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【外伝・大学生編】第4話『記録の扉、その先へ』


 


薄暗い資料整理室。

澪の手の中には、埃をかぶった小さな木箱があった。


金の蝶番。剥がれかけた封蝋。

そして、蓋の中央に浮かび上がるように彫られた紋章――


それは、王国ルヴィエールの王家に代々受け継がれた“印”だった。


「……間違いない。これ、あの人の……」


澪がゆっくりと蓋を開けると、そこには一通の古びた手紙が入っていた。


 


『記録者へ』


そう、たった一言だけが書かれた封筒。


中を開くと、まるで今この時代に書かれたかのように綺麗な文字が並んでいた。


 


“君がこの手紙を読んでいるということは、

王都ルヴィエールの記録が、確かに現代へ届いたということだ。

私たちは遠い昔、魔王と共に世界の命運を担った。

君の名が《澪》であるなら――きっと、その魂は知っているはずだ。


どうか、私たちの物語を継いでほしい。


未来に生きる君に、この願いを託す。”


 


差出人の名はなかった。


けれど澪には、確信があった。


──これは、“あの子”たちの誰かが書いたもの。

リアム? フィリア?

それとも、もっと後の、誰かが。


彼女たちは、あの世界で「未来に記録が届くように」と、手紙を託したのだ。


 


澪は震える手で手紙を胸に抱きしめる。


「……継ぐよ。私が、全部。あなたたちの記録を」


もう一度、あの世界に行けなくても。

もう一度、あの人の手を取れなくても。


でも、“記録”としてなら――澪は、その扉を開けられる。


 



翌日。


澪は天海准教授に、正式に“記録研究室”への所属を希望した。


「私は、誰かの物語を綴りたいです。

歴史じゃなくて、“生きていた”人たちの、その声を――」


准教授は一瞬目を見開いたあと、静かに頷いた。


「なら、きっと君は……継承者だよ、如月さん」


 


──次回、第5話『語られるは、君の声』

澪は卒業研究として“異世界王国ルヴィエールの非公記録”を執筆し始める。

教室で、彼女の物語を聞く学生たちが現れ始める――



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


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その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。

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