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魔女に救いを  作者: リーゼスリエ
暗闇の魔女

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暗闇の魔女ダサン


健司とルメは、歌姫がいる街ディーバを出発して、南の山にいると言う魔女の組織を目指して、南の方へ向かった。


 南方面に向かうと、森を抜け、果てしない荒野が広がっていた。

 健司は、果てしない荒野を見て、感想を口にした。


「ルメ、果てしない荒野だね。この先に街が本当にあるの?」


 ルメは、首を横に振りながら、


「わからないね。私が実際に魔女に知っていたのは、さっきの街ディーバにいた魔女くらいだからね。でも心配しないで。これも旅だから。旅って、何があるかわからないから面白いでしょ。」


健司は、納得した顔で


「そうだね。確かにワクワク感が満載だね。ところで、家を出る時、何か書いていたみたいだけど、何を書いていたの?」


 ルメは、にやっと笑い、


「大したことないよ。あの3人に旅に出るって書いただけだから。それに、あの3人も納得してくれるはず。」


 しかし、そのメモがあの3人に心の火をつけるようなことになるとは、ルメ自身も夢にも思わなかった。


 数十分後、歩いて行くと、岩場の影を発見した。

 ルメは、あの岩場の影を見て、


「健司、あの岩場の影で一旦休みましょう。」


 健司も同調した顔で、


「そうだね、疲れたからちょうどいいですね。」


 健司とルメは、あの岩場の影で休むことになった。

 今まで歩いてきたから、健司にとってはやっと休むことができた。

 健司はふとルメを見る。全然疲れてる様子がない。さすがルメだ。少し憧れてしまう。紅髪の美人を見てしまうと、少しどきっとしてしまう。そういえば、シーリンさんは元気だろうか?あの人も美人だからなぁ。別れを言う前に出て行ってしまったのは、少し心残りがある。


 健司はふと、ミイナが言ったことを疑問に思い、


「ねぇ、ルメ。ミイナが言っていた魔女はどこかしらに属していると言っていたけど、そんなに組織があるの?」


 ルメは、健司の目を見ながら、


「確かにあるわ。南の山にいる組織は知らないけど、有名なのは、光の組織よ。」


 健司は興味を示した感じで、


「光の組織!何か、神聖な組織のように感じるけど。」


 ルメは難しい顔をしながら、


「神聖ではないわ。その組織は味方には優しいけど、敵には厳しいわ。だから、敵対している魔女が多いね。そこの組織のトップは、光魔法を使うとされているらしいね。」


 健司は、悲しい顔をしながら、


「みんな仲良く出来ればいいんですけど、分かりあえたらいいんですけど。」


 ルメは健司を抱き寄せて、


「大丈夫よ。その為に旅をしているんだから。さぁ、そろそろ出発しましょうか?」


 健司はすごくドキドキした。

 ルメからはいい匂いがするし、こんな美人だし、ルメがこんなことするなんて。


 健司はルメからすぐ離れ、


「ルメ、どうしたの?ルメらしくないよ。」


 ルメは健司の様子が照れていると感じ、


「健司、何驚いているの?このくらい、家族なら普通でしょう。それとも、健司は私といるのが嫌?」


 ルメの目にはうっすら涙が浮かんでいた。

 健司は慌てて、取り繕った。

「ごめん、ルメ。ちょっと、ドキドキしちゃって。」


 ルメはいたずら好きなので、この反応も想定内だった。

 だから、涙も嘘なのだ。

ルメは満足して、健司の目を見た。

 健司もルメの目を見た。

 お互い、2人だけの時間が流れていく瞬間、恋人のような雰囲気がした。


 その時、2人の耳に突如、聴き慣れた声が聞こえてきた。


「やっと見つけた!健司さん、ルメ。」


 2人が振り向くと、髪は美しい紫の髪のセミロングに、真っ白な服装で、優しい雰囲気を持った人 シーリンだ。


 ルメは目を逸らした。

 健司はシーリンに出会えて、嬉しい気持ちになった。


「シーリンさん、会えて嬉しいです。何故ここに?」


 シーリンはルメの方を向いて


「それはルメに聞いたらいかがですか?健司さんは、何でルメと旅に出ているんですけど?」


 健司はシーリンの言葉を聞いて、困惑した。


「え?それは、ルメが魔女を助けたいから、一緒に旅に出ようと。」


 シーリンは納得した顔で、


「なるほど、魔女を助けるためですか。いいですね。私も同行していいですよね!ルメ。」


 ルメは舌打ちした。

 ちっ。シーリンがこんなに早くも見つけるとは予想外だった。おそらく、精霊にでも聞いたんだね。まぁ、精霊魔法を使う魔女だから、しょうがないか。健司と2人きりの時間がようやく、作ったのに。


「まぁ、いいよ。魔女を助けるために旅しているだけだから。やましい気持ちなんてないよ。」


 ルメはわざとらしく強調した。


 シーリンは笑顔だが、目が笑っていない。


「ふふふ。そうですか。てっきり、健司さんと2人きりになるためかと思っていましたよ。」


 ルメは嘲け笑うように、


「あはは。まさか。たとえそうだとしても、親密度で言えば、私が1番だからね。」


 健司はまずい雰囲気になるのを感じた。


「2人共、仲良くしてよ。」


 2人はそろって


「仲良くするよ、健司がいるところでは!」


 健司は、ルメとシーリンさんが仲良くする気はないな、と感じた。


 シーリンはルメに真面目な顔で


「ところでどこに向かっているんですか?」


 ルメは立って


「南の山よ。南の山に魔女の組織があると聞いてね。ディーバにいた魔女ミイナから。」


 シーリンは冷や汗をかきながら、


「正気ですか!南の山には、デスソシエと言う魔女の組織がいるんですよ。」


 健司は初めて聞くので、


「どんな組織なんですか?」


 シーリンは健司の方へ向いて、


「デスソシエは、魔女を守るための組織で、逆に言えば、それ以外は目にも入らない組織です。健司さんなどは人としては思っていないんです。」


 健司は悲しい顔になって、


「恐ろしい組織ですね。でも、僕はそんな彼女達ですら救いたいです。これはルメやシーリンさんを幸せにする為です。」


 ルメとシーリンは、そんな健司の言葉に目を大きく開き、感動した。


 ルメは、


「健司、私感動したよ。」


 シーリンは、穏やかな顔に戻り、


「健司さんの望みなら、仕方がないですね。では行きましょうか。南の山へ。」


 ルメは唐突にシーリンに


「ところでデスソシエには、どんな魔女がいるの?」


 シーリンは難しい顔をして、


「詳しく知りませんが、ボスの名前はカテリーナ。冷酷だと聞きます。魔法は知りませんが、厄介でしょう。」


 ルメは楽観視して、


「まぁ、いいじゃない。とりあえず、南の山へ行きましょうか。」


 シーリンはルメの事を考えていた。

 ルメらしいですね。しかし、デスソシエには、どんな魔法を使うのか、想像出来ません。

 厄介な事にならなければいいですが。

最悪、私の精霊魔法で守れば、いいですから。


 健司は何か、やな予感を考じた。

 何だろう。ミイナさんみたいに素直ならいいけど。

 デスソシエか。みんな幸せになれたらいいんだけど。


 シーリンを加えて、3人は南の山へと向かった。

 まさか、これがデスソシエと激しい戦いになるとは夢にも思わなかった。

 

 

 

 

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