影の街バリッテ
健司、ルメ、ハレッサ、シーリン、エルフェリアは、南の山ノースリエを目指して、次なる街を目指していた。
健司はシーリンに次の街について、聞いてみた。
「シーリンさん、次の街ついて、何か知っている情報はありますか?」
シーリンは健司に対して、詳しく説明した。
「次の街は、影の街と呼ばれるくらいの光が照らされない街です。その街の名は、バリッテ。その街を越えれば、南の山ノースリエを目指すだけです。」
健司はうんうんと頷きながら、
「なるほど、となると、デスソシエの魔女がいるわけですが、もしかして、影の街と言うのも、魔女の影響かもしれませんね。」
エルフェリアは神妙な顔をしながら、
「影ね。となると、闇の魔法を使っていたクロエという魔女、彼女もいるのかもしれないね。さて、どうしたものか。」
ハレッサはそんなエルフェリアの声を無視して、
「大丈夫よ。愛さえあれば何とかなるから。気にしないでいきましょう。」
ルメは、そんなハレッサを諦めながら、
「諦めましょう。ハレッサがこうなったら、止まらないから。」
健司はこんな4人のやりとりを懐かしく思いながら、次の街バリッテを目指して、道中歩いて行った。
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そんな5人を遠くから観察している魔女たちがいた。
ここは、影の街バリッテ。
バリッテの監視塔。
バリッテはデスソシエがいる本拠地の最後の砦として、監視塔を作った。
その監視塔には、4人の魔女がいた。
闇の魔法を使う魔女クロエ、赤髪の魔女、ショートカットの黒髪の魔女、そして、影の魔女がいた。
クロエがショートカットの黒髪の魔女に対して、
「リセル、見える?」
ショートカットの黒髪の魔女 リセルは、頷きながら、
「見えるね。5人、こっち歩いてくるね。あれがはぐれ魔女達か。特徴と一致してるね。黄金の髪に、紅髪、紫の髪、ピンクの髪、それに男。確か名前は、エルフェリア、ルメ、シーリン、ハレッサ、だったかしら。」
赤髪の魔女 ヴェリシアはリセルに対して、
「相変わらず、リセルの魔法は、恐ろしいね。透視の魔法は!それでどうする、ソレイユが負傷したとなると、簡単な相手じゃないってわかっている。しかし、魔法がいまいちわからない。」
クロエは、ヴェリシアの言葉に同意しながら、
「確かに魔法はわからない。1人は、自然に準ずる魔法、1人は、空間系の魔法、それにミリィの洗脳魔法の効果を受けないあたり、精神系なのか、それとも、魔法無効化系なのか、わからないけど。いずれにしても厄介だわ。」
そこに後ろにいた影の魔女 ローザは、クロエ達に聞いてみた。
「リセルさん、ヴェリシアさん、リセルさんがまさか、3人で来ようは思ってもみませんでした。それだけ、デスソシエが危機だと言うことなんですか?それに、ソレイユ様が負傷したと言うことですが、にわかに信じられません。」
クロエは、チラッとローザを見ながら、
「本当よ。現に私も魔法を破られた。それだけ、彼女たちが脅威だと感じているわ。だから、対策を立てることにしたわ。まず、あなたの魔法ではぐれ魔女達をバラバラにして、各個撃破する。これしかないわ。」
リセルは、自信満々気に、
「確かにそれなら負ける要素がないね。実力だけで言えば、幹部にも引け取らない私達がいればね。そうでしょう、ヴェリシア?」
ヴェリシアもリセルの言葉に同意して、
「リセル、確かにね。私達がいれば、組織を守れる。でも、いいのかい?クロエ。」
クロエは真意を汲み取り、
「いいわ。私達に勝てなければ、この先も進めることはないだろうし、彼女たちはそれまでの存在だということよ。それでマッチメイクをするわ。私は、空間系の魔法を使うエルフェリアと。ヴェリシアは、自然系の魔法を使うシーリンと。リセルは、何の魔法かわからないけどミリィを倒したハレッサと。そして、魔法が一切不明な魔女ルメとは、ローザ、あなたが相手にするのよ。」
リセルは相変わらず、クロエの頭の良さに感嘆しながら、
「恐ろしいね。クロエは、それが今のベストマッチだと気づいたのね。」
ローザは疑問浮かべながら、
「しかし、リセル様はなぜ得体の知れないハレッサとなんですか?魔法無効果かもしれないんですよね?」
ヴェリシアは、そんなローザの疑問に答えながら、
「大丈夫だよ。リセルは、魔法だけじゃないからね。魔女の中では珍しい部類だと思う。」
リセルは、自分に自信を持ちながら、
「確かに、私は魔法だけじゃないから、どんな魔法を使うにせよ、対処ができる。それで、いつの場面で襲う手はずなの?」
クロエは、微笑浮かべながら、
「彼女たちが最初に入った瞬間よ。ここは影の街。ローザが1番実力を発揮できる場所。やるならここしかない。ローザ、住民は家の中にいるように言っているんだよね?」
ローザは、クロエのいいつけを守るように、
「はい!外には出ないようには言ってあります。では、彼女たちが最初に街に入った瞬間に襲います。」
ヴェリシアは、準備万端のような気持ちで、
「楽しみだね。彼女たちがどんな結末を迎えるのか、楽しみでしょうがないよ。」
クロエとリセルも楽しみのような気持ちを持っていた。
ローザはそんな彼女たちを見て、恐れを抱いた。
この3人は、幹部ではないにせよ、幹部に限りなく近い実力者。私は、ヴェリシア様に教えられたから、分かる。もしかしたら、幹部より強いかもしれない。
そんな3人と戦えるんだ。ここはなんとしてでも守る。それが私の存在意義だ。
クロエは街の外を歩いている健司達を見て、考えた。
あなたたちの実力を見せてちょうだい。
あなたたちが希望なのかどうかを確認させてちょうだい。それが今後の組織に大きく影響される。
だって、この世界は、恐怖で支配されているんだから。
罠が待ち構えているとも知らず、健司達は、影の街バリッテを目指して歩いていた。
着くまでもう少しだ。
この先どんな結果待っているのだろうか?




