デスソシエの信念
健司、ルメ、シーリンは、暗闇の魔女ルナを戦意喪失させ、南の山へと向かう準備をしていた。
そんな時、ルナは健司達にある話しをした。
「健司、大事な話しがある。」
健司はルナの話しを聞こうと思った。
「ルナさん、大事な話しとは何ですか?」
ルナは緊張した顔で、
「この先、南の山に行くには、デスソシエの幹部達がいる。全部で5人だ。魔法は知らない。ただ、クロエさんと同等の魔女達だ。確かに、シーリンの魔法には驚いた。しかし、彼女達が真に恐ろしいのは、人間に対する態度だ。」
ルメは少し興味を持った顔で聞いていた。
「へぇ〜。面白そうね。それで、リセルという魔女はどんな魔女?聞く限りだと、シーリンより強そうだね?」
わざと、シーリンに強調する形で聞こえるように言った。
シーリンは意にも介していないようだ。
ルナはそんな2人を見て、この2人は一体どんな関係なのか、気になっていたが、無視をして、続けた。
「クロエさんは中立の人だ。人間に対しても魔女に対しても優しい。ただ、ボスの命令には逆らえない。さっきの魔法も、ボスの命令だろう。それに、デスソシエの信念は魔女だけの国を作ることだ。だから、そこに人間は入ってない。」
健司は悲しい顔になった。
「悲しいですね。差別など無くなればいいのですが。なら、クロエさんにまず会えれば、いいですね。」
ルナは優しい顔になった。健司の言葉を聞いたからだ。
「そうだな。健司の言う通り、平和な世界になるといいな。」
すると、突然、シーリンが健司の頭を撫でていた。
健司はびっくりして、すぐさま距離を取った。
「シーリンさん、何をするんですか?」
シーリンは少し泣きそうな顔になり、
「健司さん、私のこと嫌いですか?」
健司は慌ててシーリンに謝った。
「ごめん。ただ、シーリンさんがそんなことをするのは珍しいので。」
そんな時、ルメが助け船を出した。
「そんな気にしなくていいよ。シーリンの悪ふざけだから。」
シーリンは演技がバレたような感じで、
「あら?バレていましたか。さすがは健司のお姉さんだけありますね。」
シーリンはさっきの仕返しか、お姉さんを強調するようにルメに向いていた。
今度はルメが、眉がピクッと反応して、手に魔力が集まっているのを健司は見た。
「ストップです。ルメ。」
ルメは魔力を集めるのを止め、
「冗談に決まっているじゃない。私達がここで喧嘩するとでも?」
健司はさっきのルメが本気のように思えたが、ルメがそう言うなら、信じようと思った。
「ルメがそう言うなら、信じます。」
ルナはそんな3人を見て、羨ましいと感じ、
健司に本音を言った。
「愛されているな、健司。」
健司はルナの言葉に首を縦に振った。
「小さい頃から仲良しですから。ところで、次も街があるんですか?」
ルナは難しい顔をしながら、
「そうだな。次の街にも魔女がいる。ただ、その魔女は要注意だ。精神系の魔法を使うらしい。私は見たことがないが、いつ、かかったか分からないらしい。」
ルメはう〜んと悩みながら、
「精神系か。私は苦手だね。見えないから、模倣できないんだよね。シーリンは対抗できる?」
シーリンは首を横に振りながら、
「無理ですね。精神系となると、心をせめてきますからね。私の精霊魔法でも守れないですね。あの人さえいればね。」
健司ははてなマークを浮かべながら、
「あの人?誰ですか?」
ルメは手で顔を隠しながら、
「あいつか。確かにあいつなら、効かないかもね。ハレッサなら。」
健司は驚いた。
ハレッサと言えば、ルメ、シーリンさんと共に一緒に住んでいたハレッサさんだ。
確か、いつも愛とか、口に出してたっけ。待てよ、もしかしてハレッサさんも魔女?
「ハレッサさんも魔女なんですか?」
シーリンは嫌な顔をしながらも、肯定した。
「そうですね。彼女も魔女ですよ。あの人は考え方がぶっ飛んでいますからね。精神系の魔法にも対処できるでしょう。しかし、ハレッサは私達が旅に出たこと、知らないですからね。」
ルメは楽観視をして、軽く言った。
「大丈夫でしょう。私達なら、乗り越えられるわ、ハレッサがいなくてもね。」
シーリンはため息をつきながら、
「相変わらず軽く見ていますが、確かに何とかなるでしょう。健司さんとルメと私ならね。」
健司は出発の準備ができたので、
「それでは、また、ルナさん。また、ダサンに来ますよ。」
ルナは手を振りながら、
「ああ、またな。健司、ルメ、シーリン、お前たちの無事を祈っているよ。」
健司、ルメ、シーリンは手を振りながら、次の街へと旅だった。
ルナはそんな健司達を心配した。
気をつけろよ。おそらく次の街には、幹部がいるかもしれない。ダサンを取られたと感じたなら、デスソシエは何が何でも死守するだろう。
それにいくら強くても、カテリーナ様には勝てない。あの方の魔法は恐怖そのものだからだ。
健司達はこの先にも驚きの連続が待っていた。
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一方、ここは、西大陸と東大陸マールンドの間にある家。健司、ルメ、シーリンが住んでいた場所だ。そこに、1人の女性が家の中に入ってきた。
背は175くらいで、髪は桃色でロングヘアー、服はどこかのお嬢様という感じの上品で、絶世の美女みたいな顔立ちをしていた。
手には、果物を持っていた。
ハレッサだ。
彼女はすごく晴れやかな顔をしていた。
健司君達、いるかな?
あれ?姿が見えないよ。いつもなら、すぐに姿を現すだけど?
ふと、テーブルを見た時、メモ書きを見た。
健司と旅に出るから、探さないで。愛し合っているから。
と、書いてあるのを見た。
手に持っていた果物を床に落としてしまった。
ハレッサは急に冷たい瞳をした。
「ふ〜ん。健司君は渡さないよ。しかし、一体どこへ?」
辺りを見渡すと、微かにシーリンの匂いがした。
シーリンもいないとなると、シーリンももしかしたら一緒かもしれない。はぁ。しょうがない、探すか。
ハレッサの両手に魔力が集まり、ピンクの魔法が家の外に行き、南の山へと向かっていった。
「そこね。しかし、南の山にはデスソシエの組織があるはず。まさか!あの女、旅に出たいと言っていたが、健司と共に共通の思い出を。させないよ。私が健司を愛しているから。」
ハレッサは走って、南の山へと急いで向かった。
ハレッサの魔法 ラキュート。この魔法は、愛しているものの方向が分かるふざけた魔法だ。ピンクの魔力が愛しているものの位置まで教えてくれる。
ハレッサは無事に健司と会えるだろうか。




