昔の戦い方
クロエ、ヴェリシア、リセルは、カテリーナたちが戦いを選んだことに困惑していた。
いつも冷静なエルネア、リーネが好戦的なことにも驚きを隠せなかった。
一旦どうしたの?エルネア、リーネ。あなたたち、そんな性格じゃないでしょう?やっぱり、いつもの彼女たちじゃない。何が?
ここにシーリンがクロエたちに話しかけてきた。
「すぐ、戦闘になります。健司を守ってください。」
リセルがカテリーナたちを擁護するために、弁明した。
「シーリン、いつもはあんな好戦的じゃないの。話し合いができるなら、話し合いで今まで解決してきたの。」
シーリンは、やはりと感じ、
「そうですか。思った通りですね。近くに魔女がいます。それも魔法と感じさせないほどの狡猾にやっていますね。彼女たちがおかしいのも、その魔法の影響でしょう。」
ヴェリシアがシーリンの言葉に反応示して、
「魔女?全然わからなかった。でもどうして気づいたの?」
シーリンは、違和感を指摘しながら、
「1つは森です。ここは南の山ノースリエ。木が生えないことで有名です。なのに森がある。それが違和感です。確信を得たのは、もの静かそうな魔女の言葉です。デスソシエもちょっとおかしいと、思ったのが魔女的いましたね。」
クロエは、シーリンがいいたいことがわかった。
「リーネのことね。確かに、彼女は、普段は優しい人。あんな言葉を言うなんて信じられなかった。それで、どうするの?」
「まずは、デスソシエの幹部たちを止めます。そして、両方が弊したところを、この戦場を操っている魔女がいますので、おそらく現れてくるはずです。そこまで引っ張ることが目的です。戦闘は私たちに任せて、後方で待機していてください。」
クロエ、ヴェリシア、リセルは、頷いて、健司は、シーリンに言った。
「シーリンさん、僕も…………」
シーリンが健司が言っている最中に、
「健司さん、あなたは切り札なんです。あなたの魔法は、むやみに見せるやつじゃありません。いいですか?」
健司は渋々頷いた。
「わかりました。僕達は、後ろで見守っています。」
健司とシーリンが話してる最中、眩い光が健司達を襲う。
無数の素早い光が健司達を襲う瞬間、ピンクの光とともに全て消えてしまった。
デスソシエの幹部達は驚いた。
「一体何が?セレナの月魔法を消すなんて!」
そこには、桃色の髪のロングヘアーの人物だった。
ハレッサだ。
「危なかったね。でも私には効かない。すべての出来事は、愛だから。愛を感じたものは全て、打ち消せる。それが私の魔法 ラブキュート。」
黒髪のツインテールに、月光のローブを催した魔女セレナが口を開いた。
「ふざけた魔法ね。でも、いつまで持つかしら?私たちの攻撃はまだ終わってはいない。」
ハレッサのその言葉を聞いた瞬間、一瞬反応が遅れた。
真っ直ぐに突進してくる魔女がいた。
白銀の髪にやりを持った魔女 ソレイユだ。
「終わりだ!まず1人。」
太陽の槍がハレッサの腹を狙う。
赤く温度も高いその槍は、一撃必殺で、防御すらできない。
その時、ソレイユの周りに円ができたと思うと、その内部が急に暑くなった。
ソレイユはたまらず、動きが止まってしまった。
「暑い!これは、私の魔法、一体どうやって?」
ハレッサの近くにいた紅髪の魔女ルメだ。
「あなたの魔法なんか、簡単だったよ。私、1度でも目にしたものは真似できるんだ。」
ソレイユはこれに驚きを隠せなかった。
「真似だと?そんな奴見たことない。さすがははぐれ魔女か。」
デスソシエの後ろにいた黄金の髪の魔女 リーネが杖を地面に叩くと、緑色の光がソレイユを包んだ。
ソレイユはリーネに感謝した。
「ありがとう、リーネ。回復できた。」
リーネは後ろにいたクロエ達を見て、
「クロエ、ヴェリシア、リセル、戻ってきてはくれませんか?昔のように、ほら、この戦い方昔を思い出しませんか?」
クロエ達は、困惑していた。
最近ではなかったからだ。カテリーナがボスになってからは、上下関係ができて厳しくなっていた。
昔は、このように連携して、相手を追い払っていったからだ。
エルフェリアは、今の状況見て、
「厄介だね。連携か。私たちにはないものだね。」
カテリーナはエルフェリアを見て、優位に立った。
「当然でしょう。あなたたちとは格が違う。あなたはここで終わるんだよ。」
そう言った瞬間、カテリーナの姿が消えた。高速で動いている。目では捉えられない速さだ。エルフェリアの後ろに現れた。拳が当たる瞬間、エルフェリアの空間魔法 コンタクトで避けたが、カテリーナの動きが止まらなかった。
デスソシエの幹部 眼鏡をかけている魔女 エルネアが指示を出していたからだ。
「カテリーナ!横から狙え。決して止まるな。」
エルフェリアは、全体を見渡す目があるが、それでも厄介だった。
あの魔女 未来が見えているのか?厄介だね。この連携の前では簡単に崩せない。どうしたものか?こういうときは、トリッキーな動きをするルメかハレッサが何とかしてもらいたいものだが、相手の魔女も簡単にはいかない。
その様子を後ろから見ていたクロエ達は、
「まさか、ここまでやるなんて。はぐれ魔女達には賞賛に値するわ。」
「ええ、でも、エルネアの目にはかなわない。彼女は未来が見える」
「セレナの遠距離で攻撃して、ソレイユで突撃、リーネが回復して、カテリーナが場をかき乱す。そして、指揮は、エルネア。まんま、昔の戦い方だ。これでは、いくら彼女たちでも……」
戦いはデスソシエ達が優勢だった。
はぐれ魔女達は防ぐので精一杯だった。
シーリンは動けなかった。
眼鏡をかけている魔女エルネアが、ちっとこちらを見ていたからだ。
動けないですね。隙をあらば、こちらに来るでしょう。
どうしたものか?困りましたね。
戦いはデスソシエが圧倒的に有利だった。
——————————————————————————
岩陰に隠れていた魔女たちは、この戦場を見て、
「デスソシエ達が優勢みたいですね。どうしますか?」
上品で、優雅な女性は、にこやかと笑い
「大丈夫よ。仲間なんて些細なことで滅ぶんだから。そうでしょう?」
その場にいた魔女たちは、誰もが同意した。
「その通りですね。今は見守るんですか?」
上品で、優雅な女性は、邪悪の笑みを浮かべ、
「今はね。タイミング狙って、魔法を使うわ。」
この魔女たちは、何を狙っているのだろうか?
ただ、存在には、気づけていても、それどころではない健司達だった。




