだろう。
このままでは、ムカデを全滅させられるかどうかといった所で力尽きてジ・エンドだな。




