じゃれあい
健司、ルメ、ハレッサ、シーリン、そして、新たに加ったエルフェリアは、デスソシエの一員で洗脳の魔女ミリィが支配していた街レッジランドを救い、デスソシエの幹部である太陽の魔女 ソレイユを退け、南の山ノースリエを目指して、次の街へと歩いていた。
健司は、ある疑問をエルフェリアにぶつけた。
「エルフェリアさん、さっきのあの魔女ですが、ソレイユと言いましたっけ、あの魔女の魔法は何なんですか?」
エルフェリアは、健司に答える形で、
「あれは太陽だね。太陽の魔法だね。さすがは幹部と言ったところか。魔力の桁がだん違いだったね。デスソシエは恐ろしいね。シーリン、デスソシエの構成員は知っているだろう?」
シーリンは、頷きながら、
「はい。デスソシエには、ボスの下に幹部がいて、その下が構成員となっています。幹部は、4人いて、その下に主力となる強大な魔女がいます。幹部の名前はわかりませんが、魔法は、太陽、月、回復、未来を使うみたいです。主力となる強大の魔女は、3人いて、詳細はわからないんですが、1人の名前は戦ってる時にわかりましたね。クロエと言う魔女です。」
ルメがぴんときたような顔で、
「ああ!確か、暗闇の魔女ルナが言っていた魔女、彼女がそうなのね!」
ハレッサは、笑いながら、
「大丈夫よ。私の蹴りで何とかするから。」
ルメは、ふっと笑いながら、
「当たらなければ意味ないんじゃない。ハレッサがいくら強いって言ってもね。」
ハレッサは、余裕な感じで、上からももの言う感じで、
「まねっこよりマシだわ。真似っこなんて、見たものしか真似できないんじゃない?」
2人の間で、険悪な雰囲気が流れた。
この2人は相性が悪いのだ。
見たものが真似できるルメと愛を信じているハレッサ。
互いが理解できないという感覚なのだ。
今にも喧嘩しそうな雰囲気だった。
健司はまずいと思い、止めに入った。
「ルメとハレッサさん、喧嘩はやめましょう。僕たち、やっとこのメンバーで旅しているんですから。」
ルメとハレッサは、健司の言葉を聞いて、
「そうね。ご褒美が欲しいわね。私が1番活躍したんだから。」
「はぁ?あなたなんて、相手を蹴っていたただけじゃない?」
また、2人は険悪な延期になった。
それを一言で止めたものがいた。
エルフェリアだ。
「はぁーい、やめなさい。今は旅しているのです。喧嘩は良くありませんよ。」
2人はすぐに、言い合いを辞めた。
健司は目をキラキラして、
「すごいです。エルフェリアさん、さすがお姉さん的存在ですね。頼りになります!」
エルフェリアは頬を緩めながら、
「ありがとう。健司もいい子だね。」
シーリンはそんな健司を見ながら、
「健司さん、気をつけてください。すべて計算の上です。普段は止めもしないんですから。」
エルフェリアがピクと反応し、
「何か言った、シーリン?」
シーリンは、勝ち誇るような声で、
「健司さんと1番絆が深いのは私ですよ、エルフェリア。一緒に寝た仲なのですから。」
エルフェリアは、シーリンの言葉にかちんときて、
「面白い冗談を言うのね。一緒に寝た?ただ隣で寝ただけでしょ?」
今度は2人が険悪な雰囲気になった。
健司はおろおろとしながら、ルメ、ハレッサに助けを求めた。
「ルメ、ハレッサさん、どうしよう?」
ルメはため息をつきながら、
「よしなさい。あの2人は頭がいいから、優越感に浸りたいだけよ。」
ハレッサは、やれやれとしながら、
「そうよ。健司が慕っているのが、どちらか、喧嘩してるだけよ。放っておきなさい。」
健司はどうしようか?、と思っていた時、思いついた。
ハレッサが僕にあげたものを。
赤いバラだ。
赤いバラをメージして、2人にあげた。
「エルフェリアさん、シーリン、はい、これ!赤い薔薇をあげる。」
2人は目を輝かせて、
「ありがとう、健司。でも、これは浮気?」
「ありがとう、健司さん。2股でもかけるつもりですか?」
健司は、え?と言いながらも、
「だって、ハレッサさんからもらったから、大丈夫かなと思って。」
エルフェリアとシーリンは笑いながら、
「冗談よ。」
「揶揄かっただけですよ。」
健司は一安心して、
「それでどうしますか?幹部相手では、手も足も出ませんでした。」
エルフェリアは、考えながら、
「確かに、魔力は桁違い。しかし、私たちには大きな武器がある。私たちの魔法は、広くは知られていない。情報は向こうにもいってるだろう。だが、私たちは魔法の全てを見せていない。それに、魔法は、ひらめきなんだよ。」
ルメは、納得しながら、
「そうね。例えば、こんな感じ?」
ルメは太陽の魔女ソレイユの魔法セリーソラを見せた。
健司以外は呆れた顔していた。
健司は感心していた。
ハレッサが呆れて、
「さすがだわ、ルメ。一度見ただけで、模倣できるだから。私はこれかな?」
ハレッサは愛の魔法 ラブキュートを見せた。
その魔法は、ルメが見せた魔法を打ち消した。
どうやら、魔法を消す魔法みたいだ。
シーリンは理解がしづらく、
「ハレッサ。相変わらず、理解不能な魔法ですね。私はこれですかね。」
シーリンは精霊を呼び出し、唱えた。
すると、精霊魔法 コピースピ。
その魔法は、黒い闇のようなものが健司達を覆った。
健司は驚いた。
この魔法は、ダサンを覆っていた闇そのものだからだ。
「シーリンさん、この魔法はダサンを覆っていた魔法。」
シーリンは詳しく解説した。
「この魔法は、精霊を呼び出し、その属性に合った魔法が使える魔法です。闇の精霊が出てきたので、クロエと言う魔女の魔法を使ってみました。これで対等に渡り合えるはずです。」
エルフェリアは満足そうな顔しながら、
「はぁーい、みんなよくできました。最後に私の魔法見せてあげましょう。」
エルフェリアはシーリンに合図をして、シーリンは魔法を放った。
エルフェリアは、魔法 ディケレージを使った。
その魔法は、シーリンが放った魔法を吸収して、数分後、シーリンの後ろからシーリンの魔法が出てきた。
みんな驚いた。
一体何なのかこの魔法は、と。
「この魔法はね、時間差で、魔法が返ってくる魔法なの。」
健司はみんなの魔法を見て、
「理解不能ですね。これじゃ、相手も対策のしようがありませんね。」
みんなは笑って、
「まぁ、はぐれ魔女だから、理解不能なのは当然ね。」
「すべては愛よ。愛さえあれば、何でもできるわ。」
「精霊の力があれば、不可能を可能にするんです。」
「お互い味方でよかったよ。じゃあ行こうか。次の街へ。」
5人は、互いの魔法を見て、次の街へと歩き出した。
この未知の魔法がデスソシエを驚かせることになるとは、デスソシエは知るよしもなかった。




