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魔女に救いを  作者: リーゼスリエ
暗闇の魔女

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8/10

デスソシエの信念


健司、ルメ、シーリンは、暗闇の魔女ルナを戦意喪失させ、南の山へと向かう準備をしていた。

 そんな時、ルナは健司達にある話しをした。


「健司、大事な話しがある。」


 健司はルナの話しを聞こうと思った。

「ルナさん、大事な話しとは何ですか?」


 ルナは緊張した顔で、


「この先、南の山に行くには、デスソシエの幹部達がいる。全部で5人だ。魔法は知らない。ただ、クロエさんと同等の魔女達だ。確かに、シーリンの魔法には驚いた。しかし、彼女達が真に恐ろしいのは、人間に対する態度だ。」


 ルメは少し興味を持った顔で聞いていた。


「へぇ〜。面白そうね。それで、リセルという魔女はどんな魔女?聞く限りだと、シーリンより強そうだね?」


 わざと、シーリンに強調する形で聞こえるように言った。

 シーリンは意にも介していないようだ。


 ルナはそんな2人を見て、この2人は一体どんな関係なのか、気になっていたが、無視をして、続けた。


「クロエさんは中立の人だ。人間に対しても魔女に対しても優しい。ただ、ボスの命令には逆らえない。さっきの魔法も、ボスの命令だろう。それに、デスソシエの信念は魔女だけの国を作ることだ。だから、そこに人間は入ってない。」


 健司は悲しい顔になった。


「悲しいですね。差別など無くなればいいのですが。なら、クロエさんにまず会えれば、いいですね。」


 ルナは優しい顔になった。健司の言葉を聞いたからだ。


「そうだな。健司の言う通り、平和な世界になるといいな。」


 すると、突然、シーリンが健司の頭を撫でていた。

 健司はびっくりして、すぐさま距離を取った。


「シーリンさん、何をするんですか?」


 シーリンは少し泣きそうな顔になり、


「健司さん、私のこと嫌いですか?」


 健司は慌ててシーリンに謝った。


「ごめん。ただ、シーリンさんがそんなことをするのは珍しいので。」


 そんな時、ルメが助け船を出した。


「そんな気にしなくていいよ。シーリンの悪ふざけだから。」


 シーリンは演技がバレたような感じで、


「あら?バレていましたか。さすがは健司のお姉さんだけありますね。」


 シーリンはさっきの仕返しか、お姉さんを強調するようにルメに向いていた。

 今度はルメが、眉がピクッと反応して、手に魔力が集まっているのを健司は見た。


「ストップです。ルメ。」


 ルメは魔力を集めるのを止め、


「冗談に決まっているじゃない。私達がここで喧嘩するとでも?」


 健司はさっきのルメが本気のように思えたが、ルメがそう言うなら、信じようと思った。


「ルメがそう言うなら、信じます。」


 ルナはそんな3人を見て、羨ましいと感じ、

健司に本音を言った。


「愛されているな、健司。」


 健司はルナの言葉に首を縦に振った。


「小さい頃から仲良しですから。ところで、次も街があるんですか?」


 ルナは難しい顔をしながら、


「そうだな。次の街にも魔女がいる。ただ、その魔女は要注意だ。精神系の魔法を使うらしい。私は見たことがないが、いつ、かかったか分からないらしい。」


 ルメはう〜んと悩みながら、


「精神系か。私は苦手だね。見えないから、模倣できないんだよね。シーリンは対抗できる?」


 シーリンは首を横に振りながら、


「無理ですね。精神系となると、心をせめてきますからね。私の精霊魔法でも守れないですね。あの人さえいればね。」


 健司ははてなマークを浮かべながら、


「あの人?誰ですか?」


 ルメは手で顔を隠しながら、


「あいつか。確かにあいつなら、効かないかもね。ハレッサなら。」


 健司は驚いた。

 ハレッサと言えば、ルメ、シーリンさんと共に一緒に住んでいたハレッサさんだ。

 確か、いつも愛とか、口に出してたっけ。待てよ、もしかしてハレッサさんも魔女?


「ハレッサさんも魔女なんですか?」


 シーリンは嫌な顔をしながらも、肯定した。


「そうですね。彼女も魔女ですよ。あの人は考え方がぶっ飛んでいますからね。精神系の魔法にも対処できるでしょう。しかし、ハレッサは私達が旅に出たこと、知らないですからね。」


 ルメは楽観視をして、軽く言った。


「大丈夫でしょう。私達なら、乗り越えられるわ、ハレッサがいなくてもね。」


 シーリンはため息をつきながら、


「相変わらず軽く見ていますが、確かに何とかなるでしょう。健司さんとルメと私ならね。」


 健司は出発の準備ができたので、


「それでは、また、ルナさん。また、ダサンに来ますよ。」


 ルナは手を振りながら、


「ああ、またな。健司、ルメ、シーリン、お前たちの無事を祈っているよ。」


 健司、ルメ、シーリンは手を振りながら、次の街へと旅だった。


 ルナはそんな健司達を心配した。

 気をつけろよ。おそらく次の街には、幹部がいるかもしれない。ダサンを取られたと感じたなら、デスソシエは何が何でも死守するだろう。

 それにいくら強くても、カテリーナ様には勝てない。あの方の魔法は恐怖そのものだからだ。


 健司達はこの先にも驚きの連続が待っていた。


 ――――――――――――――――――――――――――


 一方、ここは、西大陸と東大陸マールンドの間にある家。健司、ルメ、シーリンが住んでいた場所だ。そこに、1人の女性が家の中に入ってきた。

 背は175くらいで、髪は桃色でロングヘアー、服はどこかのお嬢様という感じの上品で、絶世の美女みたいな顔立ちをしていた。

 手には、果物を持っていた。

ハレッサだ。

 彼女はすごく晴れやかな顔をしていた。


健司君達、いるかな?

あれ?姿が見えないよ。いつもなら、すぐに姿を現すだけど?

ふと、テーブルを見た時、メモ書きを見た。


 健司と旅に出るから、探さないで。愛し合っているから。


 と、書いてあるのを見た。

手に持っていた果物を床に落としてしまった。

ハレッサは急に冷たい瞳をした。


「ふ〜ん。健司君は渡さないよ。しかし、一体どこへ?」


 辺りを見渡すと、微かにシーリンの匂いがした。


 シーリンもいないとなると、シーリンももしかしたら一緒かもしれない。はぁ。しょうがない、探すか。

 ハレッサの両手に魔力が集まり、ピンクの魔法が家の外に行き、南の山へと向かっていった。


「そこね。しかし、南の山にはデスソシエの組織があるはず。まさか!あの女、旅に出たいと言っていたが、健司と共に共通の思い出を。させないよ。私が健司を愛しているから。」


 ハレッサは走って、南の山へと急いで向かった。


 ハレッサの魔法 ラキュート。この魔法は、愛しているものの方向が分かるふざけた魔法だ。ピンクの魔力が愛しているものの位置まで教えてくれる。


 ハレッサは無事に健司と会えるだろうか。

 


 

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