ぺろりんさんと学級新聞08
「シロダマ~」
ぺろりんさんがよぶとシロダマが空からふって来て、ポーンポーンとはねる。
「ポー」
「なんだ、これ? やわらかいな。ふん!」
シロダマを持ってデーブがいっていると、シロダマの目がパッと開いた。
「ふがっ!」デーブがおどろく。
「ぷにぷにじゃーん。ぷにぷに」
見崎さんはシロダマをさわって楽しそうだ。
「ぼくはシロダマとは、まえにおばあちゃんのスカーフをさがすときに会っているんだ」
ポーンポーンとぼくのまわりではねていたシロダマが、ぼくにぺたぺたとくっつきはじめた。
「あ、雪だるま!」
「シロダマは体にくっついてシロダマ雪だるまになる。そして……」
「シロダマジャーンプ!」ぼくは思いっきりジャンプした。
「あーっ、空飛ぶ雪だるま! 雨森くんもUMAだ!」
「いや、ぼくはUMAじゃないよ……」
見崎さんが、これからぼくのことをUMAあつかいしないか、ちょっと不安になった。
ジロジロかんさつされたり、ツンツンさわられたりするのは、ちょっといやだな。
「なんだよ。ウワサになった空飛ぶ雪だるまの正体はたれるだったのか。ふん!」
「そうだよ。あとのふたりは、ぺろりんさんとぼくのいもうとのしずくだよ。でも、シロダマで雪だるまになることは記事にはしたくないな」
「どうして?」
「雪だるまの正体がバレると、なんだか大変なことになりそうでさ」
「う~ん、そうね。じゃあ、シロダマの雪だるまのところはカットにしようか」
「トビハネ~」
しゅるるるーっ。トビハネが、空からくるくるとまわりながらおりてきた。ぼくたちのまわりを1本のはねをかいてんさせながら、ふわふわういている。
「キュルルー」
「ぼくはトビハネにもまえに会っている。トビハネは空が飛べるんだ。そして、いろいろなさがしものをしてくれる」
「そうか、こいつは空が飛べるのか。ふん!」
トビハネのはねをつまみながらデーブがいっていると、トビハネの目がパッと開いた。
「ふふがっ!」また、デーブがおどろく。
「あなたは、くるくるまわるのね」
見崎さんが、目の前にうかぶトビハネに話しかけていた。
「トビハネが飛びあがるとき、すごい風がふくんだ。そういうことも何かの役に立ちそうなんだよね」
「キュルルルー!」ビューン!
トビハネたちがいっせいに飛びあがり、ぶわっと風がふいた。
「ぶほっほっ。本当だ。すごい砂ぼこりだ。何も見えないな。ふん!」
つづく




